犬と暮らすイギリス ケンブリッジ。黒ラブフェリックスとママのケンブリッジ見聞録

May, 2009
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佐藤フェリックス

イギリスのケンブリッジに犬を連れてお引越し。ラブラドールのフェリックスは今日もママと一緒に徒歩&車で、いろんなものを見て聞いて体験しています。

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恐怖!

今から一時間ほど前、目の前で若い男性と警察官(女性)の捕り物があった。

 

まるでテレビのドラマを観ているような錯覚を覚えつつも、「たった一人で必死で追いかけている警察官を援護しなければ!」・・という正義感と、「犯人に逆恨みされたらどうしよう?!だって今犯人が逃げ込んだのは、我が家のガレージだもの!」・・・という恐怖心とで、ものすごく気が動転してしまった。

 

車で買い物からの帰り道、家のすぐ近くの交差点で男の人が全力疾走しているのが見えた。

あれ?何しているのかな?と思った瞬間、その後を必死で追いかける一人の婦人警官の姿・・・

えっ?事件?ってことは今目の前を走り抜けた男の人は犯人??

大変だ!どうしたらいいんだろう?!何とかしなきゃ!!

などとパニックっているうちに、犯人が我が家の方向へ逃走して行くではないか!

きゃー!どうしよう!困った!とにかく先回りしなきゃ!!と車を発進。

ぐるっと家の前の広場を回って我が家の前まで来たら、よりによって犯人がうちの駐車スペースに飛び込んだ。

「とりあえず警官が追いつくまでここから逃がしてはいけない!」と思い、車のライトをアップにして犯人を照らし出した。

すると犯人はうちの隣に駐車している車の陰にしゃがみ込んで隠れた。

そこへ先ほどの警官がたどり着いた。当然犯人を発見しているだろうと思って見ていると、犯人はずっと息を殺して車の陰に隠れているし、警官は気づかず辺りを探している。

「え〜っ!?そこにいるじゃない!早く何とかして!家の中に入ったらどうしよう!」家の中ではフェリックスが騒ぎに気が付いて吠えている。

警官がさらに先の方へ移動しようとするので、車の窓を開けて叫んだ。

「そこ、そこ、そこにいますっ!車の下!!」

警官が腹ばいになって車の下に潜んでいる犯人を確認して、私に向かって何か叫んでいる。

「ここの道路の名前は何?」

情けないことにあまりに動転している私はとっさに自分の住所が出てこなかった!

必死に住所を思い出そうとしているのに、頭に浮ぶのはなぜか前回のケンブリッジ生活で住んでいたHighfield Avenue!

違う違う!それはこの近くだけど、ここの住所じゃない!!どうしよう!え〜っと!え〜っと!

と泣きそうになりながら考えていると、警官は無線機で現状を報告をしながら犯人に話しかけている。

隠れていた犯人が、ついに諦めたのか立ち上がって車の前に出てきた。

警官は万が一犯人がピストルや凶器を持っているといけないので警戒していたが、おとなしく警官に付き添われてもと来た交差点の方へ歩いて行った。

 

はぁ〜怖かった!

家の中は大丈夫かな?フェリは怖がっていないかな?と思い家の中に入ると、家の中もフェリックスも異常なし。

やれやれ!

でもほんの30秒でも私の車が交差点にさしかかるのが遅かったら、どうなっていなんだろう?

犯人はライトに照らし出されることなく我が家か、あるいは隣の家に逃げ込んで警官が通り過ぎるまで隠れていたのではないかな?・・・と思うと、ますます恐ろしくなったが、一方で偶然の一致、Coincidentというものの不思議を感じた。

まるですべてがドラマのように、見えない誰かが「ヨーイ、スタート!」とかちんこを鳴らしてアクションしていたかのような一瞬だったから・・・

追記

「犯人」、と書いたけれど、正式には容疑者ね。でも、何も悪くないならあんなに必死で逃げる必要ないけれど。

一体何の事件だったのだろう?あとで調べてみよう。

あの男性も心の片隅に存在する良心の声に早く気づきますように。・・・

 

 


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この記事への返信
はらはらどきどきで最後まで一気に読みましたが、ほんと、無事で何よりです。もしその人が凶器など持っていたら危ない・・・。フェリママさん、無茶しないで〜!と読みながら思っちゃいました。でも、とっさの時には頭の中は真白になるもんですね。フェリックスちゃんは、きっと周りの空気にも敏感でしょうから、どぎまぎしたことでしょう。でも、本当に無事で良かったわ。
Posted by ゆきの | 11:41:31, Nov 22, 2006
うわ〜。大変でしたね。犯人を照らすなんて凄い勇気&機転です。フェリックス君も援護吠えしてくれていたみたいですね。
とっさの時って真っ白になりますよね。私も独身の頃目の前で下着泥棒にあって、119番か110番か判らなくなったことありましたよ。
大事なくってよかった。
毎回、絵本のような生活うらやましく読み逃げしております。
Posted by カレンまま | 14:16:20, Nov 22, 2006
本当に怖かったです。その時はパニック状態で興奮しているけれど、後からじわじわ〜っと恐怖に襲われる感じ・・・
ケンブリッジではないけれど先日のニュースで、ガソリンスタンドで給油後(こちらは全てセルフ給油です)助手席に子供を残して支払いのため母親が車を離れた隙に、いきなり男の人がカージャックして、助手席の子供の頭に拳銃を突きつけて車から降ろし、そのままその車で逃走した。」というのを聞いていたので、怖いなぁ・・・と思っていました。
しかも、昨日は出かける直前フェリックスと散歩していたら不振な車が辺りをウロウロしていて、なんとなくいや〜な予感がしていたのです。言葉ではうまく言えないけれど漠然とした不安感みたいなものを感じていたので、事件の後「あ〜やっぱり予感が的中した」と思いました。
Posted by フェリママ | 22:10:55, Nov 22, 2006
本当に無事で何よりでした。逆にほんの少し早かったら家に帰ったところでその犯人が逃げ込んで人質に・・・なんてこともありえたかもしれない。日本にいると銃の怖さを知らないから、そんなライトをあてる行為だけでももし相手が銃を持ってたら危険ですもんね。これからも気をつけてくださいね。
Posted by ☆アルまま☆ | 00:30:27, Nov 23, 2006
ブログ(なかよし日記)の方に、リンクさせていただきました。
よろしくおねがいします。
HPの方も、リンクはらせていただきます。

侵入者が来たら、人感センサーでライトがつくような物つけたらどうでしょう。後で考えると、銃をもっていたら発砲って事もあった訳で…。恐いですよね。
Posted by カレンまま | 09:42:28, Nov 23, 2006
このたびの貴女と愛犬フェリックス君の活躍を讃えここに表彰し、市民の安全保護と地域貢献に、ポイント20を授与いたします。
 心理学で共時性ってあるでしょう。心に強く思うことや意識の底に有ることが現実に現れるって。人間の予知能力の不思議かしら。ちょうど昨日
doppelganger (aのウムラウトがうてない)について読んだのですが、奇遇ですね。関連事項を調べてみます!
Posted by サンデーバード本部。 | 09:48:26, Nov 23, 2006
怖かったですねーー
読んでいるほうも心臓がバクバクしそうでした。
とっさにライトを照らしたこと
大声で居場所を教えたこと
なかなか急にはできませんよ!偉かった!
何事もなく良かった♪
Posted by ロヂ | 11:11:24, Nov 23, 2006
恐い!一昨年我が家にも強盗が侵入して、前犬が退治した事を思い出しました…。家人がいることを承知で侵入することは、泥棒じゃなくて、強盗と言うんだと警察官から言われて、震えたものです。しっかし…フェリちゃんも偉い!!外からはどんな犬が吠えているのが想像がつかないし、まぁ声の質からして“デカイ”ってくらいでしょうか?暗闇から真っ黒のデカイものが襲ってきたらさぞかし“容疑者”も驚くことでしょう…。想像すると滑稽に思えるのは大事に至らなかったからですね♪ほんと、何事もなくてよかった!
Posted by しばの | 21:10:01, Nov 23, 2006
美しいケンブリッジの街でも、やはり危機管理意識は必要ですね。・・・残念ながら世の中にはnegativeな考えで生きている人間もいるから。それにしてもフェリママがそのタイミングで遭遇したから、警察も容疑者を逮捕できたのね!後から考えたら銃の危険もあった勇気ある行動は、本当に偉かったと思います。警官が女性だったから、とっさに応援したくなったのではないでしょうか?心のままに出た行動!あなたはとても正義感のある大人の女性だと思いますよ。
Posted by トリニティー | 10:44:35, Nov 24, 2006
ご近所の日本人です。

安全なところだー と警戒心をなくしておりましたが、
記事を拝見してびっくり!!

早速、子供にも通学帰りに一人になる所は気をつけてと
話しました。

 ご無事でなによりでした。
Posted by すずらん | 00:57:31, Nov 25, 2006


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