英国のラブは、みなどっしりしていて顔も肩幅も大きい子が多いけれど、今日出会った子は特大だった。
「こ、こんにちわ・・・うわっでっかぁ」
「ようっお若いの。見慣れない顔だなぁ。
えっ?日本から来たって?
でもまずはお互いニオイを嗅ぎあうのが世界共通の犬の仁義ってもんだろう?」
「は、はい。ヨロシクお願いします。」
「さぁ、おじさん、ニオイも嗅ぎあってお互い気心知れたことだし、一緒に遊ぼうよっ」
「・・・」
「おまえさん、いくつだ?もう子供ではなさそうだし、いい年をした男の黒ラブが、チャラチャラするんじゃねぇ」
「えっ」
「チョッとこっちへ来な男らしさ、黒い犬の渋さってもんを教えてやる。」
「へ、へぃ」
「若い頃は俺もずいぶんはじけていたもんだ」
「おじさん、自分の世界に入っちゃったよぉ」
「つまり年を重ねると、男の渋さもまして、オジサンみたいにかっこいい黒ラブになれるってことね!・・・
でも 渋い黒ラブもいいけれど、いつまでも少年っぽい黒ラブも悪くないでしょ?」
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