朝 台所でお弁当を作っていた
徹 「 学校からの手紙、面談の、ここに置いとくから、後で書いといて 」
私 「 はーい、了解! 」
お弁当完成 さて お待たせ これから ビリーとHIMEの朝散歩
散歩中 次男から携帯へ電話 (徹が学校へ行く時刻)
私 「 どした? 」
徹 「 ・・・あのね、お便り、書いて欲しいの 」
私 「 えっ?ごめん、今から急いで帰っても20分位かかる! 」
徹 「 大丈夫、放課後、取りに帰るから、書いといてくれればいいから 」
私 「 そうなん?うん、分かった。気を付けていってらっしゃい 」
帰宅
テーブルに置かれた 三者面談のお便りの日付は 11月21日(月)
提出期限は 11月28日(月)だった
今日は11月30日(水) そーゆーことだったんだ〜
もー! まったくー! 忘れてた? 隠してた?
もー! 提出物を期日迄に出さないのは 私がイヤなのー!
と 一人でプンプンと怒りながら必要事項を記入し
玄関に提出部分を置いて出社した
出社して早々 昨日 提出していた資料に ミスが発覚
急いで手直しをして 上司に再提出 すると その上司は
「 もう出来たの?すごいなぁー!ありがとう助かったよ 」 と
ミスを注意することなく ただ 資料の完成を喜んでくれ 褒めてくれたのだ
嬉しいやら 恥ずかしいやら 複雑な気分だった
月末月初は何かと忙しく多用だ そんな一日を終え 帰宅
夕飯の支度をして家族みんなで食卓につき、ふと思い出したお便りのこと
私 「 徹、今朝はごめん、書くの夜でいいと思ったから、大丈夫だった? 」
徹 「 うん、大丈夫、ボクも言い方が悪かったから、ごめんね 」
この会話は これでおしまい
胸がぎゅっとなって 目頭がじわっと熱くなったから
ミスはよくない けれど ミスを叱責されてばかりいると
ミスを隠すようになり ますます事態が悪くなることがある
「 仕事のできない奴 」 と レッテルを貼られた人の多くがそうだ
悪循環から抜けられないでいる本人が どうにもならなくて できなくて
一番辛いのかもしれない
上司がコントロールして フォローすれば うまくいくのかもしれない
ミスをしたら ミスを受け止め リカバーすることが まずは第一優先
「 終りよければ全てよし 」
そして 「 次はミスをしたくない 」 と 思うか どうか
「 反省だけならサルでもできる 」 そう ポーズじゃ ダメなのだ
叱責されるからという理由ではなく
プライドが そう自分に 思わせるか そこんところが 大切なのだ
徹は家族の中で誰よりも優しい
それなのに そんな徹の優しさに甘えてばかりで 私は
徹より優しい人だったことがあるだろうか 母親なのに
徹から また宝箱の鍵をもらった