ママ、寂しい顔してどうちたの?
残念なお知らせです。
ちばわん愛護センターレポートに載っていたダルメシアン親子の母犬が4月13日に亡くなったとのことです。
3月12日に9頭の乳飲み子達と共に収容された母犬は、その後センターという過酷な環境の中、健気に子供たちを育てていました。4月2日にセンターを訪れたとき、痩せ細ったその姿が痛々しかったです。
そして4月15日に検疫が明けることになり、引取りの話しを進めている矢先の訃報でした。仔犬たちが元気に育ったことに安心し力尽きてしまったのか、本当に残念でなりません。
4月2日センター訪問時の様子
この子達は、仔犬9頭と母犬の他、父犬も一緒に収容されました。経緯は判りませんが、父母揃って収容されたということに、どうしても人間のエゴが介在していると邪推してしまいます。
仔犬たちはこの後センターで行なわれる飼い主探しの会などで新しい飼い主さんを待つことになるそうです。
通常、愛護センターでは乳飲み子を収容したり引取った場合、世話をすることができないので、即日「処分」となるそうです。ダルメシアン母さんは自分の命と引き換えに仔犬たちの命を繋いだのかも知れません。
ダルメシアン母さん、安らかに。
このダルメシアン親子「だけ」が残念なのではありません。
全国の収容頭数に対して何らかの形で新しい飼い主が見つかるのは1割とも言われています。残りの9割は病死、そして「殺処分」されています。その頭数は30万とも言われています。
その象徴的なのがこの親子だったと思います。
望まない命を産ませないこと、産まれてきた命には責任を持つことが、私達人間に求められていることだと思います。