犬と暮らすイギリス ケンブリッジ。黒ラブフェリックスとママのケンブリッジ見聞録

May, 2009
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佐藤フェリックス

イギリスのケンブリッジに犬を連れてお引越し。ラブラドールのフェリックスは今日もママと一緒に徒歩&車で、いろんなものを見て聞いて体験しています。

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廃墟の大修道院 Rievaulx Abbey

Rievaulx Abbey 1

1132年に建てられた修道院リーボー・アビー(Rievaulx Abbey)です。

 

(写真は全てクリックで迫力の画面に拡大可能)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リーボー・アビー

 

北イングランドで最初に建てられたシトー派(Cistercian)の大修道院だそうです。

 

Rievaulxって何て発音するのか分からなくて、地元の人に尋ねてようやくリーボーと読むことが分かりました。

 

シトー派はフランスの修道会だから、フランス語の名前なのかな?

 

それにしても大っきい

 

廃墟になって、まだこれだけ大きいのだから、当時はどれほど巨大だったのでしょう?

 

ちなみに建物の下に小さく見える赤い点は見学者。

建物全体がどれほどの大きさかご想像頂けたでしょうか? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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左手の建物は修道院の食堂。

 

中央手前の黒ずんだ低い建物は皮なめし場。

 

修道院の敷地内で育てた羊の皮は、ここでなめして羊皮紙を作り、写本室で本を作っていたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 修道院内の教会。

 

アーチの手前がNave.(一般の会衆席)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 Naveのさらに奥(修道士達の座る席)

 

 この修道院が栄えた頃には、140人のChoir Monks(主に祈りを奉げるのが仕事の読み書きのできる修道士)と、500人のLay Brothers(主に羊の世話、大工、調理など肉体労働が仕事の修道士。文盲率が高かった。)

とその召使達がここに住んでいたとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 まるでお城のような立派な聖堂。

 

一時は沢山の修道士と村の人々が集っていたものの、400年の時代の波にもまれ、最後に残ったのはたったの22人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 廃墟となった現在のあるじは鳥達。

 

どんよりと重たい空から雨がしょうしょうと降っています。

 

バタバタバタッ!!と、突然激しい羽音をたてて飛び立ち、上空を何度も円を描きながら飛び回る鳥達。

キャーッ!なんだかホラー映画のワンシーンみたい。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 小心者の私は急に怖くなって、他の見学者のいるエリアに移動

 

当時の中庭跡なのか、回廊の一部が残っています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 修道院内では、病気の修道士や高齢の修道士も手厚く看護されていました。

 

ここはそんな修道士のための診療室。

 

「新鮮な空気と太陽の光が病気を回復させる」と信じられていたので、当時の病室には大きな窓があったのだとか。

 

さらに十字軍の遠征で東方から持ち帰った薬草をこの敷地内で育て、修道士達の手によって薬として病人に投与していたらしいです。

 

イギリスの歴史物推理小説の修道士カドフェルシリーズのカドフェルも、十字軍遠征で持ち帰った薬草を育てて使っていたし、時代背景が同じ!

 

修道士カドフェルの世界って、こんな感じなのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 修道士達が会議をしていた部屋の跡。

 

石のベンチシートに修道士が集まり座っていたのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 周囲を牧場に囲まれた谷間の廃墟リーボー・アビー。

 

現在はイングリッシュヘリテージが管理しており、エギジビション・ルームやティールームもあり、中世の歴史に思いをはせつつ美味しいお茶とケーキも楽しめます。

 

ノースヨークシャーをドライブする機会があれば、是非訪れて欲しい廃墟の一つです。

 

 

 

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この記事への返信
anima様
お久しぶりです。コメントありがとうございました。
薄暗い空に鳥がぐるぐる旋回しているのを見ていたら、私もヒッチコックの「鳥」を思い出し、チョッと怖くなって逃げ出したのです。。。
ノースヨークシャーにはドラキュラのゆかりのアビーもあるので、次回はそこへ行ってみようと思っています。←怖いもの見たさ!
animaさんのセンスに合ってました?つぼにはまってくれると嬉しいです。
カドフェルシリーズはテレビシリーズにもなったようですね。先日YOU Tubeで一部見ました。
Posted by フェリママ | 07:55:39, May 05, 2008
先日はお会いできてほんとうに嬉しかったでう。

すごいーーーー、かっこいいです。この建物。
ゴシックホラーみたいですね。

アビー城も興味深いですね。私も訪れてみたいー!
Posted by shibako | 20:36:22, May 05, 2008
生で見てみたい!!
凄いなぁ〜!!歴史を感じれることは勿論だけど、
気配と言うか?空気感というか伝わってくる写真だよ。
Posted by Ne-Oo.・,☆.・ | 00:38:49, May 06, 2008
shibako様
先日はありがとうございました。
お散歩でもランチでも、またご一緒させてくださいね!
私はお城やカントリーハウス、マナーハウス、ステンドグラスの美しい教会などきらびやかな建物も好きですが、風雨にさらされてひっそり立つ廃墟も心惹かれます。
次は近郊の廃墟ツアーなどご一緒にいかがでしょう?

Posted by フェリママ | 08:09:28, May 06, 2008
Ne-Oo.・,☆.・ 様
廃墟って魅力を持っていますね。
苔むした石、崩れかけた壁、ひび割れた階段。。。
同じこの石の上を、何百年前かに人が歩いたり生活していたのかと思うと、不思議な気持ちになります。
Posted by フェリママ | 08:15:33, May 06, 2008
かっての大聖堂の廃墟って 凄みがありますね・・・
こんな所にひとりで行ったら やっぱり恐い^^;

ヨークシャーには 娘が研修してたので
行った事がありますが 車じゃなかったので
彼方此方回れなかったです・・・・
Posted by 加代子 | 15:54:49, May 06, 2008
加代子様
イギリスの田舎は車があった方が何かと便利かもしれませんね。廃墟やお城や古いお屋敷は、残念ながら電車の駅の近くには無いですものねぇ。。。
廃墟を夜にろうそくの灯火で肝だめし・・・かなり迫力ありそう!!
Posted by フェリママ | 06:31:15, May 08, 2008


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