毎年クリスマス前の最大のイベントと言えば11月5日のガイフォークスナイト。
その歴史は今からさかのぼること400年。
時の王ジェームス一世の弾圧に不満を持っていたカトリック信者のグループが、国会議事堂を爆破する計画を企てたガン・パウダー・プロット(1605年)がその起源。
結局爆破計画は国王側に漏れてしまい、今で言うところのテロ計画は未然に防がれた。
主犯格ではなかったけれど、その計画の一員だったガイ・フォークス(Guy Fawks)の処刑を再現して、街中の人が集まり大きな焚き火をたいてガイフォークスの人形を燃やしたガイフォークスナイトは、プロテスタントのイングランドにとっては、国王と議会を爆破から未然に守れたお祝い、一方カトリック側にしてみれば計画は失敗し、仲間を焼かれた日。
同じ国でもカトリックVSプロテスタントという軋轢があった国ならではの歴史的背景だけれど、今では単なる「巨大焚き火(キャンプファイァー?)+花火大会=秋祭り」というにぎやかなお祭り騒ぎとなっています。
英国のお祭りファン フェアーに欠かせないのがこの手のライド。
たった1日の為だけに集まったファンフェアが、アンニュイな秋の夕方を彩ります。
ファンフェアーは午後6時スタート。
そして花火は予定通り7時半ピッタリから始まりました。
最近花火を恐がるフェリックスの為に、お祭り会場から戻って窓からの見物となりました。
花火はやっぱり日本の方が豪華で綺麗だわぁ。。。
噂によると、イギリスのどこかでは焚き火でガイフォークスの代わりに前首相夫人シェリー・ブレアの人形を燃やしたのだとか。。。
そして日付は変わって翌日の今日は、女王陛下ご臨席の国会開催宣言の日。
普段はタワー・オブ・ロンドンに保管されている女王陛下の王冠。
そして400年前のガンパウダープロットが再び起きないように。。。と今でも(セレモニーの一環として)女王陛下が到着される前に、国会議事堂の地下室の安全を確認をするのが、このYEOMEN(またの名をBEEFEATER〜ジンの名前にもなっています)
そして女王陛下のご登場。
内閣の作成した国会開催宣言文を読み上げるだけとは言え、女王陛下は、その影響力の大きさを感じます。
セレモニーが終わり、馬車に乗って移動される女王陛下。
まるでおとぎ話のよう。
現代の儀式やお祭りが過去の歴史にリンクする2日間でした。
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ロンドンのディスカバリー・ドッグまであと4日