現時点でジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」を３回観ました。
一言で言うと、とてもきれいな物語です。
最近のジブリ作品に共通で、観客の気持ちを盛り上げる為に無理矢理演出したクライマックスはありません。
言葉として「○○の△△に感動した」と説明的に表現出来るものは無いかと思います。
でも、見終わったら、心が洗われて、静かな感動が溢れていた・・・そんな作品だと思います。
１回目に見て感動と共に、このような作品を作って送り出して下さった事に感謝の気持ちが湧いてきました。
幸い、倉敷でも監督さんの舞台挨拶があって、席もまだ空いていたので、２回目は舞台挨拶のある回の上映を観てきました。
ここはペット専用ブログなので愛キキを一緒に撮った写真を使っています。
予定では監督さんとポニョの主題歌も歌っていた藤巻さんのお二人の舞台挨拶でしたが、倉敷の前に島根で舞台挨拶をした後、藤巻さんだけ他の方々と別行動で出雲大社に行ってられたそうで、その後、ＪＲが不通になって藤巻さんはそのまま列車の中で缶詰に。他のスタッフはタクシーで倉敷へ無事到着。
結局、舞台挨拶は監督さんと、あの鈴木敏夫プロデューサーをアシスタントしているアシスタント・プロデューサーさんのお二人で行われました。
お話しでは・・・カールのかかった髪のヒロインはジブリ初とのこと。
初めて舞台挨拶を見ましたが、たっぷり３０分あり、結構掛け合いもあって聞けて嬉しい話しも多かったです。
アリエッティのキャラクターを決める時には何回見せても宮崎駿さんからOKが出なかったけど洗濯バサミで髪を留めた絵を見せたら即OKが出た、とか、絵コンテは映画が完成するまで一度も宮崎駿さんには見せなかった、とか・・・
感謝の気持ちを込めて拍手させていただきました。
私のかなりのコジツケですが結構、過去のジブリを彷彿させるシーンがあります。かなり無理がありますけど・・・（ネタバレが嫌な人は次の写真までの間を読み飛ばして下さい）
猫のニーヤ、前半はムタさんで後半は猫バス。
烏と猫の組み合わせは猫恩のトトさんムタさん。
門を入ったところの道はさつきとメイの家の道と似ています。
小人の家の彩色は動く城の中と似ていて、暖炉？カマド？みたいな所はカルシファーがいた場所と似ているし。
ダンゴ虫は王蟲を連想させ・・・相当無理がありますけど・・
ドールハウスの食器にはラピュタの紋章に似た模様があったり。
最後あたりの陽が登るシーンの高台は耳すまを連想。
ハルさんのコミカルな動きはゲドでのオバサン達の動きに通じる（多分、米林監督が担当したと思いますので当然でしょうけど）。
翔が言う「心臓の一部」・・カルシファーはハウルの心臓でしたから、それをカルシファー（神木君）に言わせるとは憎い演出です。
最後の川の中の魚はポニョを彷彿とさせます。
川を下ってゆくところはポンポコ・・これもかなりコジツケ。
スピラーがアリエッティに実をあげるシーンはかんたがさつきに傘を差し出すシーンを思い出させます。
他にもあったように思いますが、全部は思い出せません。
まっ、映画を見るのに、これらのコジツケは無用ですね。
私の発見ですが・・他にも気付いた人がいますでしょうかね。
映画に登場する家の右側の窓は、この写真の窓とほぼ同じつくりです。
写真は、広島県福山市鞆の浦で数年前にオープンした「御船宿いろは」。
坂本龍馬と紀州藩が紀州藩の軍艦に衝突されて沈没した海援隊（が伊予大洲藩から借りていた）の�爐い蹐牢櫚瓩稜綵�問題を談判した場所。
ポニョの構想を練る為、鞆の浦に滞在していた宮崎駿監督がプロデュースとデザインをしたそうです。自筆の設計図というかデザイン画が展示してあります。
ちなみに・・・�爐箸覆蠅離肇肇蹲瓩里�父さんの書斎の窓もほぼ同じつくりの窓です。ただ、トトロの場合はガラスは無色透明ですけれど。
音楽がケルト系なので、最初はどうかな〜？？と思っていましたが、まったく問題無し。それどころか、素晴らしく美しい音と音楽です。
恐るべし、ケルティック・ハープ。
私は髪をおろしてカールがかかっているアリエッティが好きなのですが、グッズのほとんどは髪を留めたアリエッティ。残念。。。
魔女宅グッズも、キキのが欲しいけどジジのグッズがほとんどで、これまた残念。
魔女の宅急便キキのクリアファイルと、我が家のキキ。
ジブリ・ファン垂涎の夢のツーショットです。
刺激を求め、お涙頂戴、エログロ恐怖、そんな映画が多い中、このような作品が製作公開される事は素晴らしい事だと思います。
曇った目を澄ませ、子供の心を保ち続ける為に心を洗濯致し申し候する為に、ジブリ作品は必要不可欠ですね。
でないと、真っ黒クロスケ、見えないぞ！
