ケンブリッジの街の中心から西へ3マイル、マディングリーというビレッジにやって来ました。
この写真はhttp://www.conferencecambridge.com/home/index.php?m=venues&id=41より
村の中心にあるのが16世紀のカントリーハウス、マディングリー・ホール(Madingley Hall)です。
1543年建設、1860年くらいまでは館を建てた持ち主の子孫の住居として、その後ビクトリア時代にはビクトリア女王の息子(後のエドワード七世)がケンブリッジ大学在学中に滞在する住まいとして使われていました。
(さすが皇太子、一般学生のようにコレッジには住まず、賃貸とはいえ超豪華なところで学生生活を送られたのね。。。でも実は、「やんちゃ過ぎるエドワード」を他の学生から隔離する為だったっていう話も聞くけど。。。
日本の皇太子殿下がオックスフォードに滞在された折には、ちゃんと他の学生と同じコレッジに住んでおられたので、さすが日本の皇太子は品行方正です!)
話は戻り。。。そして1871年に持ち主の家族により館は売りに出されて人手に渡った後、現在ではケンブリッジ大学の所有となり、週末にはケンブリッジ大学の主催する生涯学習講座や一般の会議などに使われています。
今回私が参加したのは、ケンブリッジ大学創立800周年記念講座の一環、'The Traditions and Ceremonies of the University of Cambridge'という一日コース。
ケンブリッジ大学の歴史を振り返りつつ、それぞれの地位や学位により違う服装について学びました。
貴重な古い本や何百枚ものスライドによる解説は、とても興味深いものでした。
ちなみにこの絵はChancellor(学長)の正装用ガウン。
現在のケンブリッジ大学の学長はHRH The Duke of Edinburgh、つまりエリザベス女王のだんな様である フィリップ殿下ね。
なので、殿下が大学のセレモニーに参加されるときには、21世紀の今もこのガウンをお召しになります。
こちらがこの講座の先生、ケンブリッジ大学のプロクター(Proctor)Timothy Milner先生。
プロクターのお仕事の中でも特に重要な「学位授与式」についてもお話を伺いました。
「今からとり行われる学位授与式にあたり、学位を与えるにふさわしくない学生や、異議のある方はおられますか?」など等、ラテン語の決まり文句と英語の訳を交互に唱えつつ、セレモニーの一部を再現して下さいました。
でも晴れの学位授与式当日に「異議あり〜っ!」なんて指導教授に叫ばれたら泣くけど。。。(本当に「学位授与に相応しくない学生」には事前にこっそり通達があり、リストには載らないらしいです。う〜ん、それも悲しい。)
実際使っているガウンや帽子も見せて頂きました。
大学の帽子は角帽だけではなく、地位や学位によってはチューダー調のふんわりした帽子もあります。
顔の横に垂れ下がるタッセルも、本来はこのように真ん中についているのだとか。
私は一日講座を受講しましたが、週末を利用した3日間の宿泊コースも充実しています。
詳細はUniversity of Cambridge Institute of Continuing Educationのサイトをチェックしてください。
今回の参加したデイ・スクールの講義は午前10時から始まり、途中午前中に一回コーヒー or 紅茶とビスケットのブレイク、お昼にはサンドイッチなどの軽食(でも食後にはちゃんとチーズ各種も出ていました。)、そして午後の講義の間には、お茶とケーキのティータイムもあり、久しぶりにいつになく「イギリスらしさ」を満喫した一日でした。
←イギリス情報ランキング参加しています。
一日一回クリックして頂けると嬉しいです。
←わんこブログも参加中
ポチッとクリックしてね!よろしく