ピークディストリクト(Peak District)
に行ってきました。
ケンブリッジから車で2時間半強。日本のトラベルガイドではあまり登場しませんが、休日歩くことが大好きな英国人には人気のイングランド中央部にある国立公園です。
英国で最初の国立公園(1951年)で、Derbyshire, Cheshire,Greater Manchester, Staffordshire, South&West Yorkshireにまたがる広大な敷地です。
6000年前から人々や羊などの動物達が住んでいた遺跡も残っており、石灰分の多い地質から、ミネラルウォーターの産地であり、かつては豊富な鉱物資源が産業の中心でもありました。
ピークディストリクトの全体像
←1日目はちょうどこの真ん中あたり。
国立公園の北部、貯水池のあるDerwent Valleyを歩きました。
Upper Derwent ValleyにはHowden貯水池とDerwent貯水池とLadybower貯水池が広がり、一番目に付くのは貯水池を分けるこのDerwent Dam。
築約90年のお城のようなダムです。
その石造りの外観からか、ダムのわりに優雅な佇まい。
ダムから更に山に上る林間コースのフットパスを歩きました。
山林の中を歩いていると、あちこちに木が伐採されて積み上げられているせいか、木独特のいい香りが漂ってきます。
ピークディストリクトの標高は一番高くてもせいぜい636メートルなので、ハァハァ息を切らすこともなくゆっくりお散歩できます。(←なんてこの時はそう思ってたけど翌日この「余裕の発言」を撤回すりことに。。。) (/。;)
石の塀で囲まれた土地。
英国の田園らしい風景です。
湖水地方にも共通する景色。
この頂上付近の牧場には、羊達がのんびり草を食んでいました。
再びダムのふもとへ。
水辺には大量の蛙が
ちっちょっとグロい。。。
かなりご不満な様子
ゴメンね!
ちょっと失礼して記念撮影させて
カエル初対面のフェリックス。
くんくん
コレ何だろう
食べれるの?
死んだフリをしているのか、はたまた気絶しているのか、硬直しているカエルさん。。。
Ladybower Reservoir(貯水池)
のんびり森林浴を楽しんだので、そろそろ
お宿へ移動します。
本日のお宿はピークディストリクトの南部Ashbourne。
道路には「ここから先ピークディストリクト国立公園」という境界線に目印の石があります。
翌日はAshubourneのインフォメーションセンターで聞いたお勧めTrailコースへ。
まずはDove Dale。
ナショナルトラストの管理下にあるエリアです。
川沿いの遊歩道を歩きます。
ひんやりとした水が気持ちいいのか、川べりの浅瀬を歩くフェリックス。
他にも沢山のわんこ達がご主人様達とのウォーキングを楽しんでいました。
左フェリックス、右1歳半の女の子ラブ。
公園内はリードをしていなければいけません。
羊や他の動物に万が一危害を与えるといけないから。
でもそれを守らずノーリードにしていた人達は、途中で犬が迷子になって探していたり、中性フェロモンのフェリックスに魅了されて?飼い主をそっちのけでついて来てしまい、捕まえようとしても逃げられて飼い犬に翻弄されている飼い主さんもいました。
わんこもついつい開放的な気分になるのかな?
有名なStepping Stoneを渡って対岸へ。
リードを持った私が先に渡り、半歩後からフェリックスがついて来ました。
石の上が滑って、チョッとスリリング
Stepping Stoneのある谷底から山の上を望む景色。
山の中腹を犬を連れて上っていく人達が見えたので、私もフェリックスと頂上を目指してみることにしました。
やはり4本足は強い!
ごつごつした岩場をぐんぐん登るフェリックス。
その後をリードで引っ張ってもらいながらゼイゼイ言いながら這い登る私。。。
ちょっと途中で座らせてぇ。。。
一緒にお水を飲んでひと休み
フェリックスはやる気満々で頂上を目指しております。
頼りにしてるよっ
だいぶ上ってきたねぇ。。。
気持ちいいわぁ
アレッフェリなんでそんなに背中を押し付けてくるの?
谷底を覗くと背中がゾゾゾ〜ッとするの?
もしかして、高所恐怖症?
私もフェリックスとペッタリくっついていないと、ちょっと怖くて落ち着いて座っていられないわ
この後はあまり下を見ないようにして登り続けて山頂に到着
この丘をキリストが十字架にかけられたゴルゴダの丘に見立てているのか、「2007年4月6日(金)Good Friday(キリスト受難の日)からAscension(キリスト昇天)までこの丘の頂上に建てておく」という注意書きつきの十字架。
一瞬誰かのお墓かと思いました。^^;
風が強くて肌寒かったけれど、360度の大パノラマを堪能しました。
登るのはハァハァ苦労したけれど、転げるようにあっという間に降りてきて、次の見所Chatsworthへ移動しました。
450年の歴史を誇るお屋敷とその敷地です。
かつて女王が滞在した建物に、現在も貴族の子孫がすんでいるのだとか。
ゴージャスな内装や展示品が有名ですが、フェリックスは入れないので敷地内のフットパスを1時間半お散歩しました。
フェリ〜、木に飲み込まれそうだよぉ
昔の姿をそのままに残すこの地域のお屋敷や庭、ピークディストリクト国立公園内のあちこちで、「Pride and Prejudice」ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」はじめ多くの映画やテレビドラマが撮影されています。
次回わんこなしで来ることがあれば、このあたり一帯のロケ地めぐりをしたいと思います。
からっと晴れた初夏らしい暖かい天候に恵まれ、
今回の一泊旅行のテーマ『フェリックスと自然の中を歩く』を十分満喫した旅でした。
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