7月の英国はラベンダーの季節。
お散歩中もご近所のお庭のラベンダーが揺れています。
でも今日はもっと沢山のラベンダーを見ようと、ノーフォークにあるラベンダー・ファームに来ました。ケンブリッジからA10を経て北へ1時間半のドライブ。
このラベンダーファームには100種類近くのラベンダーが咲いています。
色も高さもそれぞれ違い、ピンクのラベンダーや薄紫、濃い紫と色々
希望者にはミニバスに乗って、ここから少し離れた畑と加工工場の見学ツアーもあります。
ラベンダー畑には綺麗なお花といい香りに誘われたハチさん、ちょうちょ、そしててんとう虫達が嬉しそうに飛びまわっています
子供の頃観た 「タイムトラベラー」、「時をかける少女」のキーワードは「ラベンダーの薫り」。
ヒロインはラベンダーの薫りを嗅ぐことで、時空を超えてまさに過去も未来も自由に旅をします。
そして私は今、ラベンダーの薫りに包まれて、13年前のこの季節にこの場所に来た日を思い出します。
私は当時もケンブリッジに住んでいて、初夏の6月に当時闘病中だった父を見舞う為に一時帰国したものの、その帰国中に父は亡くなり、慌しく葬儀や納骨を終えてケンブリッジに戻って来ました。
なんだか気が抜けて落ち込んでいた時、この場所にやって来てボーっとラベンダーの薫りに包まれて、お花を眺めながらティールームでお茶を飲んでいました。
「日本でのあの慌しく辛い数週間は、もしかして夢だったのでは?」・・・と思いながら。。。
ホントは時空は超えられないけれど、優しい眠りを誘うラベンダーの薫りは癒しの薫り。
疲れた心と体を穏やかに癒してくれます。
あれから13年。
まさか再びケンブリッジに住むことになり、更にはわんこを連れてまたここを訪ねる事になるとは思いもしませんでした。
はぁ、それいしてもいい薫り。。。
ノーフォーク・ラベンダーファームには、ティールームや御土産コーナー、ラベンダーその他のガーデニング用苗木コーナーがあります。
ちょうど今はラベンダーのハーベストシーズンなので、今日も大型バスで沢山の観光旅行客が団体で訪れています。
今日はお天気もまずまずなので、ティールームの外にあるピクニックテーブルでお茶を頂きましょう。
ママ達がお茶をしている間、おうちから持ってきたおやつとお水で僕もチョッとひとやすみ。。。
ねぇ、紅茶のミルクが残ったら、僕にも少しちょうだいね
ラベンダーのお花入りケーキ
メレンゲとレモンのタルト
そしてラベンダーティー
視覚、嗅覚、味覚と色々な方面からラベンダーを堪能した後は、偶然見つけた近くの海岸をのぞいて見ることに。
かなりの遠浅な上に引き潮 なのか、砂浜には波すら打ち寄せていません。
久々の海
しかも波がないから、水嫌いの僕としてはとってもいい感じ
と、フェリックス突然ダッシュ
人けのない海岸を猛スピードで走り出しました。
プライベートビーチ状態
広い場所に来るとわんこも開放的な気分になるのかな
浜辺のボール遊びで大はしゃぎ
去年行った アルデバラの海岸と違い、波にボールをさらわれる心配がないから、ここでは強気な僕
ウへ、ぺッぺ
口の中が砂だらけだぁ。。。
お水ちょうだ〜い
落ちてる海草をなめてみたら、口の中が変な味になったよぉ。。。
風が強くなってきたみたい。
耳がパタパタ。。。
イーリーから続くグレート・リバー・オゥズ が、最後の旅を終えて流れ込むのがこの近くのキングス・リンの港町。
予定外の砂浜のお散歩を堪能しました。
←先週のグラスゴー空港爆弾テロの犯人の一人は2年前までケンブリッジに住んでいたとかで、ケンブリッジのキングスコレッジチャペルも狙われていたかもしれないのだとか。
チョッと背筋がヒヤリ。。。