補助犬 を ご存じですか?
目の不自由な方の歩行のサポートをする 「盲導犬」
身体の不自由な方の生活のサポートをする 「介助犬」
耳の不自由な方に音を知らせる 「聴導犬」
この3種類の犬達を 「補助犬」 といいます
先日、徹に付き合って某大学のオープンキャンパスへ行った際
講演を聞く機会がありました。
介助犬や聴導犬は、海外のドキュメンタリー番組で
見たことがありましたが、日本にもいたんですね。
盲導犬のことは、「ハッピー!」というマンガで知っていたのと、
これまで数回ですが実際に遭遇したことがありました。
日本で他の補助犬に比べ、盲導犬だけがよく知られているのには
法律も関係しています。
道路交通法で、「目が見えない人は道路を歩く時に白杖を持つか、
盲導犬を連れていなければならない。」と、決められているからです。
講演では補助犬達による実演もあり、様々なお話しを聞くことができました。
いくつか 「そーなんだぁ〜!」と思ったことを書き留めておきます。
(1) 盲導犬は、ルート案内をしない。
私はてっきり盲導犬が道順を知っていて、
ユーザーさんが行きたい場所を言えば
そこへ連れて行ってくれるのだと思っていたのでビックリ!
目的地までの道順は、ユーザーさん自身が覚えて、
盲導犬に指示を出し、一緒に歩くのだそうです。
(2) 盲導犬の役目は、基本3つ。
「 真っ直ぐに前進すること 」
目が見えない人にとって、感覚だけで真っ直ぐに進むことはとても難しくて、
白杖の場合は点字ブロックや壁づたいに、壁を頼りに歩いているそうです。
なので、歩道にある自転車や看板は想像以上に障害ですね。
「 段差の手前で止まること 」
階段をはじめ、歩道の段差などですね、この段差は危険でもありますが、
道を曲がる目印にもなるのだそうです。
「 障害物の手前で止まること 」
障害物にぶつかってしまってはケガをするので、止まります。
障害物の時は、盲導犬があごを障害物にのせるので、
ハーネスの動きを通して、ユーザーさんは段差か障害物かを
判別できるのだそうです。
また、障害物が何かを確認したければ、
盲導犬の首からアゴへと辿ればわかるという仕組みです。
(3) 盲導犬は信号がわからない
犬には信号の赤青の判断が困難なのだそうです。
私はビリーが信号を覚えないだけで、他の犬にはできると思っていました。
ユーザーさんは目が見えないですよね、ではどうやって信号を判断するか、
それは、音と周囲の人や車の動きの気配からなんですって。
何ともあやふやで危なっかしい話しです。
信号待ちをしている目の見えない人がいたら、
「 どちらに渡りますか? 」と聞いて、青になったら
「 信号が青になりましたよ 」 と声掛けをしてあげるといいそうです。
(4) 白杖を持っていても障害はいろいろ
白杖を持っている人は全盲だと思いがちで、
白杖を持っている人が、電車で空いている席にスッと座り
本を読みだして驚いたというようなことがありますが、
視野狭窄の方や明暗の判別が困難な人など、
目の障害に違いがあることを知っていてください。
(5) こんな時どうする (目の見えない人編)
付き添いの人なしで駅にいたら、「 何かお手伝いは必要ですか? 」と
声を掛けてみましょう。
「 大丈夫 」と返答があれば、その言葉通り大丈夫でしょう。
電車の中で立っていたら、「 空いている席へご案内しましょうか? 」と
声を掛けてみましょう。
「 大丈夫 」と返答があれば、その言葉通り大丈夫でしょう。
返答の言葉が少なくて、せっかくの親切心をむげにすると
決して怒ったり悲しんだりしないでください。
目が見えなくなって間もない人は、外出の練習中で、歩数を覚えたり、
周辺の様子を覚えたりしている最中かもしれません。
電車の中で、空いている席まで、立っていた場所から
遠く離れてしまったら、降りた駅での場所がズレて
そこから先の移動が困難になるかもしれません。
障害のある方達も、普通に社会生活を送りたいと思っていて、
過剰な保護を求めているわけではないそうです。
危険がないか、たくさんのあたたかい目で
見守ることが大切だと講演で教えられました。
(6) 補助犬も普通のワンコ
補助犬は訓練もされていますし、元々の気質も穏やかで
滅多に吠えることはありませんが、
痛いことがあれば驚いて鳴くことは普通にあるそうです。
他にも短命であるとか、思い込みで補助犬への誤解があるので、
正しく補助犬たちを理解して欲しいとのことでした。
我が家にも、補助犬がいました!
HIMEは、ビリーの 「 聴導犬 」 です♪
ビリーは耳が聞こえないけど、HIMEがくるくる回ったり
行ったり来たりして、ビリーに知らせてくれます。
例えば、家族が帰って来たとか、そろそろご飯だとか、