10時くらいまで明るいイギリスの夏の夜を楽しむには、パブの外のテーブルでリアルエールを楽しむのもいいですが、こんなイベントに参加するのも”イギリスらしさ”を堪能できるひとときです。
ケンブリッジ・シェイクスピア・フェスティバル。
今年で20回目を迎えます。
毎年7月中旬から8月中旬まで、ほぼ連日5箇所くらいのケンブリッジ大学のコレッジの庭で夜7時半〜10時までシェイクスピアの有名な劇を公演しています。
先日観たキングスコレッジでの『恋のから騒ぎ』”Much ado about nothing"が楽しかったので、今晩も同じく喜劇『じゃじゃ馬ならし』”The taming of the shrew"
を観に来ました。
今晩の公演場所はセントジョンズコレッジ(St.John's College)。
ヨハネによる福音のあのヨハネSt.Johnを象徴する鷲が目印の裏門をくぐると、広いコレッジガーデンの一部が舞台になっています。
屋外なのですべて自由席。
入場制限などありません。
椅子がいっぱいになったら、好きな場所にピクニックマットを広げて寝そべり、ワインを飲みながら観るのもOK!
時に小道具は観客から失敬。
劇の最中、役者さんが観客の飲んでいるワインをもらって飲みながらパーティシーンを演じたり、チョコレートをおねだりしたり。。。
開演30分前の午後7時。みなそれぞれワインやシャンペンを飲みながら、果物を食べたりサンドイッチをほおばったり。。。
唯一の大道具といえば、手前に見える大きな木とベンチのみ。幕もなければ、「ここまでが舞台」という仕切りもありません。
ヘッジで囲まれた庭の裏手が舞台袖の楽屋となります。
早代わりの為の衣装が木に吊り下げてあります。
日が傾き冷え込んできた途中休憩では、クリスマスシーズンに飲む暖かいスパイシー赤ワインMulled wine(一杯1ポンド)でホッとひといき。
”Kiss me Kate"のもととなった『じゃじゃ馬ならし』のストーリーは、現代の強くてたくまし〜いイギリス女性には、絶対通用しないなぁ。。。などと思いつつあっという間の2時間半でした。
(この写真はチョッとぶれちゃったけれど舞台終了直後。)
←シェイクスピアフェスティバルは来週から出し物が変わります。なので次は『十二夜』と『真夏の夜の夢』を観に行こうと思います。。。さぁ、今から子供用の絵本シェイクスピア
であらすじをチェック!!(原本は難しいので^_^;)