病理診断
肥満細胞腫グレード1(悪性腫瘍)
真皮ないにおいて肥満細胞由来の腫瘍細胞がシート状に増殖してます 腫瘍細胞は周囲への浸潤性に乏しくマージンは十分確保されています。血管内の腫瘍細胞の浸潤も観察されません
予後
再発は転移無く良好と考えられます
ただし新たな肥満細胞腫の発生には今後とも注意が必要です
コメント
肥満細胞腫は犬の皮膚にしばしば発生する悪性腫瘍で発生年齢のピークは7から9歳と報告されています、
肥満細胞腫には転移や再発率が非常に高いことが知られており、マージンがかくほされた場合に高率に転移します
まれに多発することも報告されています
グレード1 低悪性度としんだんされます。なおグレードと3年半の生存率はグレード1 で90% 2で 55% 3で15%(腫瘤を完全切除し化学療法を実施しない場合)と報告されてます
予後については腫瘤が小さい早期に切除されたこと 悪性度は低くマージンも十分確保されていることから、転移や再発はないと考えられます。しかし肥満細胞腫は悪性度が低い場合であっても転移するケースがあること、多発するケースもあることから、今後とも同様な腫瘤の形成には注意を継続してください。
とのこと、少しはしょって書きました。