英国(ウェールズ、イングランド、スコットランド、北アイルランド)の中で、約75%の人が毎週教会に通うアイリッシュとは裏腹に、もはや6%しか教会に行かないというイギリス人。
「オギャ〜!」とこの世(イングランド)に生れ落ちたと同時に、女王陛下の英国国教会(Church of England)の信徒となるはずなのに、結婚式と子供の洗礼式とお葬式にしか教会に行かないと言われるくらい宗教心の薄いイギリス人です。
(ちなみにイスラム教徒が週末モスクに通う割合は70%らしい)
とはいえ長いキリスト教国としての歴史がイギリス人のDNAにすりこまれているのか、現代のイギリス人の日常生活もキリスト教のカレンダーに基づいています。
クリスマスはもちろんだけれど、復活祭(イースター)とその前の四旬節(旬=10→40日)もその代表的なもの。
この四旬節(日曜日を含まないイースターまでの40日間)はレントと言われ、このレント期間かつてのキリスト教徒は卵、肉、乳製品を一切食べなかったそう。
レントは『灰の水曜日』(Ash Wednesday) から始まるので、その前日である火曜日、『懺悔の火曜日』(Shrove Tuesday)は、家の中の卵、バター、ミルクなどを使い切ってしまうため、イギリスではパンケーキを焼いて食べる習慣が生まれたそうです。
で、これがいわゆるイギリスのパンケーキデーの由来。
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で、今年の『灰の水曜日』は明日なので、今日のイギリスは『パンケーキデー』
イギリスのパンケーキは分厚くなく、むしろクレープに近い感じ。
熱々をレモンとお砂糖をかけてくるりと巻いて食べてたり、ジャムを塗ったり。。。
今回私は、りんごとシナモンのパンケーキを焼きました。
ラム酒の効いたクリームをかけていただきまぁす
さて、『パンケーキデー』の楽しみのひとつは、パンケーキレースです。
1445年イギリスのOlneyという所のおばさんが、パンケーキを作るのに忙しくて時間を忘れ、ふと気が付くと教会の鐘の音が聞こえてきた。。。
慌てて教会に駆けつけたエプロン姿のおばさんの手には、パンケーキを焼いていたフライパンが。。。
という逸話から、今では学校や村の行事で、エプロンを着け、手にしたフライパンでパンケーキを空中でくるりとひっくり返しながら競争するパンケーキレースをします。
ママがクルリッってパンケーキをひっくり返すのを見ながら、
「落ちろぉ〜、落ちろぉ〜!」
って念じていたのは、内緒だよっ
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