日本ほどじゃないけれど、それでも一応夏らしいお天気が続くアングリア地方(イングランド南東部)です。
サマースクール中は遠出ができなかったので、今日は久しぶりにフェリックスを連れてドライブをすることにしました。
向かった先はこちら、Harwich。
かつてピルグリムスを乗せてアメリカへ渡ったメイフラワー号ゆかりの港町です。(全ての写真はクリックで拡大します。)
メイフラワー号の母港であるこの町は、メイフラワー号のマスターだったクリストファー・ジョーンズや、書き残した日記で後世に有名になったピープス(Samuel Pepys)の出身地でもあります。
こちらの海の家はカラフルでかわいくないですか?
日本の海の家と違い、プライベート海の家ってかんじ?
一家族が一軒ずつ借りて、中で着替えたり、お茶を飲んだり、海を眺めながらくつろいでいます。(ちなみに写真は家の裏手で正面は海側)
この港には二つの灯台があります。
奥に見えるのが低いほうの灯台。Low Lighthouse.
手前の赤いポスト風なものは、ワンコのうんP捨て用ゴミ箱。
なぜこんな物を撮ったかというと、この場所は19世紀のイギリスを代表する風景画家の一人ジョン・コンスタブル(John Constable)がスケッチした場所だと推察できるから。
コンスタブルが見た景色は。。。
こんな感じかな?
そしてスケッチした結果は。。。
こちら。
John Constableが1820年頃描いた作品。
その名も’Harwich : The Seashore and lighthouse'
地元の日常風景を描いたコンスタブルの絵画は、空と雲がとても印象的です。
そして、低い灯台(Low lighthouse)があれば、高い灯台(High lighthouse)もあります。
当時の船は、現在は使われていないこの二つペアの灯台の中間を目指して入港したのだとか。
イギリスの海の歴史と密接な関係を持つこの町には、まだまだ他にも海にまつわるランドマークがあります。
こちらはライフボート・ミュージアム。
入館料を取るミュージアムというわりには
、ゆる〜い感じが漂っています。
左手奥に見えるのがSt Nicolas's Church。
大英帝国が誇るロイヤルネイビーは、もはやこの町にはいないけれど、
ナポレオンの戦いに備えて築かれた要塞Redoubt Portは、今も博物館として残っています。
でも。。。
私たち以外誰も見学者はいないし、しかも入場料を払いたくても入り口にすら誰もいない。。。
大砲を置いている割には守りが甘いな
引き続き町の中を散策していると、なにやら視線を感じるような。。。
ふと辺りを見渡すと、一羽のかもめがじ〜っとフェリックスと私たちを見つめていました。
おぅ、やっぱりかもめは港町に似合います。
海岸沿いの道を歩いていくと、見えてきたのはHa'penny Pier。
空と雲を映すシーサイドのホテル。
古いノスタルジックなピアの向こうには、現在も現役のコンテナ港と工業地帯や、ヨーロッパ大陸へ渡るフェリーが見えます。
お散歩しておなかも減ってきました。
ピアの上にあるカフェでランチをすることにしましょう。
魚屋さんが隣接するカフェなので、シーフード・メニューが豊富です。
私はカニと新じゃがのサラダをオーダー。
地元で採れたカニも、ゆでただけのジャガイモも、シンプルながらは美味しかったです。
青空の下、ピアの上で海風に吹かれながらのランチは、開放的でとても気持ちがいいです。
水嫌いのフェリックス。。。のはずなんだけど、板のすぐ下は海だとは気づいていないのか、ご機嫌でくつろいでおりました。
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