先月末、去勢手術を終え、ここ最近のだいきちの様子を報告します。
まず、飼い主に対して、甘える行為が増えた気がします。
ソファに寝てるとき、パソコンしてるとき、テレビを見てるとき、必ずと言っていいほど、体をくっ付けてきたり、抱っこをねだったり、甘えてきます。
あと、河川敷散歩で、草の中を嬉しくって走り回ったりする様子が見られ、少し子供っぽくなった気がします。
去勢によって、子供がえりしてるようです。
そして、問題行動の攻撃性については、もう一息といったところ。
攻撃性を見せる場面が限られるようになりました。
ごはんの後やソファの上で寝てるとき、ひのに対してのみとなってます。
まだ、ひのとの関係に緊張感があるようです。
前回のカウンセリングでも、ここをクリアすれば、ゴールですよとのお話でした。
先日、仕事の関係もあって、だいきちの問題行動の勉強も兼ねて、動物行動学の先生のお話を聞かせてもらいました。
すごく勉強になったお話しだったので、忘れないようにブログに書いてみます。
※以下は、そのお話で聞いたことなので、のりの理解不足なところがあるかもしれません。間違ってたら許してね。
犬の問題行動って、基本的に何らかの刺激があって、それに対する恐怖&怯えから起こしてしまうことが、ほとんどだそうです。
先天的な遺伝、社会化期の経験不足などの原因があるようですが、問題行動を治めるのは、大変難しい。
その刺激を取り除くこと、刺激に慣れさせること、が必要であり、その刺激が不明な場合が多くて、時間も要する。
一番大切なのは、飼い主との関係で、この人の言うことを聞けば怖いことはない、安心できると思わせるほどの信頼関係を築くことである。
そして、体罰や恐怖からは、本当の信頼関係は築くことは出来ない、恐怖による関係は、飼い主の見えないとこ、居ない時に問題行動を起こす。
とのお話でした。
その中で、犬の権勢症候群の話にも触れていました。
犬のしつけの本なんかで、犬の群れって、それぞれに順位が決められて、家族の中で、飼い主がリーダー、犬が最下位にいなくてはならないと、読んだ人は多いはず。
そして、一度は耳にした事のある権勢症候群。
犬自らがリーダーと思い込み、または、リーダーの地位を奪うため、犬が飼い主に対して攻撃的となる問題行動の原因の典型と、のりも聞いておりました。
しかし、最近の動物行動学の考え方では、犬の攻撃性の原因の大半が、この権勢症候群ではないと言われてるそうです。
もともと、この権勢症候群。
野生のオオカミを捕獲して広いパーク内で実験し、群れの順位の奪い合いがから、権勢症候群という考え方ができたそうです。
しかし、本来の野生のオオカミは、血族、親族で群れを構成しているので、最初から群れの順位付けの必要がなく、実験の群れは、バラバラの群れの中から捕獲したので、即席群れの安定を図るために順位付けがされており、異質な環境下であったと考えられているようです。
そして、飼い主に噛み付くという行為そのものが、群れの順位という意識から矛盾しており、群れの一員を傷つける→群れの力を弱くする→自らの危険につながることから、群れの順位という意識の中から、飼い主を血が出るほど噛みつき、攻撃することはない。
もともと、家庭の中で育った飼い犬は、明確な順位付けの意識はなく、それぞれが譲り合ったり、それぞれに優位な場面があったり、その中でバランス良く生活しているとのお話でした。
犬の順位付け、権勢症候群は、問題行動の原因が説明しやすい理由であったので、これほど広まったようです。
だいきちの攻撃性についても、この権勢症候群を疑いました。
でも、お話を聞いて、やはり何らかの恐怖、怯えがあって、それらが容量を超えて攻撃性となって出てきたものと考えられます。
そして、順位付け。
たしかに我が家のだいふくは、明確な順位付けがありません。
だいきちが優位な時、ふくらが優位な時、それぞれあって、お互いにうまくバランスを取って生活しています。
最後に、だいふくとの信頼関係をどうやって築くか。
甘さや恐怖ではなく、信頼を与えていく・・・。
すごく難しいです。
これからのだいふくとの生活のテーマとなりそうです。
話がうまくまとめられなくて、ごめんなさい。