ネタがございませんので、入院中に読んだ本の感想でも書いておきましょう。
犬は「しつけ」で育てるな! 堀 明著 築地書館帯には「群れの観察と動物行動学からわかったイヌの生態」
「“しつけ”よりも大切なこと」etc.と銘打たれた本書。
「作者が500日近くにわたり、八ヶ岳「犬の牧場」で127匹のイヌに密着。群れを観察することで、これまで明かされていないイヌたちの生態を知り、独自の視点からイヌの世界を研究」したらしいのだけれど、要約すると「一年半くらい犬と一緒に生活して、気づいたことを書きました」ってことですかねぇ?経歴を見ると、別に専門的に動物行動学を学んだようでもないし、ムツゴロウさんのすんごいスケールダウン・バージョン?
「子犬の時期の“すり込み”がイヌの一生を決める」という論点を中心に話は広がっています。子犬の4〜7週齢の過ごし方が非常に重要だということは共感できますし、その他の内容も目新しいものはありませんが、個人的に7割くらいは賛同できます。しかし、他の文献を比較として出す際に、あまりに他を貶めるような表現が多く気になります。
それでも、まあ、犬の訓練士、トレーナー、繁殖業者に対しての提言等に見るところがあるので、時間を持て余しているときに読むのならいいのではないでしょうか?