ご心配と優しいお見舞いのメッセージ、本当にありがとうございました。
フェリの耳は治ってきた証拠でしょうか、かゆくなってきたみたいです。
ちゃんとくっついてくれているぁ?
フェリックスが噛まれてから、私の方が臆病になってしまい、なるべく犬が多くない場所や時間帯をお散歩していたのだけれど、さすがにバンクホリデーの今週末は、どこも犬連れのお散歩の人が目立ちます。
いつもならノーリードのメドゥも今日はリードをして歩いていたら、日曜日にフェリックスを噛んだ犬とそっくりのノーリードのわんこがフェリックスと遊ぼうとして近寄ってきました。
一瞬ドッキリ!フェリックスは遊びたそうにしていたけれど、耳の傷が治っていないので離れようとしたのに追いかけてきて離れてくれない。。。
飼い主さんに、フェリックスから放すよう頼んだら、
「そんな風にリードをつけて守ろうとするからよけいに弱々しく傷つきやすくなっちゃうのよっ!ここで犬と出会わないで散歩するなんて無理なんだから、よそへ行ったら?」
って飼い主のおばさんに言われてしまいました。
そんなこと言われても。。。ノーリードで噛まれるのはごめんですから。。。
「あなたは犬を守りすぎよ!うちの子なら大丈夫!優しい子なんだから、ほらね!」って言われてさすがに黙っているのも悔しかったので、
「私だってノーリードで遊ばせてあげてたけど、ノーリード同士で噛まれて20針も縫ったばかりなの!」
と思わず言い返しました。だってすごく偉そうに言われて悔しかったのだもの。
おばさんに怒鳴られようが、へらへら嬉しそうに尻尾を振ってご機嫌に散歩しているフェリックスがせめてもの慰め。。。と思って歩いていたら、また他のわんこがフェリックスにまとわりつきました。
でも今回のわんこはどうやらフェリックスと何度か遊んだことのあるわんこっぽい。
(写真左下がフェリックス)
そういえばこの飼い主さんに見覚えあるような。。。
このおばさんのような、おじさんのような不思議な雰囲気。。。
あっ、もしやあなたは以前フェンディットンの近くで出会った英国版美輪明弘さん?(2006年12月11日の記事に登場)
今までは寒い時期にしか会わなかったから、いまいちオジサンなのかオバサンなのか不明だったんだけど。。。
かわいいピアスを風に揺らし、ブレスレットや指輪やネックレスもつけて、黒いレース付きスパッツとバレエシューズ風の靴。。。
オバサンだったんだ
何回も会っていないのに、私の名前をちゃんと覚えてくれていたオバサン。
優しくおっとり話す心優しいオジサン風オバサンとその後一緒に歩くことしばし。
そういえば、あなたのお名前を聞いていなかったんだけどなんて呼んだらいいの?って聞いたら、困ったような顔をしてから、
「本当の名前はエイドリアン。でも友達からはアナって呼ばれてるの」
ってことは、トランスジェンダだったのね?だから物静かなオジサン風オバサンだったんだわ。(微妙なニュアンスかもしれないけど、決してオバサン風オジサンではないかんじ)
英国版美輪明弘の雰囲気が漂っていたのはそのせいだったんだぁ
3年前、トランスジェンダ・カップルのケンブリッジの市長さんに出会ってから、私もイギリス文化になれたというか、ここケンブリッジという街の古くて新しい雰囲気にはもうなれた気がします。
「いまだに母親からも妹からも今の私を受け入れてもらえないの」とチョット寂しそうなアナ。
「でもこれが私だから」と言いながら、お手洗いに入いろうとすると、どちらのお手洗いに入るかからかわれる。。。とか、最近の社会問題についてとか、穏やかな口調で語ってくれました。
長い間失業して社会保護を受けていると言っていたけれど、遠慮している私にパブでコーラを買ってくれました。(申し訳ない)
パブの外のピクニックテーブルでお互いのわんこを昼寝させながら、色々な話を物静かに話してくれて、散歩のはじめで怒鳴ってきたキツイおばさんより、ずっと女性らしいトランスジェンダのアナの不思議な優しさに心癒されたお散歩でした。
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