犬と暮らすイギリス ケンブリッジ。黒ラブフェリックスとママのケンブリッジ見聞録

March, 2015
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
-
-
-
-
PROFILE
佐藤フェリックス

イギリスのケンブリッジに犬を連れてお引越し。ラブラドールのフェリックスは今日もママと一緒に徒歩&車で、いろんなものを見て聞いて体験しています。

MYALBUM
CATEGORY
RECENT
RECENT COMMENTS
ARCHIVES
LINK
SEARCH
PR




Ninagawa 歌舞伎十二夜

1238207325520283.jpg


あのシェイクスピアの喜劇’Twelfth Night’を歌舞伎にしたNinagawa歌舞伎十二夜がロンドン公演をしています。


 


なんとかチケットが取れたので、今日は一日日本文化にどっぷり浸ろうと思います。


 


まずはピカデリーサーカスの三越の隣にあるItsuでお寿司とサラダのランチを食べて、おなかの中に日本を詰め込んだ後、向かった先はロイヤルアカデミー。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


1238207417375698.jpg


ここでは江戸時代末期の浮世絵師「歌川国芳」の作品の展示会をしているので、数多くの力強くて色鮮やかな浮世絵を堪能。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


1238207528127689.jpg


そしてバスでピカデリーサーカスからWarren Streetに移動。


 


バスに乗ったら二階の一番前に陣取ります。


 


金曜日のアフター5の街は、足早にあるく人々でにぎわっています。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


1238207567187009.jpg


バスと地下鉄をのりついで、やっと本日の会場、バービカンのシアターに到着しました。


 


お席は舞台から遥か遠くのギャラリー。(でも前に人がいないという意味では、いい眺め


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


1238207604389638.jpg


大好きな尾上菊五郎、菊之助父子をロンドンで見られるなんて、めちゃくちゃ幸せです


 


しかも、歌舞伎とシェイクスピアの融合を、ここロンドンで観られるなんて、至福の喜び


 


お三味線や太鼓だけでなく、シーンによってはチェンバロなどの洋物の音楽も流れます。


 


見事な桜の木、鏡、そして子供の姿に、思わず会場からため息が。。。


(かわいいものや気の毒なものを目した時に出す、英国人独特のあのため息、ooh...っていうアレです。)


 


If music be the food of love, play on.という、あの有名な冒頭のセリフを、和訳して歌舞伎独特な台詞回しで聞くと、最初はとっても不思議な感じでしたが、お芝居が進むにつれ、次第に物語りに引き込まれていきました。


 


男と思ったら女、死んだと思っていたら生きていた。。。という、シェイクスピアのどんでん返しのシナリオは、確かに歌舞伎の早代わりにはうってつけの題材ですね。


 


引き抜きによる早代わりがあったら、もっと英国人の目を驚かせたかも?


 


あと、あればいいのになぁ。。。と思ったのは、音声ガイド(歌舞伎座ではいつも大変お世話になっています。)と、大向こうからの掛け声。


 


ここっ!という時に、思わず「音羽屋」 とか「澤瀉屋(おもだかや)」って、叫びたくなりますが、いくら大向こうに座っているからといって、(一応)女の私が掛け声をかけることは出来ませんからねぇ。。。


 


大向こうさんも何人かロンドン公演を観に来てくれていたらよかったのにな(笑)


 


休憩中のお手洗いに並ぶ女性の列では、菊五郎さんと菊之助さんが一人で2役、3役こなしている演出を理解できない女性(国籍不明)に、列の前後のイギリス人が一生懸命解説してあげるという微笑ましい風景もありました。


 


タイム紙のレビューでも褒めていたけれど、市川亀冶郎の腰元役はとても良かったし、菊之助さんの踊りは絶品です。


 


浮世絵の会場でも歌舞伎の会場でも、「素晴らしい!」と喜んでいる英国人のコメントを耳にして、日本人として日本の文化をとても誇らしく思った一日でした。 


(6月に東京、7月には大阪で凱旋公演するようなので、興味のある方は是非!)


 


 


 


 


 


イギリスブログ


←イギリス情報ランキング参加中です。


一日一回クリックして頂けると嬉しいです。


 


 


ブログランキング


←わんこブログも参加中


こちらも一日一回ポチッとしてね

スポンサード リンク


この記事への返信
昨日のニュース?で
バービカンちょっとだけ写ってました。
クリスマスの歌がうたわれていてびっくりでした。


Posted by ふく | 14:38:22, Mar 28, 2009
ふく様
ニュースって、日本のニュースで放送していたのですか?それともイギリスの?

一緒に行った日本通のイギリス人も、「桜は春のもの、なのになんで桜の木の下で子供がクリスマスキャロルを歌っているの?」といぶかしがっていました。

「子役としてロンドン在住の素人の子供を採用したい」という意図で、ずいぶん前からオーディションの広告が英国の日系情報誌に掲載されていました。

「今までに特別な歌のレッスンを受けた経験がなくてもいい」という条件だったようですが、私が観た本番では、あまりに声がか細くて、ラテン語の歌詞を歌っているのがようやく分かる程度でした。
ラテン語のミサで聞き覚えのある単語がいくつか聞き取れたので、多分特別クリスマスキャロルではなく、いわゆるラテン語の聖歌だったのかもしれません。

とはいえ、イギリス人にとっては、子供が複数で立って歌っていたら、クリスマスキャロルを想像するのは当然かもしれませんね。
Posted by フェリママ | 07:55:06, Mar 29, 2009
尾上菊五郎と菊之助ですよね?ごめんなさい、気になったもので。
Posted by 尾上 | 09:33:11, Mar 29, 2009
尾上様
そうですそうです。
大変失礼致しました。ご指摘ありがとうございます。
何をボケッとしていることやら。。。以後気をつけます。
Posted by フェリママ | 16:42:50, Mar 29, 2009
やっぱりイギリスにいても日本のことは気になりますか?
日本人ですね。
お寿司もいいですよね。
日本をお腹の中に詰め込んでの所が気に入りました。
日本文化そうかもしれないですね
きっとイギリスにいるからこそとっても気になるのかもしれないですね。
私たちは日常当たり前みたいに生活してることが気になりますね。よかったね。日本人で、
Posted by Loveママ | 19:05:10, Mar 29, 2009
Loveママ様
日本のことは、やっぱり気になりますよ。
日本に住んでいるとき以上に、日本という国の歴史や文化について考えることが多いです。
他の国の人に日本について質問された時には、きちんと説明できるようにしたいし、誤解されていることは、きちんと誤解を解きたい、と思うのです。(たとえば、刺身を食べる=野蛮!とかね)

日本にいれば当たり前のように食べられる物でも、私にとってはとっても貴重品だったりしますね。
Posted by フェリママ | 07:28:14, Mar 30, 2009
こちらでも話題ですよ。

私も菊五郎が大好きなので、うらやましい!
団菊祭だけは必ず行きますっ!
Posted by maya | 09:53:50, Mar 30, 2009
maya様
イギリスの新聞の評論の中には、舞台セットの桜と着物は、まばゆいばかりに美しいしけれど、もってまわった言い回しとパントマイム(イギリスで年末年始に観る家族向けドタバタ喜劇)並みのわざとらしさが玉に瑕。。。という批評を受けていました。

でも、昔のドリフの「8時だよ全員集合!」ならパントマイムと評されても納得いくけれど、歌舞伎には三味線、鼓、歌や舞踊のような伝統芸能が根底にあるから、ドタバタ喜劇とは全然質が違うのになぁ。。。と思いましたよ。
Posted by フェリママ | 07:43:56, Mar 31, 2009