元旦早々また英国で幼児が犬に襲われて亡くなるという事故がありました。
天使のような5歳の女の子エリーちゃん。
新年を一緒に祝うためにおばあさんの家に遊びに来ていた彼女を襲ったのは、彼女の叔父さんの飼い犬のピットブルという犬種。
英国では凶暴で危険な犬として指定されている犬種の一つです。
英国で凶暴犬として指定されている犬種は今のところ4犬種。
その1.
Dogo Aregentino
コルドバファイティングドッグとして誕生。
現在は闘犬としてより狩や犯人追跡のため警察犬として活躍しています。
その2.
Fila Brasileiro
マスチフ犬+ブルドッグ+ブラッドハウンドBlood Houndって名前からしてちょっと怖そう・・・
ブラジルの大農場などで、かつて奴隷の逃亡の見張りとして活躍していたらしいです。
見知らぬ人に対する警戒心が非常に強い性格。
その3.
Japanese Tosa
土佐犬
1850年代に四国犬と欧州犬を掛け合わせ、闘犬としてより体の大きな犬を作るために生まれた犬種。
その4.
Pit Bull
そしてこれが今回問題になっているピットブル。
どの犬も飼い主の飼い方一つで賢い家族の一員になれるはずなのに・・・
どの犬種も、結局人間達が自分達の都合の良いように、あるいは自分達の好きなデザインで作り出す為に交配したのに・・・
闘犬はより大きく強く攻撃的に・・・と思ったのは人間の方で、犬たちに責任は無いはず。
凶暴な犬種として指定されているどれもが、人間のギャンブルのためや狩や仕事の相棒として使われています。
毎月4回は報道される凶暴な犬と飼い主のニュースを見るにつけ、飼い主やブリーダーである人間が担う責任の重さを考えさせられます。
「犬を見知らぬ人を攻撃するようしこんで番犬として飼うのはやめるべきだ」
とか、「そもそも凶暴な性格の犬は存在すべきではない!」
という被害者の家族の意見。そして
「犬に問題があるのではない。人間だって凶暴な人間とそうでない人間がいるように、犬も育て方次第で凶暴にもなりえるし、飼い主がきちんとしつけてコントロールし優しく穏やかに育てれば凶暴性は表にでないはず!」という動物愛護協会の意見などなど・・・これから法律の見直しを含めて、まだまだ議論されそうです。