犬の病気、猫の病気などを詳しく解説しています。

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Sep 15, 2006
犬パルボウイルス感染症

犬パルボウイルス感染症

 

パルボ(極小)と付いているように大変小さなウイルスです。しかし自然環境化で長期間生存でき、強い感染力を持っています。パルボウイルスは犬だけでなく猫や他の哺乳類にも感染させるいろいろな型の仲間が存在します。

感染した犬の排泄物(便や嘔吐物など)、食器などに接触することで感染します。パルボウイルスは細胞分裂の盛んな場所を好むため特に子犬の場合、心筋や腸がその感染場所となります。ウイルスはリンパ系、血流から骨髄、リンパ節、胸腺、腸管上皮に達します。どこも細胞分裂の盛んな場所です。

【症 状】
主に子犬がかかる病気で、感染する場所で【心筋型】、【腸炎型】があります。
【心筋型】
その症状は突然にやってきます。 急に泣き叫んだりはいたりすることもありますがほとんどはいままで元気だった子犬(母犬から免疫をもらっていない子犬が多い)が突然死してしまいます。悪くなってから何もできない間に死ぬことが多いのが特徴です。
【腸炎型】
激しい嘔吐や下痢が始まります。便の色は白っぽい色からや粘液状の便になって行きます。重くなるとトマト色の水溶性の下痢をするようになります。下痢が続くと脱水症状や敗血症を起こし衰弱していきます。治療が遅れると死ぬこともあります。
 
【治 療】

感染してすぐに手当てをすることが重要です。このウイルスには一般の消毒液は効きません。ワクチン接種接種が有効です。

ワクチン接種で未然に予防するしかありません。

 

犬パルボウイルス感染症の?

ウイルスの排泄はいつまで?

犬パルボウイルス感染症の問題のひとつにウイルスがいつまで排泄されるかということです。排泄されたウイルスを検出することで犬パルボウイルスが感染の原因と考えるのは当然ですが、ウイルスが検出された犬から他の犬への接触感染のほうが重大な問題です。

 

自然環境化で長期間感染能力を持ち、一般的な消毒薬に対して抵抗性を持つことから、同居犬への感染だけでなく、感染した犬が行動する範囲(散歩など)すべてが汚染されている可能性が高いのです。それよりも私たちに一番重要なのは動物病院内の汚染です。したがって、犬パルボウイルスの感染が疑われる場合には、必ずCPV抗原検出キットによるウイルス検出を行う必要がります。


一般的に症状が回復すると血中抗体価の上昇が認められ、ウイルスの排泄は無いとされています。しかし、まれに症状が回復しても1ヶ月以上犬パルボウイルスを排泄する犬がいます。

 

感染症の治療にステロイド? 

 

犬パルボウイルス感染症での死因は、急性の場合は激しい下痢や嘔吐による脱水、代謝不全である。しかし、回復期に突然死亡するの例や一般状態の改善が見られない例では、エンドトキシンショックによる多臓器不全、続発するDICが原因となる。

エンドトキシンショックは腸管粘膜の破壊により腸内細菌の全身感染が原因となる。実際に腸内細菌の全身感染による気管支炎や肺炎を併発する症例も多い。したがって、一般的には二次感染を防止するためスペクトルの広いアンピシリン等が予防的に投与されるが、十分に効果が認められないケースも多い。


このようなケースでは、抗炎症剤としてコルチコステロイドの使用が有効とされている。犬パルボウイルス感染症の重症例では二次感染のためマクロファージの過剰な活性化により腫瘍壊死因子(TNF)や活性酸素の過度な産生によって組織の破壊が起こるため、続発するエンドトキシンショックをコルチコステロイドで可能な限り抑えるという考え方は成書にも記載されている。


犬パルボウイルス感染症の治療では、初期もしくは軽度の場合インターフェロン療法が定着し高い効果を挙げているが、末期での有効率がやや低いことも事実でありステロイド療法の併用でより高い治療効果を期待したい。

また、有効な治療法の選択を行うためにも炎症の程度を把握する必要があると考えられることから、ぜひ血清中の炎症タンパク質であるC反応性タンパク(CRP)のテストキットでの検査をお勧めしたい。

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ジステンパー
http://pepara.com

ジステンパーウイルス(パラミクソウイルス)

 

とても感染力の強いウイルスです。臓器から 最後は脳に侵入します。
他には同じ仲間のキツネ・オオカミ・コヨーテなどやフェレット、ミンク、スカンク、イタチ、アナグマ、カワウソなどのイタチの仲間それにアライグマも感染動物になります。

このウイルスは感染した動物に接触することや手や衣服、靴などに付着して運ばれますから、いつ感染するとも限りません。

 

【症 状】

感染後3〜5日くらいで症状が現われます。発熱、食欲がなくなるなど風邪のような症状で初期段階でジステンパーと気づく飼主さんはほとんどいません。やがて下痢、嘔吐、高熱、咳が出るようになります。進行すると肺炎を起こしたり、数週間後にはウイルスが脳に入り脳炎のように神経症状が出ます。痙攣、運動機能の異常、体の麻痺などです。犬は錯乱状態になり失明することもあります。ここまでくると治療方法はありません。やがて衰弱し死に至ります。

フェレットの場合ウイルスが体内に入ってから症状が出るまでの潜伏期間は約7−21日です。


症状は、軽度の結膜炎や緑色ー黄色の目やに、発熱、食欲低下、元気が無く眠ってばかりいる、など様々ですが、中でも特徴的なのは、顎や唇、肛門周囲の皮膚が赤く肥厚し、やがてカサブタができます。また、足裏のパッドも大変硬く分厚くなります。その他の症状として、下痢、抑鬱、行動異常、ケイレンなどが見られることもあります。


このウイルスは動物の免疫力を著しく低下させるので、フェレットの多くは、細菌の二次感染が悪化して死亡するか、あるいはウイルスの侵入により神経症状が悪化して死亡します。また、この神経症状は、フェレットが若ければ若いほど、出やすいと言われています。

 

呼吸器系の症状では
クシャミや鼻水、咳がでます。やがて咳が激しくなり呼吸も速くなっていきます。進行すると気管支肺炎になります。
消化器系の症状では
嘔吐や下痢をします。粘液の混じった下痢便から血便になります。
泌尿器系の症状では
高熱が続いたり、脱水症状などが原因で腎炎を発症します。尿が濃い黄色になります。
脳にきたら
最後はウイルスが脳に侵入します。急に興奮したり、運動障害(同じ場所を園を描くように回ったりします)、麻痺が現われます。ここまでくると回復しても後遺症として麻痺が残ります。
感染して改善した場合でも痙攣を起こしたりします。
【治 療】
免疫の弱い子犬や病気の犬、老犬がかかると重症になることが多くなります。神経症状がでると有効な治療方法がありません。感染初期に発見するには定期的な健康診断と普段の健康な状態をよく知っておくことです。なによりジステンパーにはワクチンがあります。必ず受けるようにしましょう。
フェレットの犬ジステンパー感染症に対する有効な治療法はありません。病状がひどいときには安楽死も考慮されます。抗生物質や点滴、強制給餌、その他あらゆる看護を含めた対症療法を行います。フェレットによっては回復する場合もありますが、後遺症が皮膚やパッド、あるいは脳のダメージとして神経症状が残ります。
この病気は死亡率が100%と、とても致死率の高い伝染病ですから、ワクチンによる予防が大切です。生後14週齢までに3回の接種をし、その後は年に一回の追加接種が必要です。

以上「アイン動物病院」より転載の許可を頂きました

 

 

さらに多くの情報をご覧になりたい方はこちら

「ペットの病気大百科」 相互リンクをお願いしております

 

Aug 25, 2006
ペットの社会性 論考

ペットの社会性

 

 フランスでは飼い犬・猫を解放しようという、一部の方による運動があるそうです。
 しかし、他の動物と違って犬猫と人間の関係は、特異な歴史を経てきました。
 世界的な動物学者のコンラート・ローレンツ博士は、
「犬と猫だけが、捕らわれの身としてではなく、自分たちから人間の家に入ってきた動物であり、奴隷というよりももっと他の意味で飼い慣らされた」
と著書の「マン・ミーツ・ドック」で語っています。


 数千年・数万年をかけて、人間とともに暮らすように変化してきたのが、現在の友人達の姿です。これを自然に帰す(狼や山猫にか?)のは同じかそれ以上の時間、そして広大な自然が必要でしょう。

 

 人間社会が快適さを求めて変化していくなら、社会に取り込んだ友人達を無視してはいけないのです。


 過密する人口・増加する自動車、このような環境でも古い日本式飼育でよいのでしょうか。


 現在は犬猫だけが家族ではなく、兎・トカゲ・狐なども迎えられています。
ちゃんと彼らにみあった生活環境を整えてあげられているでしょうか。


 自分に合った家族を選べていますか。

 日本の住宅事情は、今後も集合・高層化が進むでしょう。
 住環境の整備は、建物や緑地や施設を確保するだけではなく、住民の精神的ゆとりや潤い・生き甲斐を得れらるという、精神面での整備も重要ではないでしょうか。

 現在、核家族化や高齢化が進む中で、生き物とのふれ合いに安らぎを求める方が増え始めました。


 幼い頃からの生き物とのふれ合いが、思いやりや生命を尊ぶ心を育て、悲惨な犯罪を予防するとも言われます。


 お互いの交流が希薄で、画一的になりがちな都会生活では、なお、必要な事とではないかと感じるのです。


 しかし、動物が苦手な人も大勢います。飼い主側と苦手な側のコミュニケーションの欠如が、問題を増幅しているようです。たとえば、
本当にマンションで動物と暮らすのは非常識でしょうか(一戸建・集合住宅含めて意見を聞いてみよう)

 

 社会生活では、お互いを理解し思いやる事が重要です。


 目をそむける事がマナーの低下を誘い、さらに険悪になっているのではないでしょうか。
 一戸建てだからといって、地域に勝手なことをしていいわけはありません。
また、嫌いだからって、偏見で見るだけでいい事もないでしょう。

 

 その偏見の極みがマンションでの飼育です。
 権利関係は別としても、相手との距離が近い事では、一戸建てもマンションも変わりがありません。


 関係ないと思わずに「マンション」を「コミュニティ」と読み変えてみると、きっと参考になると思います。

 


コンパニオン・アニマルと暮らす
http://homepage2.nifty.com/k-kstudio/index.html

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無断複写・転載・他メディアへの引用を固く禁じます。


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無理は禁物です!

無理は禁物です!

 

子犬は、順応性も高く、豊かな感受性でいろいろなものを吸収していきますね。だからこそ、さまざまな刺激に順応していくことができます。しかしその一方で、この時期に体験した辛い出来事が犬の中に強く印象づけられることもあります。

子犬にさまざまななものを見たり、体験させたりするときには、それが犬にとって楽しい体験になるように気を配ってあげなければなりません。それが、その子犬にとって、あまりに強すぎる刺激や、恐怖を感じるような体験になってしまった場合には、どうなるでしょうか?犬が始めて体験した "犬にとって見慣れないものたち" は、犬にとって、ただ恐ろしく、決して近寄ってはいけないもの・・として刻みこまれてしまうかもしれません。これでは逆効果ですね。

犬に新しい経験をさせてあげるときには、犬の様子をよく観察しましょう。怖がっているようなときには、無理に近づけたりせず、できるだけ楽しい雰囲気で、励ましながら、徐々に近づくようにするといいでしょう。今日が駄目でも、また明日、そして、その次の日があります。決して焦らず、犬のペースに合わせてあげることが大切です。

犬と接触させるときには、できるだけ穏やかな性格のわんこに協力してもらい、徐々に慣らしていくといいでしょう。

近所の方に子犬を見てもらうときには、子犬が驚かないように、静かに、優しく、下の方から手を差し出してもらうようにお願いしましょう。

大きな音が嫌いな子には、できるだけ静かなお散歩コースを選んであげ、徐々に、車やバイクなど、嫌いな音に慣らしていくといいでしょう。

 


お散歩嫌いは克服できる?

 

お散歩デビューを果たした子犬にとって、外の世界は未知との遭遇ですね。最初は、そわそわ気が散って、お散歩どことではないかもしれません。あるいは、その場に固まってしまって、全く動かなくなってしまう子もいるでしょう。

子犬に、外の世界によい印象を抱いてもらえるような楽しいお散歩デビューを果たすにはどうすればいいのでしょうか?

できるだけスムーズに歩くことができるお散歩コースを考えよう!

外の世界には、小さな子犬にとって、びっくりしたり、恐怖に感じるようなことがたくさんありますね。車の音が嫌いな子、大きな犬がいるお宅の前でおじけづく子、階段の手前で立ち止まってしまう子・・。苦手なものがきっとあるでしょう。

まず最初は、できるだけスムーズに歩くことができるようなコースを工夫してお散歩してみましょう。そして、徐々に、いろいろな経験ができるように、お散歩の範囲を広げていけばよいのです。

お散歩の途中で、楽しみを作ろう!

お散歩には、おもちゃや、ご褒美になるような何かおいしいものなど、あなたの犬が大好きなものを持っていきましょう。ただ、並んで歩くだけでなく、公園などで、おもちゃを使って遊んだり、話かけたり、体を撫でてあげたり、ゆったりと過ごすことのできる時間を設けるといいでしょう。

 

怖がっても、知らん顔をしよう!

犬が怖がっている素振りを見せていると、ついつい立ち止まって振り返り「大丈夫だよ」と声をかけたり、撫でてあげたり、あるいは抱っこしてあげたくなりますね。しかし、そのことで犬は、怖いときや歩きたくないときには、歩かないよ!と頑固に踏ん張ったり、飼い主さんに抱っこをねだったり、飼い主さんのことを心配そうに見つめたりすれば、飼い主さんが立ち止まって自分を振り返り、声をかけ、運が良ければ抱っこしてくれるんだな・・と、学習してしまいます。そしてその結果、ますます、歩かないよ!と踏ん張ったり、抱っこをねだったりするようになるのです。

あまりひどく怖がっているときには、翌日から、別のお散歩コースを考えてあげればいいのです。一旦お散歩に出かけたら、多少犬が怖がっていても、「さあ!行こう!」と楽しげに、元気よく声をかけ、歩くように促しましょう。お気に入りのおもちゃを見せながら、歩くように誘ってあげてもいいでしょう。歩き始めたときに「いい子だね!」と明るく声をかけ、ご褒美を口に入れてあげてもいいでしょう。そうすることで、怖がっていても何もいいことは起こらないんだな・・ということだけでなく、飼い主さんについていくと、たくさん誉めてもらえるんだな!楽しい気分になるんだな!と感じてもらえるようになるのです。


問題を予防しよう!

犬はとても賢い動物です。ただ食事をもらい、散歩をし、昼寝をするだけでは、精神的に満足をして生活することはできないのです。人間が、ただ生きていくだけではなく、働いたり、人と話をしたり、買い物をしたり、遊んだり、勉強したり・・さまざまな刺激を受けることによって、精神的にも満ち足りた生活をしていくことができるのと同じですね。

 

毎日お散歩をし、他の犬と遊んだり、近所の人に撫でてもらったり、広い公園で走り回ったり、ボールやフリスビーを追いかけたり・・というような刺激の多い生活をすることで始めて、犬は肉体的だけでなく、精神的にも豊かな生活を送ることができます。

もし満足できないと、どうなるでしょうか?刺激を求め、精神的に満足をしたい、という欲求を満たすために、いたずらをしたり、動くものに飛びついたり、道行く人に吠えたり、人間にとって望ましくない行動を起こすかもしれません。

毎日楽しくお散歩をし、精神的に満足することができるような刺激的な生活を送ることは、人間の環境に慣れ、社会化を促進する、ということだけではなく、いたずらや、吠えたり噛んだりする行動の予防にも通じる、犬の"しつけ"にとってとても大切なことなのです。

ここまでは「犬のしつけをまじめに考える」 より転載させて頂きました。    文章:小田 史子

 

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社会化ってなーに?

社会化ってなーに?

 

犬には「社会化期」という時期があります。3 週から 12 週ごろと言われています。

思えば犬とは不思議な動物ですね。あなたと犬とは"種"の異なるもの同士ですが、ひとつ屋根の下、家族として、そして、同じ群れの仲間として仲良く暮らしているのです。どうしてそのようなことが可能なのでしょうか?

その答えの鍵が「社会化期」にあります。

犬は、社会化期に、自分の周りにいる人間や動物を仲間として認識するようになります。つまり犬は、子犬のうちから(社会化期に)人間と一緒に暮らすことによって、"種"が異なるにも関わらず、人間を仲間だと認識することができるようになるのです。


"犬"が嫌いな"犬"・・

普通は、"種"の異なる人間を仲間だと認識する過程が、家庭犬にとっての社会化だと言えます。しかしながら、早くから親や兄弟たちと別れて人間と生活を共にするようになった犬の中には、犬を仲間だと認識する機会に恵まれず、その機会を人間が社会化期に意図的に作ってあげなければならないことがあります。とても奇妙なことですが、その機会がないままに大きくなってしまった犬の中には、仲間であるはずの犬とどのように接すればいいのかわからず、接触を拒んだり、吠えたり、"犬見知り"をする犬になってしまうことがあるのです。


"犬"から見た人間たちの生活・・

犬の目には、私たちが暮らす環境はどのように映っているのでしょうか?

家の中には、ソファーがあったり、たくさんの家具がありますね。窓にはひらひらカーテンが揺れています。絨毯や畳の感触は、犬にはなじみのないものかもしれません。テレビやラジオからは耳慣れない音がするし、掃除機は、大きな音を立てて動き周りますね・・。どれもこれも、野生の犬であれば、一生お目にかからないようなものばかりです。

 

家を一歩出れば、土や草の場所ばかりでなくアスファルトの道もあります。猫やカラスもいるでしょう。車や自転車、バイクも走るし、ときには、電車や車に乗って出かけることもありますね。空からは、雨が降ってくることも、雷が落ちてくることもあります。そして何より、人間に囲まれて生活する以上、男の人、女の人、子ども、お年寄り、めがねをかけている人、帽子をかぶっている人、いろいろな人に出会うことになります。

 

犬が人間の社会で生きていくためには、いろいろな経験を通して、このような "犬にとって見慣れないものたち" に慣れる必要があります。そして、周りの環境に対する順応性が高い子犬の時期は、その絶好の時期なのです。

子犬の時期にこのような機会に恵まれないと、見たことのないもの、聞いたことのない音、経験したことのない感覚・・など、未知の出来事に、成犬になった後でたくさん遭遇することになります。そして、それらの出来事に過敏に反応し、吠えたり、怖がって威嚇をしやすい子になるかもしれません。


さあ!散歩に出かけましょう!

子犬があなたの家庭にやってきて、ワクチン接種を終えたら、できるだけ早い時期に、お散歩に出かけましょう!

あなたの犬を"犬見知りクン"にしないために、できるだけ穏やかな性格のわんことお友達になって、遊ばせてもらうとよいですね。他の犬と楽しく遊ぶ経験を重ね、上手に"犬とのお付き合い"ができるようになることは、犬の生活を豊かにするだけでなく、知らない犬に過敏に反応し、吠えたり、威嚇したりするような問題を防ぐことにも通じます。

 

お散歩に出かけたら、近所の方に子犬を見てもらいましょう。男の人、女の人、めがねをかけている人・・いろいろな人に優しく撫でてもらいましょう。いろいろな人と接し、楽しい経験を積むことで、人見知りをしにくい犬になるでしょう。

そして、楽しく散歩をしながら、"犬にとって見慣れないものたち" を見たり、接触したりする機会をたくさん作ってあげると良いですね。いろいろな経験をし、さまざまな種類の刺激に触れることは、これからの生活の中で遭遇するどんなことにも、強いストレスを感じることなく順応していくための基盤になります。

子犬の人生はまだ始まったばかりですね。子犬の時からいろいろな経験をさせてあげることは、これからずっと続く犬の生活を豊かにしていくことに通じるのです。

 

ここまでは「犬のしつけをまじめに考える」 より転載させて頂きました。    文章:小田 史子

 

 

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Aug 24, 2006
マイクロチップ

 

 

 

マイクロチップ

 

マイクロチップとは、犬および猫の個体識別を目的とした皮下埋込み型の電子標識器具で、世界に一つしかないIDナンバーを書き込んだ、超小型ICチップです。装着する際、痛みはなく、また、動物に悪い影響を与えることはありません。迷子札を付けている犬が、動物管理センターに収容され、処分されるという事例があります。また、盗難にあった犬を見つけても、自分の飼い犬であることを証明できずに、取り返すことが出来ないことがあります。こんな時、マイクロチップを使用していれば安心。すぐ、お近くの動物病院におたずねください。迷子動物のマイクロチップの番号を専用リーダーで読み取り、その後コンピューターシステムでペットデータを検索・照会し、あなたのペットを確認することができます。

 

マイクロチップとは長さ約1cmで、犬や猫の飼い主を認識するためのものです。これがあれば住所、氏名、年齢、電話番号、かかりつけの動物病院がわかり、迷子になっても安心です。注射で皮膚に入れるのですぐに終ります。
 外国では義務付けられている所もあります。


マイクロチップ入れ

マイクロチップ

チップ入れる瞬間

入れた後に読み込み中
   写真提供:オーク動物病院
                   


マイクロチップの特徴と効果
特徴
マイクロチップは、ただ一度の埋込みで、動物の一生を通じて有効です。

埋込み操作は簡単で、動物が痛みを訴えることは、ほとんどありません。

生体に無害なポリプロピレン、生物学的適応ガラスを使用しています。

マイクロチップは、埋込み局所に対し、特異的変化を起こしません。

移動防止キャップにより、埋込み部位から移動することはありません。
利用方法
迷子になった時の連絡方法は、飼い主は近くの動物保護管理センター、保健所または最寄りの警察署に連絡します。(ペットの特徴とマイクロチップが埋込まれていることおよびそのIDナンバーを伝えておけば、ペットが一層見つかりやすくなります。)
近くに動物保護管理センターまたは保健所がない場合や、ペットのIDナンバーがわからない時は、マイクロチップを埋込んだ動物病院に連絡します。
■装着後は日本総研もしくは獣医師会の運営する日本動物保護管理協会のいずれかに登録します。その際、登録先が異なっても、迷子犬などの捜索時には各社データの照会をするので現段階で支障はないとのこと。
効果
迷子になっても、飼い主の元に帰る率が高くなります。

不幸にして、迷子中に事故に遭った場合、連絡を取ることが出来ます。

盗難の予防や、首輪を外されても、自分の家族であると証明できます。

不正な手段で入手した動物を実験に使えなくなります。

猟犬に装着すれば、不正な狩猟を防止し、猟犬を捨てることが出来なくなります。

虐待動物の経緯を調査し、今後の再発を防止できます。

純血種の不正な繁殖や血統証明書の偽装を防止し、健康な犬種の発展に寄与します。
しかし、行政は重い腰を上げようとはしません。
飼い主自身が、自分たちの愛する動物たちを自分たちで守るため、マイクロチップの普及にご協力を!

 

マイクロチップの歴史

犬および猫をはじめとするコンパニオンアニマルの個体識別を目的としたマイクロチップの利用は、英国で1989年に開始され、1992年、RSPCA(王立動物虐待防止協会)によって公認されています。 諸外国では、主に動物保護センターを中心に養子縁組、迷子防止および捨て犬・猫防止に利用されています。また、ヨーロッパアルプスでは、1990年よりALPIRODと呼ばれる犬ぞりレースで、レース犬の個体確認にも利用されていす。その他諸外国での使用状況は以下の通りです。

国  名
中心団体
使 用 目 的
使用頭数
 イギリス
RSPCA
 盗難防止・養子縁組・迷子防止・捨て犬・猫防止等
56万頭  
 ヨーロッパ
FECAVA
 盗難防止・養子縁組・迷子防止・捨て犬・猫防止等
175万頭  
 カナダ
CKC
 盗難防止・養子縁組・迷子防止・捨て犬・猫防止等
55万頭  
 アメリカ
AKC
 盗難防止・養子縁組・迷子防止・捨て犬・猫防止等
100万頭  
 オーストラリア
国の政策
 動物検疫・盗難防止・養子縁組・迷子防止・捨て犬・猫防止等
32万頭  
 その他  
 盗難防止・養子縁組・迷子防止・捨て犬・猫防止等
33万頭  

参照)
RSPCA :
Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animal 〈王立動物虐待防止協会〉
FECAVA:
Federation of Europe Companion Animal Veterinary Association〈欧州コンパニオンアニマル獣医師連合会〉
CKC :
Canadian Kennel Club 〈カナディアンケンネルクラブ〉
AKC :
American Kennel Club 〈アメリカンケンネルクラブ〉

犬や猫の寿命は年々延びています。歳月の経過と共に動物は飼い主にとって人生の伴侶として重要な地位を占めるようになっています。それは動物にとっても同様です。絶対に離れられない存在なのです。
また、近年、日本人も外国へいく機会が増え、同時に飼っている動物を連れて行く方も増えています。その場合、マイクロチップの装着が義務づけられている国も多いようです。
そのうち、アメリカ・イギリス・カナダなどの先進諸国と同様に、日本の動物にも義務づけられる日が来ることでしょう。



マイクロチップに関する詳しい情報
「まんじろう」

犬と海外旅行を楽しみたい方のための情報
【犬を連れて出かけよう!】

 

Apr 11, 2006
ホルモンの重要性

 ホルモンの重要性

ホルモンなくして生体(ひと・犬)の生存は不可能であり、特に副腎は一番大切な臓器である。生物(ひと・犬)の副腎を人工的に除去すれば,1ヶ月以上は生存することは不可能である。

 

副腎皮質ホルモンであるコルチゾール(ステロイドホルモン)はアトピー性皮膚病の治療には欠くことの出来ないホルモンで その使い方 処方の方法が特に大切で、一般動物病院は大まかに錠剤を渡して、1錠 半錠 1/3錠 1/4錠などと指示する投薬方法で錠剤を処方する。

この方法では良い結果は得られなく、良くて慢性化。悪くすれば副作用のみが残る方法といえます。
正確には 体重1kg当て0.1−0.01mg単位の正確な病態・診断に基づいた処方が必要で、血液検査・好酸球検査が投薬・処方の基準・指標となりますからこの治療を受けるには必ず皮膚科専門医選択するが良いと言えます。

    


上の画像は副腎皮質ステロイドホルモンで一般に処方・投薬されている人用の薬剤でこれを動物病院でも使用しています。副作用の防止には努力が必要です。

■2kgのチイワワから 80kgのセントバーナドまで体重差のある犬に錠剤単位での処方は不適当です。

体重1kg当たりの与える量は1日0.05mgです。

1日当たりチイワワで1/50錠ですから、正確に割れますか ???

■80kgのセントバーナドでは1日4錠となります。

■5kgのマルチスでは1/20錠です

これが1日分で1日2回に分服の場合、1回にチイワワで1/100錠。マルチスでは1/40錠です。

副作用の防止の為に、貴方は正確に分割して内服させる事がが出来ますか 無理ですね。
 

この錠剤単位の処方・投薬が副作用発現の原因の1つで有ることが理解できましたか。


次に大事な甲状腺は細胞・組織・臓器の代謝するに必要なホルモンであり、障害として甲状腺の機能低下は新陳代謝不全となり、生存が満足に遂行できなく何らかの疾病・疾患を併発してくる。

特に皮膚に関しては関係が深く 
アトピー アレルギー 毛包虫症 心疾患の診断・治療にはその機能、検査数値は重要な指標として大切であります。

 

 

米倉動物病院 院長:米倉督雄先生より

 転載の許可を頂き掲載しております

  http://www.pet-skin.com/

 

  

ペットの病気に関しての日本最大のサイトです。

ペットの病気大百科 ぜひご覧下さい。大幅に更新しました

  http://pepara.com 

 

 

獣医師先生によって、賛否があると思います。

しっかりした裏付けのあるご意見をお待ちしております。

当「ペットの病気大百科」管理人はどちらかの意見を推奨するものではありません。皆さんがご自分の責任の下にご利用下さい。

 



ホルモンの知識

ホルモンの知識

卵巣からのホルモン分泌

 発情ホルモン (エストロゲン)
  卵巣の発育卵子から分泌するホルモンで 雌性器の発育 雌らしい性質を 

  育成する

 黄体ホルモン (プロゲステロン)
  卵巣の卵子を排卵して後に黄体を形成して それから黄体ホルモン分泌し 

  ます。このホルモンは乳腺の発育 妊娠の維持 泌乳の準備をする

睾丸からのホルモン分泌

  男性ホルモン (テストステロン)
   睾丸で分泌するホルモン  雄性器の発育   雄らしい性質を育成する
   精子を形成する

副腎皮質からのホルモン分泌

  副腎皮質ホルモン (コルチゾール)
   副腎皮質細胞から分泌するホルモンで生命維持に欠かせない貴重な

   ホルモン

同じ性質を持った 人工的化学薬品を一般に ステロイドホルモンと呼んでいる

皆さんが、怖い薬品、副作用が強い薬品との概念を持っているのがこの人工的化学薬品で代表的にステロイドホルモンと呼ばれていますが、
この薬は用量、用法を間違えなければ「神の薬」とまで言われています

しかし使い方、用量、用法を間違えればこれほど怖い副作用の薬は有りません。

良く、熟練した、経験の深い獣医師ならば危険、副作用を完全に防げます

血液中の好酸球数を常時監視していれば 危険 副作用を防止して心配はいりません

ステロイドホルモン
は炎症を抑える作用が特別に強いのです。即効性がありますから経験の少ない獣医師は
すぐに使いたがる。
しかし、その効果が 2-3日で無くなると再度使用するときには同じ量では効かなくなり、ついつい使用量を増やさなけれは効果を示さない悪循環で次第に投与量が増えて行きます。
 その結果 体の機能が減退して免疫力の低下、糖尿病、感染症、飲水多量 、多尿、水ぶくれ、肥満、心機能不全。

皮膚病の悪化などが発生しますので、普通に副作用が大変恐がれています

皮膚病の専門医で有ればその点を考慮して処方しますので、安全度が高いのです。         

  
状腺からのホルモン
   甲状腺からは代表的に「サイロキシン」と呼ばれているホルモンを分泌しています。大まかに分類すると T4   T3   fT4   fT3  rT3  TBG  PBI  等多くのホルモン検査が有ります。

全部を検査する事はなく、症例により検査項目が選定されます

生体のエネルギー代謝に深く関係しているホルモンで体温、呼吸、心臓機能、心拍、
皮膚、被毛の成長、色素、光沢、脱毛、生え替わり等皮膚病
に関係が大変深く関係しています。

犬は先天的に甲状腺ホルモンの生産、分泌が少ないので血統書のある特定の犬種では特に甲状腺低下が多いのです。精密に検査をしないと診断が難しく 誤診をし易くなりますから丁寧に検査して、その数値を参考に診断、治療するのが大切です

 

 


          立体的なホルモン相互関係の画像 
      

脳下垂体と各ホルモン分泌腺の関係
  脳下垂体は 直接に成長ホルモンを分泌しますが各ホルモン分泌腺をコントロールしている、睾丸、卵巣、副腎、甲状腺、各ホルモンの生産・分泌の指令する上位重要な機関の役目を持つている。
  脳下垂体からの指令で末梢分泌ホルモンの生産・分泌はコントロールされている。

      
ホルモン相互の干渉作用
  各ホルモンは正常に分泌が行われて 正常に健康が維持出来る仕組みになっている、上図の各ホルモンを車輪に例えれば 均等に生体を維持(加重)して健康体の生命を保っている。しかし 去勢・不妊手術によるホルモン分泌が無くなれば ホルモンのバランスが崩れて、残る他の車輪(ホルモン分泌腺)に負担が掛かる結果、疾病、病気、皮膚病が起き正常な方向に進めなくなるのです。

 

   

 

 

  米倉動物病院 院長:米倉督雄先生より 転載の許可を頂き掲載しております

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獣医師先生によって、

賛否があると思います。

しっかりした裏付けのあるご意見をお待ちしております。

当「ペットの病気大百科」管理人はどちらかの意見を推奨するものではありません。皆さんがご自分の責任の下にご利用下さい。

 

 

 

 

 



去勢・不妊手術の方法

去勢・不妊手術の方法  

去勢手術
 

  両睾丸の摘出手術 

   (男性ホルモン分泌不能・精子造成不能) 更年期障害有り

  両睾丸の精管の結紮切断

   (男性ホルモン分泌温存・交尾受精不能) 更年期障害無し


不妊手術

          

  1 子宮・両卵巣全摘出 (女性ホルモン分泌不能・欠如  不妊)

    更年期障害有り

  2 子宮・一側卵巣摘出 (女性ホルモン分泌能有り  不妊)    

    更年期障害無し
        
  3 子宮のみ全摘出 (女性ホルモン分泌能有り  不妊)      

    更年期障害無し

  4 両卵巣のみ全摘出 (女性ホルモン分泌不能・欠如  不妊)  

    更年期障害有り

 

獣医師先生によって、賛否があると思います。

しっかりした裏付けのあるご意見をお待ちしております。

 

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去勢・不妊手術の目的

  

去勢・不妊手術の目的


1 産児制限
         
  雑種を産ませたくない 純血種が少なく雑種が多く かつて狂犬病が在った時代

   お産が面倒だ お産がかわいそうだから

2 優性保護

  股関節形成不全  膝蓋骨内方脱臼 被毛退色 ベーチェット病 骨形成不全等

   その他色々の遺伝学的因子を優性・劣勢に保持している事が判明している場合

3 飼い主の勝手

  発情期になると出血で汚れる 煩くなる 吠えることが多くなる 気性が荒くなる

   スプレイ 放尿回数が多くなり 臭気が強くなる 人に纏わり付く

4 獣医学的視観

   
 乳腺腫瘍  癌の発生を未然に防止する

   
 子宮蓄膿症の発生を防止する

  
 ハ
 前立腺肥大 癌の発生を防止する

   
 肛門周囲腺腫瘍  癌の発生を防止する

  
 ホ
 気性の激しさを緩和させる

  以上 
イ−ホ
の項目は学術的に確実に立証されているものでは在りません

  
何故ならば 人では未然に幼齢青年期に去勢・不妊手術は実施していません


  色々な 利害因子を含んでいるので 意見の温度差が存在しています

 

  獣医師先生によって、賛否があると思います。しっかりした裏付けのあるご意見を

  お待ちしております。

 

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避妊・去勢のすすめ

 

 

避妊・去勢手術は、ネコちゃんの健康にとっても効果があります。

 ワンちゃんの体を繁殖できない(仔犬をつくれない)体にすることで、メスに対して行われる手術を避妊、オスに対して行われる手術を去勢といいます。これにより成人病の予防にもなり、また寿命を延長させます。飼主側から見れば居住地域における社会的責任の一部を果たすことになります。
 手術の前にワンちゃんをお預かりする際、十分な身体検査を行っていますが、やはり体の中を直接見ることはできません。そこで手術を受ける前にいろいろな検査をして、体の中の状態をできるだけ詳しく知っておくと、

1.手術をより安全に行うことができる
2.手術後の回復状態をある程度予測できる
3.病気の早期発見ができる

 などの利点があります。
 そこで、当院では手術前に次の検査を最小項目としておすすめしています。

  • 室内飼の猫:血液中の細胞の検査→白血球数、赤血球数など(10項目)
  •   〃  :血清の化学検査→肝機能、腎機能の検査(5項目)
  • ノラネコ出身猫や野外飼育猫、室内飼であってもよく外に出ている猫などの場合は、伝染病の検査もおすすめします。 猫エイズ、猫白血病、猫伝染性腹膜炎

避妊手術
犬猫の避妊手術は、単に望まない妊娠を防ぐという効果だけではなく、以下のような効果も期待できます。
1.子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、乳腺腫瘍、鼠径ヘルニアなどの疾病の予防効果
 猫の乳腺腫瘍では、約80%以上(犬の場合は50%)が悪性であり、そのほとんどが生後1年齢以内の避妊手術で防ぐことができます。

2.発情時のストレスの解消
 発情時の猫の異常な鳴き声、犬の発情時の出血など、発情のわずらわしさを解消することができます。

3.子猫、子犬の時期の幼い性格の維持

去勢手術
犬猫の避妊手術は、単に望まない妊娠を防ぐという効果だけではなく、以下のような効果も期待できます。

1.前立腺の病気や精巣、肛門周囲の腫瘍、会陰ヘルニアなどの病気の予防

2.発情期のストレスの解消
 尿のマーキングが減るなど、発情のわずらわしさを解消することができます。
(特に雄猫問題となるスプレーは、去勢手術により80〜90%防止できます。)

3.子猫、子犬の時期の幼い性格の維持
 性格が穏やかになりケンカが減るなど、攻撃性の低下が期待できます。

 去勢、避妊手術を受けた犬猫は受けていない犬猫に比べて長生きする傾向にあります。

 以上は、ヒトと犬猫の生活において大切なことです。
お互いにより快適に生活するためにも、金町アニマルクリニックでは犬猫の去勢手術・生後6ヶ月を過ぎた犬猫の避妊手術をおすすめします。
(手術を行う時期などは、個体差があるので担当獣医師に相談して下さい。)

 

メスで生理が始まったら

  子宮周辺が異常に膨らんできます。約2ヶ月は避妊手術が出来ません。

  ご注意下さい。

  もし、避妊手術をしようと思っておられるなら、早めに獣医師にご相談下さ        

  い。

この記事は 「金町アニマルクリニック」の提供です

   http://www.k-a-c.net/chisiki/neko/hinin.html

 

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Mar 20, 2006
皮膚病との闘い 

皮膚病との闘い  石井ブブ
自然治癒力に頼った治療が病気を克服した
このページは「ペットシッターいしい」のご好意で掲載いたしました

 

自 然 治 療 の 記 録

その1 アレルギー編
(1998〜2001年)

ホリスティック医療(ハーブやホメオパシー)を取り入れた治療の記録です。まだまだ日本では耳慣れない治療ではありますが、西洋医学(化学薬品)では治癒できないワンコと暮らしている飼い主さんには、可能性を求めるという意味で今、注目されています。(薬で症状は抑えられても、副作用を心配されている方は多いと思います)
 「いいらしい」「治ったらしい」といううわさは聞けても実際にどんな風に、どんなハーブを飲んで治っていったのかなかなか確かな情報を得ることは難しいです。
 また、自然のものを取り入れて根本から治癒していく過程は通常の薬の作用とは異なり、好転反応が出たり、症状がぶり返したりします。 私も4年間アレルギー犬「ブブ」との暮らしていく中で、アレルギーが治っていく段階に、皮膚の表面にしみが出たり、痒い場所が移動する ことを知りました。


  ボストンテリア 5才 女の子『石井 ブブ』

 

そして身体の中心から確実によくなっていくことも体験していす。 (元気が満ちてくる感じ) 自宅での治療は不安もいっぱいで、正直失敗もありました。 特にスキンケアに関しては、商品としては良いものも、ブブの皮膚があまりにも敏感なために、濃度調節(適量)には試行錯誤しました。 (現在はぴったり合うものが見つかりました)  良かったことも、悪かったこともそのままのリポートとして読んで頂けると幸いです。 試行錯誤の中で、食事やスキンケア、アレルギーのコとの暮らし方などなど学んだことを写真入りで紹介しています。

 

●獣医さんの診断は、人の上皮に反応するインドアアレルギー / 自己免疫不全症
●実際にアレルギー反応が出たものは、人の汗、 乳製品、 牛肉.、のみ、ほこり、パン、
  ワクチン、フェラリアの予防薬、新建材の臭い(シックハウス)

●症状は、皮膚の炎症、痒み、脱毛、吐き気、耳だれなど、全身に及ぶ

 

アレルギー治療の経過 1
薬つけの幼い頃

 

幼いころからアレルギーに悩まされていたブブと私の奮闘記です。ハーブ治療と出会ってから、3年の月日を経てようやく健康を取り戻しました。すべてのアレルゲンが克服できた訳ではありませんが、私がブブの体質を本当に理解し丁寧な育て方を続けていけば、普通のわんこと同じように暮らすことが出来るまでになりました。力をかして下さった皆さま、本当に感謝いたします。   いしい&ブブ

1998.4 にきびダニ事件。
1センチ四方の脱毛発見し病院へ走る。週1の薬浴(5回)と3ヵ月にわたる飲み薬にて治療。このダニはどの犬にもいるそうだが、免疫力の低下している犬は、脱毛やひどくなると全身のかゆみとなってあらわれ、成犬になるほど治療は困難らしい。ブブは元気に見えても、他の犬より免疫力が低く病気になりやすいと感じた出来事でした。

 

 

生後6ヵ月。お散歩に出てご機嫌なブブ。
アレルギーが出始めた頃で、両前足の付け根が赤くはれています。ぽつぽつとした湿疹やかゆみがありました。ステロイドを飲めば2、3日で回復。病院で出される薬を考えもなく飲ませていました。何か普通と違ったものを食べてしまったとかアレルギーの出る原因がつかめていました。

 

 

 

 

 

 

1998.6  牛肉事件。
一切れおやつにあげたところ、5分もしないうちにがりがり掻き始めた。特に両前足の付け根。病院では飲み薬(ステロイド)5日分をもらう。
この事件を境に手作り食から、獣医さんおすすめのドックフードaに変える。こんな粒粒にブブの身体をまかせていいのかな〜。原材料も明記されていないよ〜。かなりカロリーもあるし、食いしん坊のブブには食事の量が少なすぎるよ〜。そんな私の思いとは裏腹に、このフードはブブの身体にあった様子で取りあえずかゆみはおさまってくれた。後にこのフードaには化学保存料が使われていたことが判明。商品案内のパンフに、うちの保存料は基準値内なので安心と書かれてあった。「基準値」って何? 基準値内なら人間の食品には使われない保存料を使用してもいいの?


1998.7  アレルギー再発。
何のこころあたりもない。原因不明。今までのフードより、よりいいものをと私のフードおたくへの道が始まる。手作りに戻したりもしましたが、とにかく何をあげてもかゆみは薬以外では治まりませんでした。ほかの病院で栄養剤の注射をしたりしました。

薬とはステロイドのこと。常用するようになれば、身体が自分でホルモンを調節することが出来なくなり、二次的な病気を引き起こします。ブブはもともと免疫力が低いというのは感じていたので、油断すれば薬つけの生活にすぐなってしまうと思いました。私の知識がないばかりに、次は内臓が悪くなっちゃったからこの薬もあげよう、ではブブに申し訳が立ちませんから。この頃から、今のフードに出会うまでに試したフードは10種くらい。BTのブリ−ダーさんやペットショップの店員さんから紹介を受けたり、雑誌の通信販売にいたるまで。選ぶ基準は、化学保存料を使用していないこと。
      消費期限が明記されていること。(開封後◯日や冷蔵保存要など)
      原材料が明記されていて、生産している会社の概要を記したパンフなどがあること。
     
この頃にフードに対した疑問。それは上の条件をみたすのは海外のものばかり。入荷してすぐって言っても、すでに製造して2ヵ月は経っている。もちろん船便でくる訳で、冷蔵庫に入ってくる訳はないよねえ〜。きちんとくさる食品なのか、少しずつ皿に取って数カ月様子を見たりしました。結構くさらないんですよ〜。これが...。かびなんて生えない!!

食事同様、環境も大切とクーラーのかび取り、カーテンのまめな洗濯、空気清浄機から布団乾燥機、掃除機などなど。買い替えました。今振り返ってみると、この頃は何かに取り付かれたように朝から晩までブブのことばかり考えていました。

ちょっと話が長くなり、事件が前後していますが..、
1998.8  乳腺のはれ事件。
おっぱいに小さなしこりを感じて、病院へ走る。生理が終わってからの日にちなどを考えても想像妊娠らしい..。注射ではれを治めるのか、避妊手術をするのか二社選択を迫られる。ブブはそれでなくても薬や注射を小さい身体にしてきているので、注射はもう勘弁..。ブブの赤ちゃんはいつか欲しい気持ちはあったけど、避妊手術を選びました。ブブの赤ちゃんの事、自分ですべての子を育てられる訳はないし、ブブに似て身体が弱かったら尚のこと。

生後9ヵ月頃。食いしん坊ブブ
全身のかゆみがひどく、皮膚を掻きこわしてしまう。エリザベスカラーと洋服を着せていました。こうすることで、薬の量を少しでも減らせれば...。

1998.10 ブブ盗難事件。
詳しいことは省きますが、カゴごと置き引きされてしましました。
10日後に、いなくなった場所から車で30分離れた場所で保護されていました。
保護してくれた方の話しでは、いなくなった翌日にその公園にいたらしくて、
その方が連れていたGレトリバーについてきて離れなかったとの事。ブブは犬好き人好きだもんね。
本当に可愛がってくれていたようで、丸まる太って帰ってきました。
ひとり寝が出来ないブブのために、お兄ちゃんが玄関で添い寝をしてくれていたそう。
「うちで保護していますよ」という電話を受けた時は、わたし腰が抜けてへなへなその場に座り込んでしまいました。
この時、一緒に探してくれた皆さん本当に感謝しています。

    カゴごといなくなったブブ

上の写真を配って貼って回り皆さんのご協力で無事に我が家へ戻って来ました。ただ、食事が違っていたことや10日間くすりが切れていたことで、皮膚の状態は目もあてられない位にひどいものでした。全身が赤く炎症していて、手足の届く範囲掻き続けていたために背中しか毛がない状態。 顔の白い部分と手足のあちこちが、どす黒くなっていました。(原因不明)
あまりにひどい状態で、この時の写真は残念ながらありません。(写真など撮っている暇はありませんでした) 帰ってきた日から、また薬ステロイドつけの生活が始まりました。

1999.1 アレルギーの血液検査。
掛かり付けの獣医さんの紹介をもらい、大学病院にて。以前にも一度同じ検査を違う病院で受けたときはインドアのみに反応。今回は、より詳しくインドアの何なのかを調べてもらいました。結果は最悪のもので、ひとの皮膚やふけにのみ反応しているというものでした。あまりに可愛がりすぎたのが、裏目に出てしまったということを言われました。そんなことってあるの。愛玩犬としては致命傷との説明をうけ、番犬のようにあまり人に接しない飼い方をして一生を過ごさせてあげるのが賢明とのことでした。そうでもしない限り、ステロイドの量は減らせないだろうと..。

下の写真を雑誌などでみた全国の獣医さんに送って、なにかステロイドに代わる安全で副作用のない治療法がないか、相談したりしました。唯一、東北の獣医さんから木酢液とEM液をまぜて、毎日入浴させる方法を教えて頂きました。これは、決定的な治療法にはなりませんでしたが、しばらくの間シャンプーの代わりに使用していました。(毎日というのは、ブブは皮膚が乾燥してしまいました)現在は、サイダービネガー(りんご酢)でお手入れしています。

 

 

     

 

炎症は治まっていますが、ステロイドの常用で左右対象に自然脱毛。
お腹の毛も避妊手術で剃ってから、生えてきません。5才になる現在もほん

わずか産毛程度です。

1999.3 里親募集事件。
    ブブの薬を少しでも減らしたい、その願いはブブを環境の良い田舎に

移してあげることしか残された道はない。まだ1才。誰にでもなつくブブのこと、

きっと幸せになってくれる。そんなことを自分に言い聞かせていました。


ブブのアレルギー回復記録 2002年 7月 13日 現在
幼少期、半年間ステロイドを飲んだブブも、3年半の月日を経て、ここまで回復しました。
左側の黒ずんで荒れている皮膚は、自然治療の段階で好転反応、ぶり返し続けた皮膚です。
右側が現在。シミが薄くなり皮膚のつやが全然違います。つるつるだったお腹にもうっすら毛が。

自然治療2週間目。
身体の毒素がくろぐろと皮膚にしみ出てきました。
興奮すると少し赤みが出るものの、皮膚のつやは良く、毛もうっすら
シミは薄らいだものの、痒みがひどく
おっぱいがイボのようでした。
   
おっぱいも普通の大きさに。
トリの足状態だった手足にもしっかり白い毛が。
尾とお尻が左右対象にハゲていました。 尾はまだ毛がありません。
現在、ここだけが痒い(悲)
ぼろぼろブブ。見ていて一番つらい時期でした。
耳の周辺にも毛が生えてきました。
去年、夏に背中がハゲました。 ハーブを処方しなおして、半年後にはつやつや。

股関節形成不全との闘い 

股関節形成不全との闘い 
資料提供:まめまめ横丁 http://www.eonet.ne.jp/~mametarou/
無断転載は理由のいかんを問わず厳重に対処いたします。


もっと太らせなさい・・・
マメタロウの1回目のワクチンを打ちに初めて病院に連れて行った。
診察台に乗せるとチビってしまった。しかし、先生に興味深々尻尾振り振りだ。
検温、体重、視診、触診、聴診と一通り済ませ注射を打ってもらった。
次回の接種日など伺っていると先生が、
『ちょっと痩せすぎですね。もっとたっぷり与えて下さい。表示はあくまで目安です。』
『ラブラドールは、がっちりしてないとね。カルシュウムも与えてね。
1分以内に食べきるでしょ?足りないよ』と言った。
体重は3kgだった。確かにぽってりとした子犬ではないし、私が思い描いていたより小さい。
1分どころか30秒程じゃないだろうか。
無知な私は疑う事なく、その日の夜から量を増やす事にした。
おやつにカルシュウムの入った物をあげた。
そしてマメタロウは1週間に1kgづつ増えていった。



レントゲン診断はまだ無理・・・
4ヶ月を過ぎた頃からパピースクールに参加しだした。
相変わらず犬より人が好きな様だがやっぱり初めてのモノには警戒している様だ。
散歩もこの頃から始めた。外でオシッコは出来るがウンチはまだ無理みたいだ。
くねくねくねくね変てこな歩き方をする。
マメタロウの成長と平行して私達も色々とラブラドールの勉強をしていた。
甘噛みに悩んでいたから。
ラブラドールに多い遺伝子疾患「股関節形成不全」じゃないかと心配になる。
体重は14kg。ころっとした元気な子犬だ。チロさんがお世話になっていた病院に相談する。
『まだ気にする事はない。レントゲンを撮ってもまだ解らないから撮らなくていい。』と言われた。
もし形成不全が発症したらどういう治療をするのかと訪ねてみる。
『色々な手術をやってみたが、当医院では骨頭切除術をしています。これが一番いい』と言われた。
これは最終手術なんじゃないのか?ちょっと不信感が・・・。

ご先祖様が股関節形成不全・・・
6ヶ月頃 ネットで知り合った団体の方の股関節形成不全の検索エンジンで調べてみる。
股関節形成不全は遺伝子要因が多い病気だ。3代先まで検索できる。
ヒットしてしまった。
歩行がとっても気になる。モンローウォークじゃないの?

股関節の為に痩せましょう・・・
7ヶ月を過ぎた頃散歩をするとバテる。
暑いのか?体力がないのか?心臓疾患?股関節?
???がいっぱいの毎日。しかし、ぐいぐい引っ張り歩きをするからだと思ってた。
1kmも歩くと何度もへばる。ビッコをひいたりはしないけど・・・。
水練がいいと聞き初めてみる。まだまだ怖がって楽しむまではいかない。
犬って泳げるもんだと思ってたけどありゃりゃ
翌日足裏の赤みで近くのP動物病院に受診する。
ついでに股関節の事を相談する。
話をしている間マメタロウはパックリ股を開いて親父座りをしていた。
『はっきり診断するのは難しいが、発症するかもしれないでしょうね。』
『予防の為に体重は軽く。グルコサミンのサプリメントを飲んでみては?』
『昔は太らせてとか骨にカルシュームって言ってたけど今は少しクビレがある程度の痩せたスタイルの方がいいですし、
カルシュームの取り過ぎは逆効果です。』と言われた。
体重26kgまん丸のポテポテになっていた。
その日から減量とサプリメントを始める。

発症・・・
水にも慣れて自ら進んで入る様になっていた。
9ヶ月を過ぎた8月17日、躾教室から帰った夜ビッコを引いた。
その日から散歩は止めて様子をみる。
私に引っ付いて歩き廻るのでハウスで安静にさせる。
ビッコは治らず寝返りや立つ時に痛みがある様で苦痛な顔をする。
とても痛々しくさすってやると、ホッとしている。代わってやれたらな。
毎日ネットで股関節に詳しい動物病院などを探す。


明日は手術。今日は絶食です。


Penn-hip・・・
Penn-hip診断をしている兵庫の病院を受診する。院長先生が診察して下さった。
病院前で歩行を見て、診療室に入る。問診と一通りの診察をし股関節の触診をする。
レントゲン撮影の説明を受け、軽い鎮静剤を打たれる。
あっと言う間に体がフニャ〜目がとろけ尻尾をバタバタ振りだした。
夢を見ている様だ...。初めての体験でドキドキハラハラした。時間がとても長く感じた。
待合室で1時間程待って(正確には40分程)奥からマメタロウが出てきた。
まだすっきり覚めきれずにぼーっとだるそうにしている。
再び診察室に呼ばれ、レントゲンを見ながら説明を受ける。
『両脚とも股関節形成不全ですね。』ガビーン!!覚悟していたがやはりショックだった。
私の意識の中で股関節形成不全かもが股関節形成不全だに代わり、
じゃあ今後どうすればいいか?と前向きに考えようと思った。
『炎症は起こってるが変形にまでは至っていない。しかし、とっても緩いので脱臼を繰り返し必ずと言っていい程
又痛みが出るでしょう。』三点骨切り術を勧められた。
Penn-hipの機関に送らず、先生の診断書を貰い帰宅。

 


 


セカンドオピニオン・・・


P動物病院で貰ったリマダイルを2日飲み痛みが和らいだ様だ。
P動物病院で伺った大阪のF動物病院に受診する。
大先生が診察して下さった。
やはり兵庫の先生と同じ診断だった。
ネットで調べたり、形成不全に詳しい方に聞いたりの毎日。
もう一軒大阪のFa動物病院で受診する。
内科治療や手術法の説明を受ける。
F動物病院とは姉妹関係で全置換手術の話を聞く。

全置換手術をし入院中のラブラドールを見せてもらった。めちゃめちゃ元気だった。
『痛みに慣れていき痛くない歩き方を身に付けていくが、痛みが見た目に出てこなくても痛みは続く。』
『何時か又痛みが出るだろう。その時は今よりも酷くなっているだろう。』と言われた。
痛くなくなるのじゃなく痛みに耐えているのか。又あの苦痛な顔をさせてしまうのか。重く響いた言葉だった。
完治なき病気、股関節形成不全。
マメタロウは無知で金欲な繁殖のせいで苦しんでしまった。
そして、無知な飼育をした私のせいで発症させてしまった。
マメタロウごめんね。



主治医との出会い・・・


マメタロウは10ヶ月なので、三点骨切り術をするなら早い方がいい。
三点は寛骨臼の角度を変えて被せる様にする為脚が内側からでて若干不自然な歩行になると言われているし、
脱臼は防げても可動域も狭まるので摩擦による変形が起こるんじゃないかと気が進まない。
Fa動物病院で伺った全置換手術の話の中で10月頃この手術の指導立会いにスイスの教授が来るので、
F動物病院から3匹程手術の枠があるらしいのだ。
もしこの手術が合っていてするのであれば、正直経験の少ないドクターだけよりも教授が立ち会ってくれる方がいいと思った。
しかし、この手術は最終手段の手術だと言われている、変形が酷い訳でもないのに骨頭をとってしまうのは...。
悩んでいても進行が酷くなるばかりだ、もう一度F動物病院に再診することにした。
事前に電話で全置換手術の話を聞かせて欲しいとお願いしていたので、今回は若先生が診察して下さった。
Fa動物病院からだいたいの話は伝えられていた様で、色々詳しく説明をしてくださった。
内科でいく場合や外科 あらゆる治療方法を伺った。
マメタロウの現段階での全置換の術後の機能改善状態と進行してからの機能改善状態も伺った。
『変形が少ない方が形成する部分も最小限で済むし時間も短縮できる。』
『進行してからでも酷すぎなければ手術は出来るので、今しなくても大丈夫ですよ。』と言われた。
私がスイスの先生の次回来日予定は何時ですか?と聞くと、『今回で一応講習は終了なので次の予定は今は無いです』
とおっしゃった。先生を信頼していない訳じゃないけど経験浅いと不安だしな・・・っとバレバレな気持ちを察してか
『まだ日本ではこれからですし、失敗もしました。角度が悪いと脱臼して再手術で角度調整をしなおしました。』と、
今までの症例と失敗した内容などを話して下さった。これが本当のインフォームド・コンセントなんだろうな。
しばらく返事を待ってもらった。やはり決断はできなかった。



3D-CT検査と去勢手術・・・


以前からしようと思っていた去勢手術をしてもらう事にした。
肥満になると聞いていたが、適度に運動をし食事に気をつけていれば心配ないと言われた。
元々太りやすい体質でなければ問題ない様だ。
去勢をしようと思ったのは、チロさんが往年病気で苦しんだ事も大きいが発症したきっかけが
スクールで雄犬に質濃く追い立てられ回避しようとしたからだ。
何故か雄犬にガウガウされてしまうのだ。
又、このスクールにヒート前後のメスが来ていて(たまたまヒート中はスクールのお休み期間だったみたい)目は充血し
エロエロになり全く練習にならなくなってしまった。
何とも飼い主意識の乏しいスクールだった。発症してからは休んでいる。
そんな事言ってる私も最初の頃練習の中でアジリティーをさせていた。
改めて考えてみれば、ビルの4階の講堂で教室が行われていて毎回階段を登り降りをし
滑りやすい固い床で練習をしていた。走ったりもしていた。最悪の飼い主だ。

話が横道にそれてしまった...。
去勢手術は日帰りだが、股関節の状態を詳しく調べる為1泊2日の入院で3D-CT検査をする事にした。
初めてのマメの居ない我が家。とっても寂しい。でも手術をするならもっと長い入院になるんだよね。
あれから毎日今後について話し合った。
疲れもピークに達していたし、行き場のない怒りと不安で夫婦喧嘩もいっぱいいっぱいした。
今回の全置換手術をする方向にかなり傾いてはきているが、最後の決断ができない。
マメタロウが話せれば、どうしたいか聞けるのに。真剣に思った。

Zurich Cement less Total Hip・・・
去勢手術を無事済み抜糸の時CTの結果を聞いた。
発症してから1ヶ月が過ぎた。全置換手術に掛けてみる事に決めた。
片脚のみの手術でもう片方をカバーできればいいが、先生にお願いをしてからも毎日悩んでいた。
術前の検査や剃毛など行う為 10月11日午前中に来院する様にいわれていた。
長期入院になってしまうので、少しでも一緒に居たいと思い午前中の診察ギリギリに連れて行った。
もう一度手術までの流れの説明を聞き、同意書にサインをしているとマメタロウが奥から脱走してきた。
看護婦さんや先生もズリズリっと繋がって現れた。
マメタロウは交わしフェイントの名犬だといい忘れていた。先が思いやられる。
帰宅後もハラハラドキドキ 何も手がつかない。夜心配で様子を電話で聞く。
「ご迷惑かけてませんか?ご飯は食べましたか?鳴いてませんか?」
質問攻めの私に優しく看護婦さんは答えてくださった。
『心配いりませんよ。マメタロウ君は検査も賢くできました。剃毛も終わりましたよ。
ご飯も全部食べました。鳴いてませんよ。』
『何かありましたらご連絡させて頂きます。○○さんもいつでもお電話して下さいね。』と言ってもらった。
依存症なのは私達だったみたいだ。鳴くよりはいいか。お願いをして電話をきった。
12日手術の為東京に向かう。最初私も着いて行く予定だったが、ご迷惑を掛けては悪いのでじっと待つ事にした。
前回の立会い手術は大阪と東京の両方で行われたらしいが、
今回は日程の都合で東京に集まって2日間で行う事になった。
13・14日のどちらになるかは着いてみないと判らなかった。
結局マメタロウは14日に手術を受け、術後レントゲンを撮って教授のGoodをもらって大阪に帰ってきた。
心配や不安は手術日の当日も続いた。やっぱり止めようっと何度も思った。
手術前と後の連絡を大阪の病院から携帯にもらった。
結局毎日の様に病院に電話してしまっている私を見かねてか、先生から連絡が入ると直ぐに私に知らせて下さったのだ。
迷惑な飼い主だ。

入院・・・
マメタロウの入院中私の祖母が亡くなった。
亡くなった事は寂しいが、葬儀は丸1日掛かったのでマメタロウの入院中で良かった。
最初の話では、大阪に戻ってくれば次の日から面会はOKだった。
しかし、マメタロウはとっても激しく飛び跳ねたり動き回るので安静の為に抜糸までは会えないと言われた。
様子を伺う為電話した際、術前は担当の先生や看護婦さん以外中々マメタロウの話を聴けなかったが、
「入院でお世話になってますマメタロウの」の時点で『あーはい。クスッ 元気ですよ。』と帰ってきていた。
過保護な飼い主とやんちゃな犬で有名になってしまったのね。
祖母の葬儀の日携帯に面会の許可の連絡が入った。
車内で着替え病院に向かった。診療時間内ギリギリセーフ。
入院の犬舎に案内された。先生は手術中で会えなかった。
『ゲージから出すと飛び跳ねるのでゲージ越でお願します。』といわれた。
犬舎は両サイド向かい合わせに犬や猫が入院していた。
マメタロウは扉開けて直ぐの場所だ。
おやっ!!トド。sumi。何処行ってたの?ってな感じでブンブン尻尾を振って出して貰うのを待っている。
左下半身の毛がない。筋肉も落ちてヘロヘロ。コントのマジックで書いたみたいな傷跡が痛々しい。
周りを見ると上に猫。猫の隣に鳴き続けているダックス。向かい側に甲斐犬。その横に一緒に手術したゴールデン。
奥にも犬が居るみたいだ。
???何故マメタロウだけ布団ないの?きっと破壊王だから何度も破壊したんだろう。怖くてきけないよ。
一緒に行ったゴールデンは進行がかなり激しく膝も痛めているので元気がない。
余り長居すると迷惑なので改めて明日来る事にした。
次の日の7時頃面会に行くと先生がいた。
犬舎で経過と今後の説明をきく。
縫合している一箇所が少し治りが悪く退院が延びてしまった。
誕生日に退院できる予定だったが、月末まで入院になった。
食事時とぶつかってしまい、マメタロウは私達にお義理程度の挨拶をした後はずっと看護婦さんを見ていた。
薄情な犬だ。
上の猫は私達に懐いて遊ぼうとせがんでいた。隣のダックスはずっと鳴いていたのか悲惨な声になっていた。
でもまだ鳴いていた。薄情の方がましかな。
ゴールデンは自力で回転できない様で看護婦さんに介助して貰っていた。頑張れ!!
トドが毎日行くと迷惑だと言うので1日置きに面会に行く事にした。ごもっともです。
先生曰く、『マメタロウ君は今まで診察した中で2番目にやんちゃでハラハラさせられた。』と言っていた。
本当に困ったちゃんだ。

退院・・・
11月1日退院。入院生活20日間。保険に入っていて助かった。
退院後の説明を聞く。その間もマメタロウは早く帰りたがってソワソワしている。
超安全運転で帰宅、リビングに入るなり駆け出す。
夫婦固まり、病院にUターンかと思ってしまった。
何箇所か入院中模様替えをしたので色々嗅ぎまわる。
入院で学んだのか、吠える。やたらと嗅ぐ。
歩いてみるがフラフラしている。左は殆ど使っていない。
座る時も左をかばう姿勢だし眠る時も左を上にしている。
遅ればせながら、誕生日&退院祝いをした。
マメタロウよく頑張りました。お帰りなさい。

腫れた・・・
退院翌日、依存性がめちゃくちゃ強くなった。
後をついて来るのはもちろん、座ると膝の上に乗ろうとする。
赤ちゃん帰りか?
何となく傷口が腫れて熱がこもっているみたいだ。
午後からは遠めでも判る程腫れてきた。
夕方心配になり電話すると、『念の為連れてきて下さい』との事。
早速病院へ
今まで使わなかった脚を急に使ったから炎症が起こったらしい。
抗生物質消炎剤を貰う。ラリキシン ・ パセトシン
腫れは1週間程で引いた。ヨロヨロっとふら付く事は少なくなったが、やはり左をかばって歩いたり寝たりする。

手術後の散歩・・・

手術後1ヶ月は散歩禁止だった。
1ヶ月ぶりの散歩は、犬や人の誘惑がいない場所にした。
車で20分程走った所にある川横の広場。
誰も居ない事を確認し、ハーネスを着けて下ろしてみた。
大興奮で、飛び跳ねたり引っ張ったり大変だ。
少し落ち着いたのかあっちこち匂いを嗅ぎながら歩いてみる。
オシッコは脚を挙げずに女の子ポーズでしている。
左脚は就くがまだかばって歩いている。
殆ど休憩の30分程の散歩は無事終了。
こんなに疲れる散歩は初めてだ。
手術後3ヶ月までは、予断は許されない。引き運動を心がけながら様子を見つつ少しづつ距離を延ばそうと思う。
なんていいながら、日に日に筋肉も付き元気に歩く姿に嬉しくてついつい気を許し
小走りや雪遊びをしてしまう。
さすがに雪遊びは無理がたたったか腫れてしまった。
気を付けなきゃ。
3ヶ月検査の結果、順調で制限解除になった。
といっても、脱臼をする様な行動は避けなければいけない。

ゆっくりと・・・
マメタロウは毎日朝3km夕1kmの散歩を楽しんでいる。
手術前はもちろん発症する前に比べて疲れを知らない様子で気持ち良さそうに歩いている。
ぼちぼち暑さでばてるかもしれないけど腰が砕ける事はないようだ。
しかし、まだまだ経過を見ていかなければいけない。
右脚の事。膝。脱臼。股関節形成不全は終わりは無く付きまとうのだ。

私はマメタロウが股関節形成不全になって色々な事を学んだ。
知識面だけではなく、精神面でも色々教わった。
犬の頑張りは凄く、落ち込んでばかりいる私に力を与えてくれた。
マメタロウとの闘病は、我が家だけで頑張れたわけではない。
沢山の人が励まし温かい言葉をかけて下さった。
これ程力強い事はなかった。一人じゃないんだ。そう勇気付けられ支えられた。

股関節形成不全はもちろん無責任な繁殖が大きな問題で、腹立たしい。しかし、繁殖者側だけの責任ではない。
命を育てるのに私達夫婦は勉強不足だったと思う。
環境因子もかなり重要だし、ブリーディングに対してもっと調べるべきであったと思う。
きっとそこまで判っていればマメタロウと出会うことはなかっただろう。それはちょっと寂しいかな。

股関節形成不全と戦っている犬の飼い主の方、諦めないで下さい。
貴方の愛犬は、貴方の傍に居たい、時を一緒に過ごしたいと力の限り頑張っています。どうか一緒に頑張りましょう。

繁殖を考えて居られる方、今一度よく考え よく学び よく調べてから決断して下さい。愛する犬の為に繁殖しないのも愛し方です。どうかこの仔達の叫びに耳を傾けてやって下さい。これ以上苦しむ犬を産まないで下さい。大切な命です。未来に続く命です。

2年が過ぎた今・・・
毎年誕生日前に股関節の経過を検査するのですが、この時はドキドキです。
何だかこの1年の成績発表みたい。
もしも、変形が進行していたら・・・なんてマイナス面ばかり考えてしまうのです。
だって最近・・・いやいや術後のマメタロウは本当にあんな大きな手術をしたの?と疑う程の弾けっぷり。
お友達とドッグランで駆け回ったりもするし夕方の散歩もボールをレトリーブし楽しそうに風を感じているんです。
最近は足ばかりではなく全体や表情、雰囲気も観る余裕が私達にも出てきましたが
足の事一瞬たりとも忘れることはできず何時もヒヤヒヤしながら見守っている状態です。
夏場は時間の許す限り川などに水練に行き良い筋肉を付けられる様頑張っています。
頑張っているというか楽しみながら筋トレをしているってかんじかな。
主治医の先生に日々のマメタロウの様子を話すと「ドキドキしますよ。」と笑顔で仰います。
今年も「良い筋肉の付き具合だし股関節の状態も進んではいない」と合格を頂けました。
このままとんでもない無茶をしなければ問題ないと思われるんですけどね。っと嬉しい言葉も・・・
マメタロウなりに自分の限界を知っているのか無理をせず自ら休憩をとったりもしているみたいです。
もちろんこれで終わりではありません。
きっと足の事を忘れる時はないでしょう。
気を付けつつ楽しい日々の生活がおくれたらなっと思っています。
マメタロウのペースでゆっくりまったりと・・・

 

 

 

ブローディー

ブローディーカートセラピー実例



「安楽死を…」と、一時は獣医にまで見放されたブローディー君。発病した時の悲しみ、カートセラピーによって病状を克服した様子などを飼い主さんが自らまとめあげて下さいました。愛情溢れるブローディーストーリーをご紹介いたします。

 

自力では立てないブローディー

 

■ブローディーとの出会い■

 

薄汚れた犬がハイウェイを渡ろうとしていました。急いで車を横付けすると、その犬はポンと車に飛び乗ってきました。首輪はつけていましたがIDはなく、2週間ほどあらゆる手段で飼い主を探しましたが結局見つかりませんでした。「きっとこの犬を助ける運命なんだ」と私は感じ、ブローディーとの生活が始まりました。
しかしそれは大きな間違いでした。父がガンで緊急入院し、介護のため病院に通うようになりました。ブローディーを連れて行くと、彼はまるで特別な任務を果たすかのように父のベッドの横にチョコンと座り、父だけでなく同室の患者さん達も癒してくれました。1ヵ月後父は亡くなり、私はブローディーの毛に顔を埋めながら夜通し泣き続けました。ブローディーはただ静かにそれを見守っていてくれました。時々自分の足を私の肩にかけ、まるで私を抱きかかえてくれるかのように。人生の中で一番辛い時期でしたが、ブローディーが側にいてくれたために乗り越えられました。そう、我々がブローディーを助けるのではなく、彼が私を助けるために私の所に来てくれたのです。

その後もブローディーは常に私を支え続けてくれました。悲しい時は一緒に泣き、楽しい時は一緒に笑いながら。

 

■発病■

 

2003年3月8日、裏庭の雪だまりを登っている時にブローディーがクンクン言い始めました。名前を呼ぶとこちらに向かってこようとはするものの、足が雪の中に埋もれているような感じでした。再びキュンキュン言ったかと思うと突然倒れ、車道に転がり落ちてきました。心臓が止まりそうに驚いた私はブローディーを家の中まで抱えていきました。全く起き上がろうとしない彼の姿を見て、私は更に恐ろしくなりました。土曜の夕方でかかりつけの獣医が閉まっていたため、30分離れた救急病院に連れて行きました。

 

初フィッティング後のブローディー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

診断の結果重度のFCEM・繊維軟骨 性栓塞(Fibrocartilaginous Embolic Myelopathy *軟骨のような物質が血管中に詰まって起こる急性脊髄梗塞で、4脚全てが影響されていると判明しました。とりあえずステロイドが処方されましたが見通しは全くたたず、とにかく経過を見守るしか方法がないと言われました。ブローディーを家に連れて帰り、私は彼のために出来る事は全てやろうと心に誓いました。とにかく頭とシッポしか動かないので、床ずれが起きないように1時間ごとに体をひっくり返し、スポイトで水を飲ませ、手で食事を与えました。

1週間経って状況は更に悪くなりました。顔と前脚が激しくけいれんし、あまりにも歯がガチガチと強くあたったせいで唇が病変しました。獣医にはステロイドの禁断症状かもしれないと言われました。静脈注射をされ、2〜30分で良くなると言われたにも関わらず全く良くなりませんでした。ブローディーにこれ以上不要な痛みを与えたくない!でも…でも…私は重要な決断を下さなければいけませんでした。その時私は病院でブローディーと、心と心の話し合いをしました。「あなたが私に【ママ、もう十分だよ】とサインを送るまで、あなたを助けるために全てを尽くします」と。

集中治療が始まりました。点滴が始まり、薬がぶら下げられ、 鎮静剤が与えられました。また神経科の病院では、どのくらい病気が進行しているか3日かけて診断テストを受けたりもしました。果たしてブローディーの障害はどれだけ進行するのか…どうも首の上部か脳幹のあたりが病変しているようでしたが、経過については誰も予測がつきませんでした。しかしたとえ彼が回復し、再び歩けるようになったとしても、それは少なくとも何ヶ月か先の事だと言われました。以前から犬の歩行補助具をリサーチしていた事も手伝い、果たしてそういったものがブローディーに適切か獣医に尋ねたところ、ブローディーの場合は障害があまりにも重度なのでまだ早すぎるのではないか、といった答えでした。

 

 

■カートと出会って■


 

ブローディーは私の天使。だからこそ彼が再び歩けるように私が出来る限りのことをしなければいけない。 たとえ周りに反対されても、頭がおかしいと思われても、安楽死を勧められても、私が諦めたらそこでおしまいなのだから。そんな思いから私はカート購入に踏み切りました。暖かいスタッフとの話し合いの結果、ブローディーには補助輪つきのカウンターバランスカートがベストだという結論に達しました。車椅子が完成する週になると、床にお腹をつけて軍隊のようにはいつくばりながら歩いたりと、少し動きが見えてきました。ますますブローディーを車椅子に乗せて立たせてあげるのが楽しみになりました。

車椅子の受渡し日の4月11日、ブローディーが最初の一歩を踏み出した時、私は涙が止まりませんでした。2日目になるとすっかり慣れ、ジョギングするほどの早さで動き回れるようになりました。正直ここまですぐに適応してくれると思わなかったのですが、ブローディーは車椅子からなかなか降りたがりませんでした。再び健常犬のようにお外へ行き、お散歩できるようになったのです。

 

 

ブローディー1

へへ、お散歩♪

 

 

■明日へ!■

カートには1日3〜4回乗せていました。そしてカートに乗り始めて4日後の4月15日、ブローディーはなんと自力で立ち上がり、歩こうとしたのです!最初はヨロヨロと倒れてしまいましたが、彼の挑戦はそれからも幾日も続きました。そして4月25日現在、ブローディーは人に頼ることなく、自分の足で立って歩けるようになりました。もちろんヨロつく事はありますが、自分のベッドから2部屋先の玄関へ、 玄関から裏庭へ(約12.5メートル)、倒れることなく、止まることなく歩けます。時々バランスを確認しつつ、でもしっかりと前を向いて歩いているのです。現在カートは遠出する時だけ使っています。 カートなしでは今日のブローディーは存在していません。カートのおかげでブローディーが私の元に帰ってきたのです。発病して1ヶ月半。回復の見込みのない、安楽死まで勧められた我が子が歩いています。THANK YOU, THANK YOU, THANK YOU!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 


 

Mar 19, 2006
猫エイズ ジジ

 

 

1999.8.2
嘔吐、下痢が止まらないので安楽死をおねがいしたいねこがいる、との電話がありました。
はあ、はあ、とりあえず一度連れてきてみせてください、治療してなおるかもしれないじゃありませんか、.....................
ずいぶん短絡的な人たちだなあ、と思いつつ電話を置きました。
1時間ほどしてなまりのある老夫婦が1才ほどの黒猫をネットからだしました。
見ればやせてもいない活発そうな猫。
とにかく3〜4ケ月前からもどして、下痢をしてなかなかなおらず、へやの掃除もたいへんとのこと。
「ところで、どこかの病院で治療して、それでもなおらなかったのでしょうか?」
「いや、病院はここがはじめて」
マンソン裂頭条虫でもいるんかいな、それともIBD?
あるいは異物、若いのに腸管の腫瘍?
が、しかし飼い主は診断にも治療にもきわめて関心が薄い。とにかく安楽死が希望。

さて、このようなケースでは獣医師の数だけ対応の仕方があり、
というよりは獣医師は動物の病気の教科書を離れて世間の風に当てられてさまざまな気分を味わうはめになります。
正義派ぶって説教を始める、動物愛護の顔をして怒ってみせる、
なんらかのポリシーを念頭におき敢然と安楽死を断る、などなど。
普段の表情が消えてなにやら専門家ぶるということは要するに余裕を失って

いるということ。
まずは獣医師としてのプライドが傷つけられたのです。
自分が単なる道具のようにみなされている、診断し治療する能力がもとめら

れていない、などと感じられるからです。


なにも言わないジジ

1999.8.3 
 ともあれ名前のない黒い猫は「ジジ」と命名され当院の居候、ペットとなりました。
最初は入院ケージの中、新聞紙のかげに隠れて黄緑の眼をキョトキョトと動かしているだけでしたが,
なかなかひとなつっこくあまえんぼうな性格であることがわかりました。
血液検査はつぎのとうりでした。

WBC.15500
RBC.928×10000
HB.15.3
HCT.44.6%

MCV.48 MCH.16.5 MCHC.34.3
GPT.16
Creatinine1.2

FIV(+)

 飼い主の老夫婦は嘔吐、下痢が止まらないのでこれはなおらない病気と決めたのでしょうが、
血液中の抗体検出によってジジは猫エイズにかかっていることが判明したのでした。
はー.........!
しかしよく治らないとわかったものです。
偶然?いやいや獣医師は専門家の常でときにあまりに数字や画像に頭が占領されすぎて常識的な判断を見失うことも多いもの。
なおる病気かなおらぬ病気か、予後に関して一般の飼い主の方がドライに見極めをつけうるケースも多い。

1999.8.15
 ジジはときおり元気がなくなりたべものをもどし、あまったるいような臭いの下痢をする。
ステロイドを投与しソルラクトを皮下注射す
ると調子が戻るようだ。


 

1999.8.25
やはりときどき甘ったるいようなにおいの下痢、嘔吐。おそらく慢性の腸炎がひそんでいる。
好酸球性かリンパ球性かなにか?
......バイオプシーしなきゃわからないがステロイドに反応するところをみると......?


 

1999.10.1
 ジジは病院の外に出ても少しあそんですぐ帰ってくる。
ニャーニャー鳴きながらドライフードをねだる。
この子のからだの中に不治の病気がひそんでいるようにはまったくみえない。


 

1999.12.2
4〜5日前から食欲がなくなり、涙目、鼻水がひどくなってきました。
鼻水にはうっすらと血が混ざり、あれほど食いしん坊だった子が、水も食べ物も一切口にしなくなってしまいました。
体重は、4.5kgから3.8kgまで減ってしまいました。
3日ほど前からアンピシリンを午前、午後と日に二回投与しています。
今日はソルラクトを点滴し、様子をみています。
猫伝染性鼻気管炎(FVR)にかかってしまったのか?

このウイルスはふつうは致死的ではないのだが抵抗力のないジジには非常に危険なものとなることが予想される。

点滴中のジジ

1999.12.7

体重、3.46kg。
急激に減っている。
口内炎がひどく水を飲むことも、食べることもしません。
ラクトフェリ1包を1ccの水に溶かし、なめさせます。
これは口内炎の治療薬。刺激があるのかすこしいやがります。
それと、首輪にアロマテープをつけてあげる。

 1999.12.8

体重、3.48kg 
ソルラクト点滴。
インターキャット1mlをi.v。
めやにもひどく、ときどき激しくくしゃみをし、すこし血のまじった鼻汁をとばします。

1999.12.10〜12.20
水はのまず、食欲廃絶。
ヒルズのa/dを歯茎にぬってあげるとしょうがないからという感じでのみこみます。
ケージの外にだしてあげるとよろよろとふらつきながらストーブの前にいき、
そこがあきるといすのうえにのってうつらうつらします。
陽のあたる出窓もすきな場所のひとつ。
性格がいいだけにかわいそうで、病院にいる3人のスタッフもなかばあきらめながら日に数回の強制給餌。
ガラガラにやせて、なでると背骨がころころとさわれます。
今年いっぱいもつかどうか。
体重3.22kg → 2.88kg。

1999.12.24
診察室のほうの流し台にレントゲンフィルムをあらいながすためのバットがおいてあり、
そこにたまった水をのみたがる。

WBC 10200
RBC 7710000
HB 13.9
HCT 44.7
GPT 10
Creatinine 0.8

1999.12.27
もう20日以上もほとんど食べていないのにいきている。
自分にからだのタンパク質、脂肪をエネルギー源にしている状態か?
ためしにサイレースという注射をしてみるがたべてくれない。

1999.12.29
体重、2.76kgまで減ってしまったジジ。
水はほんの少しずつ飲んでいましたが、自分から食べることはまったくできませんでした。
ペ-スト状の缶詰めを少々、強制的にたべさせるのがやっとでした。
ケ-ジの外にでたがって弱々しく鳴くものの元気はなく、疲れたようにしてじっとしています。

ところが、そんなジジが突然たべはじめたのです。
いったいどうしたことでしょう。
ドライフードにまたたびの粉をまぜてあげると夢中でたべはじめます。
奇跡がおきたのでしょうか..................。



突然たべはじめたジジ.....................。

2000.1.4
5日間で体重が500gもふえました。
またたびなしでドライフードを食べることもあります。食べることを忘れていなかった.....

2000.1.5
体重3.56kg

2000.1.6
体重3.70kg

2000.1.7
よく食べる。体重3.64kg


くつろぐジジ

2000.1.14
体重3.84kg

2000.1.20
体重3.96kg。
この1ケ月のジジの症状は基礎疾患としてのネコエイズが呼吸器伝染病FVRを悪化させ、
極度の食欲不振を招き、
エイズ特有の口内炎をも引き起こしたものとかんがえられます。

2000.2.16
ジジは元気です。体重4kg。

2000.3.10
元気です。


出窓で外を眺めるジジ。外はまだ雪。


2000.3.11

...........

 院内で散歩。
エイズはだ液、血液を介して伝染します。
だから、食器はジジ専用。
ジジはひとなつっこく、犬、猫にもすぐ近寄って遊びたがりますが、
病院に住む他の猫とも一緒に遊べません。
ジジの部屋を含めて、入院用のケージは週に1度抗ウイルス作用のある消毒薬で完全に清掃します。

2000.4.7
体重が3.8kg。200g減りました。
少し呼吸が早い感じがすることがあります。
食欲も少し減少。
入院の患者さんがふえると小さな携帯用ボックスにいれられ、面白くなさそうにします。
外は大分暖かくなりましたが、ジジは今年になって1回も外には出ていません。
呼吸器症状がかつて命とりになりそうだったので.........。

2000.4.10
朝、呼吸がかなり速く、X線検査をしました。
案の定、胸部を横からみた像に異変がありました。

猫の病気と予防(呼吸器系疾患) 「膿胸」....Pet Vet から引用

この病気は?
胸腔(後ろは横隔膜で仕切られた心臓と肺が収まっている真空の部屋)に細菌性の感染がおき、膿が溜まる状態をいいます。原因菌は、血行性、リンパ行性に進入する場合と、肺胞が破れて進入する場合と外傷性に胸壁から進入する場合が考えられます。この病気も、胸腔内に液体が溜まる為に、呼吸困難を起こします。しかも、化膿が続く限り膿は溜まる一方です。
 犬よりも猫に多発します。元気食欲がなくなり、呼吸がおかしいという理由で来院するケースが多いです。診察台に乗せられた猫は、動くことができないのか、じっとしている場合が多いです。

現在の検査方法は?
 一般身体検査と血液検査とレントゲン検査が行われます。しかし、胸に溜まった液体の種類を調べる為に、胸腔穿刺を行います。大変悪臭を放つ膿が採取されれば、この病気は確実です。

現在の治療方法は?
 安静にして、酸素吸入を始めます。状態の安定を待ち、通常は胸腔に溜まった膿を取り出し、胸腔を洗浄します。数日間、そのようなことをします。もちろん抗生物質は不可欠です。その他、対症療法を行います。

治る可能性は?
 治療がうまく運び、併発症がでてこなければ、よく治ると思います。
 完治率75%以上。

予防方法は?
 ありません。


胸から排出された膿。

血と膿が混ざり、液状になっている。
180ml。麻酔なしで排出しました。
意識がもうろうとしているのでしょう、ジジはなんの抵抗もしませんでした。
Pet Vet の解説には完治率75%以上とありますが、わたしの感触では、治癒率は10〜20%がいいところです。
他に白血病、栄養不良その他の因子が存在することが多く、
うまく回復することはまれです。
臨床家ならそのことをよく知っています。

左の胸の毛を刈り、膿をぬきおえたところです。
BECTON DICKINSON の16ゲージインサイト針つきカテーテル、JMS三方活栓、30mlテルモディスポを使います。
膿を抜くと呼吸状態が改善されて楽になりました。
あたためた生理食塩水で洗浄。

いつもの部屋にもどし、ねかせました。
pm4時。
この写真がジジの最後の写真になってしまいました。
その日の夜、10時に痙攣した柴犬の急患がありました。
点滴をつけたり、飼い主の方にいろいろ説明をする合間をみて何度かジジをのぞきに行きましたが、
もうその時点でジジのまなざしは現実への注意感覚を失っていました。
最後は「クウ....」と言って、それが最後。
ああ、よくがんばった、そう声をかけてあげました



ジジがよく遊んだねこじゃらし、部屋の名札をおかんに..........。

一番ジジをかわいがり、
いつもたべきれないほどのキャットフードをジジにあげ、
ひまさえあればジジの毛をすいてあげていた当院の従業員KAKOさんに、
ここにジジのことを書き込むように言いました。が、.......、
彼女はこのホームページを最初から眺めるばかり。小さくためいきを


リズモの母さん

 

 

お便り 2004/8/4
リズモは平成9年8月にヘルニアの手術を受けましたがリハビリ

の成果も得られず、阪神麻痺になりました。以来、約7年もの間、

車椅子の生活をしてきました。

 

当初、歩けないリズモの先に不安を感じ、何の楽しみもない寝

たきりに生活になるのならと安楽死も考えましたが、一冊の本

から車椅子に出会い、以前とほとんど変わらない生活ができる

ようになりました。

 

最初はとまどっていましたが、なれるとどんな場所でも車椅子

の感覚を覚えていけるようになりました。生き生きとした表情

がもどり、体もどんどん元気になっていきました。家の中では、

おしめを付けて前足で自由に動けたので、リズモは自分の体

が不自由であることに気付いていなかったのかもしれません。

 

  色々な所に連れて行ける様にもなり、外泊の旅行にも一緒

に行きました。今まで元気で生きてこられてのも、体の一部とな

った車椅子があったからです。


残念ですが、先月7月12日に11才7ヶ月の少し早い生涯を終

わりました。リンパ腫瘍が発見された為に、病気と闘ってきましたが、

ついに力尽きてしまいました。

 

我が家でのリズモの存在は大きく、亡くなった今も、まだ影をひき

づっています。いい思い出になるには、まだ少し時間がかかりそ

うです。

 

書きたい事は山程あるはずなのに、全く書けなくて申し訳ありません。 

                      
                                        田中 光美

 


〜リズモ母さんより〜

 

タイヤは、ベビーカーのものが普通の大きさですがリズモは体が低い

ためショッピングカーのものを利用しました。


新しいものでなくても粗大ごみ等で出る廃品で充分です。
排尿・排便が自分で できる犬は底板に穴をあけてください。
雄・雌によって場所が違ってくるので適当でいいと思います。  

リズモは 板の上にタオルを敷いていますが、
薄いスポンジを穴にあわせて切り張り付けるのが よいそうです。 

 

リズモに関して改良する所は今のところありません。
バック・方向転換など小回りも充分ですし、体によく合っているので

不自由はしていません。

ただ、補助車だと思って安心は できません。

補助車になれて走り出したら人間の足では追いつけません。
時速35km程でます。

 

他の犬や自転車等を追いかける犬は必ずリードが必要です。

自分で排泄できる犬は 足が動かないだけで体は健康です。

きっと 長生きすることができます。
たとえ 短い間でも一緒に生活してきた家族です。

 

「がんばって下さい!」と お伝えください。
 

 

車椅子について


一号車の赤い車椅子を、長い間修理を重ねながら使っていましたが、

ついに壊れてしまいました。

二号車として、車椅子の製作会社の方に丈夫なようにと、トタンを用いて

作ってもらいました。商品化を目的として試作されたのですが、それぞれ

の犬のサイズ等もあり、問題点も多かった様で断念されました。計算され

て作ってあるので、速度の出方や小回りもきいて、急な坂でもひっくり返る

事もなく何より丈夫でしたが、リズモの体には木で作った方がよく合って

いたように思います。

 

赤い車椅子のあらゆる角度から撮った写真が別にありますのでご覧ください。

リズモが病気になってから、多くの方が車椅子を必要としたり、小さな家族

の為に何とかしてやりたいと努力されている事を知りました。

 

飼い主がしてやれる事はほんの手伝いにすぎませんが、心からの愛情で

見守り、共に生きてほしいと思います。

 

経験者でありながら何のアドバイスもできませんが、どうしたらいいか、わか

らなくて困っている方は「ぺっぱら」編集室さんが発行される本に、希望や

安心感等いろいろな事に救われると思います。

 

大変なご苦労があるかと思いますが、がんばって下さい。

田中光美さんにお便りのある方は当編集室までお送りください

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

その他必要な材料 **   
   ・ベルト3本
    (ナイロンベルトは固くなるので皮がベスト、付ける場所は写真を参考にして下さい。)
    仕上げに、防腐の為にペンキを全体に塗る。
   体の当たる部分は、全て面取りをして角を丸くし体に傷が付くのを防ぐ。
    + 採寸方法 +
      体 長 ....................... 首輪をしている部分より尾の付け根まで
      胸 囲 ....................... 胸の一番太いところ
      足の長さ ..................... 地面より肘まで
    + リズモの寸法(参考)+
      体 長 ....................... 54cm
      胸 囲 ....................... 52cm
      足の長さ ..................... 11cm

 
 

 

 

股関節形成不全との闘い

 

股関節形成不全とは?

 

 

股関節形成不全とは、本で調べると「股関節寛骨臼の発育不全・変形・大腿骨頭の変形・扁平化による股関節の弛緩」と病理学的に説明されています。
股関節形成不全の原因は、明確にはわかっていないそうですが、血統による出現頻度がはっきりしているために遺伝性の疾患であることは確かなようです。
犬種によっても差があり、ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバーの他ジャーマン・シェパード、セントバーナード、ブルドッグ、ロットワイラー、秋田犬などの大型犬種でその発生が多いと書いてあります。
生後6ヶ月から1年ごろまでに発症する例が多いそうで、早くて生後3ヶ月ぐらいから、遅い場合は7歳ぐらいまでに起こるとも言われています。
股関節形成不全には、外観から判断するいくつかの症状があります。
股関節寛骨臼の発育不全・変形、大腿骨頭の変形・扁平化により股関節が弛緩し、後肢の慢性的な跛行(はこう)=足を引きずることやお尻を左右にゆすって歩くモンローウォークとよばれる歩行時のふらつきなどがみられるなら股関節形成不全を疑ってみるべきだと思います。
原因としては、遺伝的素因に加えて発育期における栄養素の不均衡やタンパク質と灰分、特にカルシウムの過剰摂取が、その発生を助長するとも考えられているそうです。 急速に発育する超大型犬や大型犬に発症が多いことから、発育期の骨と筋肉の発達に不均衡が生じるためとも推測されています。
一般的な症状としては、後肢の跛行です。この跛行の程度は軽度のものから歩行が困難なものまでさまざまです。跛行は生後2ヶ月まではほとんど認めることはできないそうですが、生後4ヶ月から1歳頃までに明らかとなる場合が多いそうです。
運動することをいやがるようになる、ついで四肢をつっぱるような姿勢や片方の肢をかばう歩き方がみられるようになり、さらに症状が進むと、歩行時に腰が左右にふらつき、後肢を外側に回転するように踏み出します。さらに症状が悪化すると大腿骨頭が変形しているため、股関節自体がしっかりと正常の位置におさまらない状態いわゆる脱臼(股関節脱臼)してしまうことが多いそうです。
我が家のラブは、とにかく散歩には行きたいのに、歩き出すと2、3歩で座り込んでしまいました。橋の上で動かなくなり、仕方なくだっこして帰ることが日課でした。ラブラドールは散歩させなければストレスがたまるとか本に書いてあったのでとにかく時間のある限り散歩と思っていたのが裏目に出たようです。ラブにとって本当に痛かったんだ、辛かったんだとレントゲンを見てかわいそうなことをしてしまったと悔やんでいます。
このホームページが同じ悩みを持つオーナーの方への良きメッセージとなれば幸いです。
股関節脱臼とは?
円靭帯がきれて大腿骨頭が寛骨臼からはずれてしまった状態です。
股関節形成不全の場合には、股関節脱臼をおこす頻度が高くなります。
主な症状として突然、跛行したり、痛みのため患部(肢)をうかせて歩いたりすることがあるが、脱臼後の時間が経過すると痛みに耐えながら患部に体重をかけて歩こうとします。
正常な犬の股関節(専門書から抜粋)
正常な股関節のレントゲン!
ラブのレントゲン映像!全身麻酔です。
発病当時のレントゲンです!(1998.07.10生後197日目)
発病当時のラブのレントゲン写真(重度の股関節形成不全)!脱臼もあり!
2歳の誕生日に撮影したもの。脱臼が治っている!
1年後のレントゲン!脱臼が奇跡的に治っている。
治療中の妻のアイデア!動くな!
獣医の指示。絶対安静!これでも結構じっとしてくれた。
股関節形成不全との闘い!
私はずぶの素人で、犬の病気・・・犬の性格・・・犬とのつき合い方・・・等何も知らない普通のサラリーマンです。・・ですが、素人なりに、真剣に取り組んできました。どれが正しいとか・・してはいけないとか・・・本を読みあさったり同じ悩みを持つメール友達から多くのことを教えて頂いたり・・とにかくラブの股関節を治してやるということだけを思ってやってきました。
そして、2歳のレントゲン検査で脱臼が治っていることを知らされ、帰宅する車中で涙が止まらなかった・・・こんなラブ父とラブ母です。
我が家の取り組んだこと全てが正しい事だとは言い切れません。が、悪くならなかったことは事実です。

3回目のワクチンも終わり散歩をし始めた4ヶ月ごろのことです。家を出て5分もすればいつも橋のど真ん中で座り込んでしまう毎日でし。何も知らない私は、無理矢理引っ張ったりしましたが、がんとして動こうとはしませんでした。いつも、帰りはだっこしての散歩となりました。
5ヶ月になってもそれこそ散歩は3歩だけ・・・3歩歩いては座り込み・・・また、極端なモンローウォークが目立つようになりました。
そして、とうとうあの日、妻が涙を流して座り込むラブの異常に気づき病院に駆け込みました。
入院となり全身麻酔の上、レントゲン検査の結果・・・重度の股関節形成不全が発覚したのです。
このままだと、もし歩けても、歩くのが精一杯で、走り回るなんてとっても無理だろうということでした。
・・・・安楽死さへもあり得る・・・と聞いたとき・・・・帰りの車中では涙が止まりませんでした。
両足だから、かなりの重度である。が外科手術したからといっ完璧とは言い切れない。
外科手術は最終決断とし、内科治療からやっていこう・・ということになり炎症止めの注射をうちながらの安静生活を続けることになりました。
散歩はもちろん厳禁、可能な限り歩かせない。
基本的にはゲージ内での動きに限定!つまりほとんど歩けない状態。
しかし、このゲージ内のみの生活は、しばらくで断念!それではということで平坦部分のみの動きに限定することとし、リビング内だけの生活を続けることになりました。
通院も、赤ちゃんかごに入れて歩かせないで連れて(携帯)行きました。
とにかく、歩かせないこと!段差をなくすこと・・・・・これしかないと獣医からの指示でした。
トイレは、庭で腰部分にタオルを回して持ち上げて補助(介助)してやりました。(妻の発案・簡易介助具です。)

妻は、「早く直りますように」と祈りながら股関節部分をいつもマッサージ(さすって)してくれました。
そんな家族総出の介助を2ヶ月ほど続け、獣医からやっと散歩の許可が下りて徐々に歩かせ、現在に至っています。
妻が今でもしみじみと語っております。あの時は・・・絶対治してみせる・・・と念じながら毎日ラブと接してきた・・と。

現在は、見た目にはほとんど健康な犬と遜色のない程度までになり、少しぐらいのハイキングとドッグランを楽しんでいます。
基本的には両後ろの股関節は筋肉で支えているのみで、筋肉の衰え、あるいは体重加重による付加限度を越えた時に歩けない犬になることは今から目に見えています。果たして、それが10年後なのか、5年後に来てしまうのか?
無理な運動、過激な動きにより、症状悪化を早めることなく、出来ればこのままの状態を死を迎えるその時まで続けたい、続けてやることが本当のラブへの愛情ではないかと思っています。
そして、とにかく体重の維持管理を徹底しました。筋肉を強化するにしても体重加重による股関節への負担を出来る限り少なくしてやる必要があると考えています。筋肉での支えにも限界があると考えています。
そして、我が家でとにかく実践したことで股関節に効果があったのではないかと思われることがあります。
それは、散歩に連れていってやれないかわりに私の通勤にあわせて毎日の駅までの車での送迎の際には必ず一緒に車に乗せて行く・・車で出かける時には必ず乗せて行く・・・それも、今から思えば乗せてはいけない場所(助手席)ではあるんですが・・・後ろ足(腰)はしっかり落とし安定させ前足のみで左右の揺れをこらえていました。
そのことが結構、前足の筋トレになったのではないかと思っています。胸から前足部分は他の犬と比べるとかなりしっかりしているように思います。
車にのせることにより、股関節のためには安静につながったこと・・前足のみで支えることが散歩ができない代わりの筋トレに通じたもではと思っています。
また、春から夏にかけては出来る限り泳がせました。水泳が筋トレに絶対効果あり・・・とこれを信じて。
うれしい報告!
1999年11月25日の2歳の誕生日に、股関節のレントゲン検査をしてきました。そのうれしいご報告です。
1998年7月10日に重症の股関節形成不全と診断されて以来その後どうなっているのか今まで心配だった股関節の再検査(レントゲン撮影)に行ってきました。
その結果!!!なんと、当時、完全に脱臼していた後足股関節部分がちゃんと収まっていました。
股関節形成不全は、もちろんそのままの状態ではありますが、脱臼状態が解消されていたところから、「ひとまず安心だ!これで、しばらくは大丈夫だ。よかった。よかった。」と獣医のほうがラブの快復をいたく喜んで、祝いだと言って治療代をもらってくれませんでした。!!
獣医はさらに、「CHD発覚後の自宅での絶対安静が、大きな効果をもたらしたと思う。徹底した対処に感激している。普通の人は、治療後に「歩かしては行けないですよ」と指示しているのにリードをつけてさっさと歩かせて帰る方がほとんどだ。丸山さんは、ちゃんとだっこして帰るは、通院時には、ベビーかごに入れて来たりするなどその徹底ぶりには感激している。CHDも、手術しない場合でも決して歩けなくなるものではなく、飼い方によっては、立ち直っている犬が現実にここにいるということが獣医としても誇りに思っている。他のCHD治療中の方には、こんなこともあるんですよと励ますことが出来る。」とCHD発覚後の措置をほめていただきました。
私は仕事で日中空けており、普段からラブに接していた女房の偉大さに脱帽、感謝している次第です。女房は、神様です。
 報告に立ち寄ったラブ友達が、おいおいと泣いて喜んでくれました。うれしい報告でした。
たんぼを歩きながら!
股関節形成不全の診察結果に対して、皆さんからの心温まるたくさんのメールが届きました。
少し落ち着いてからラブと一緒にゆっくり、じっくり、一通一通かみしめながら読み直しています。本当に有り難う御座いました。
久しぶりの休日、すぐそばのたんぼ道をラブとゆっくり歩いてきました。たんぼのど真ん中で立ち止まりめっきり深まりゆく秋の風景を眺めながら「よかったなあ!!これからもがんばろうぜ!」と二人?で叫んできました。・・・と言った途端、ラブはたんぼをドッグラン!
走れるということは普通のことであるもののその普通のことすら出来ない犬もたくさんいること・・・・・・複雑な思いで走り回るラブを見つめておりました。
あらためて、犬の十戒を読み直し目頭があつくなるラブ父でした。
フジテレビのスーパーニュースでテレビデビュー!2000.09.04
2000年8月の日曜日にフジテレビが我が家に取材にやって来ました。
特集を組んでいる「最新ペット事情」の取材だそうです。我が家のHPを見てやってきたとのこと。
最近増えている犬の成人病や痴呆、遺伝性疾患についてその原因と現状、抱えている問題点、最近のペットを取り巻く現状の取材でした。
ラブの場合は、股関節形成不全との闘い・・・がテーマでした。
さあ、日曜日、テレビ局がやってきました・・・・丸山家・・・騒然・・・・
ラブはもちろんカメラ、ライトに興奮の絶頂・・・私は口内炎でうまく喋れない・・・・何をしゃべったのか??覚えていない。結局私が一番興奮していたのか?
撮影に3時間もかかりました。
しかし残念なことに放映されたのは関東方面だけでした。ラブ友達がビデオに録画して送ってくれました。
フジテレビからも出演記念品とともにビデオが送られてきました。

 (フジテレビ スーパーニュース 2000年9月4日の放映)
股関節形成不全の遺伝子がある恐れがあるのに無理をさせて発病させるということの無いように、股関節形成不全専門の検索エンジンにリンクしました。子犬を飼い始めたばかりの飼い主さんや足腰に不安のある方などは一度検索されては・・・・・・・・・・・
激励メール等の紹介 

5ヶ月ぐらいのとき、股関節形成不全かも・・・という獣医さんの診断を受けました。そのころは2階の私の寝室近くで寝ていましたが、階段や滑りやすい床がよくないとの事で泣く泣くガレージをつぶして犬舎にしました。(1階には主人の両親が寝ているので・・・)そのころの獣医さんのお話では、手術をするなら早い方がいいけど 股関節の手術ですから今後の成長の妨げになるかもしれないし、それで100%の完治の保証はできない、たいへんリスクの大きいものであることを聞かされました。それからしばらく通院して様子をみていた頃、実家の東京で、あるブリーダーさんから「お尻のまわりに筋肉をつけるようなトレーニング」が効果的との指導を受け「砂地での歩行訓練なんかをやるといいよ。」とのアドバイスをたよりに、しばらくがんばってみました。
もうすぐ2歳になりますが、いまでは下半身もガッチリしてきて、獣医さんにも「このまま2歳すぎても障害がでてこなければ大丈夫!・・と思う。」などとなんとも情けないような怪しいようなお墨付きをいただきました。
ちょっと腰が弱いような気も若干しますが、飛んだリ走ったりしても結構元気です。TVや雑誌でアジをみたりするとやらせてみたい衝動にかられますが、(ボール遊びやフリスビーがすっごく好きなコなんです。)地道に坂道訓練などで筋トレにはげんでます。


6カ月のころ、まわりの人から、股関節形成不全かもしれないので、病院で診てもらったらと言われ、診てもらったところ、捻挫 だということがわかり、そちらの方はもう大丈夫なのですが、やはりどちらかというと、後ろ足が弱く、獣医さん(盲導犬をよく診ている方)にも、トレーニングで筋肉をブロックすることが大事だと言われました。話しでは、手術という方法(これはもちろん脱臼してしまった場合でしょうが)があるのだそうですが、大変な手術のようです。


私が獣医さんから聞いた限りでは階段は有効ということでした。日常生活の中で存在する階段の上り下りという程度の量だと思います。7月で3才になりますが、8月令で発症し、グレードは8段階の下から3番目の重症と言う事で、放置すると必ず関節 炎を発症すると言われ、より重度の右肢のみ手術に至りました。階段禁止は、手術を仲介してもらった、掛かり付けの獣医師から申し渡され、室内の階段は禁止して、散歩道も階段の有るコースは避ける様にして、偶に違う場所で行き当った時は、ゆっくりと昇降させる様にしてましたが、「有効」との情報が有る事を知り安心しました。獣医師による違いは、グレード差によるのかもしれませんね。
自転車引きもある獣医さんには有効と言われました。あくまでトロットで決して早くないスピードで一日に15分程度の自転車をお散歩の中に組み込むと良いということでした。ところが、ヒーリングをしていただいている気功の先生曰くには自転車引きはダメと言われました。理由は本来の動きとはまったく違うスピードで走ることは運動のリズムの面であまりよくないということ。そして速く走りすぎることも良くない。からということです。
私が知っているのは、舗装路での引き運動はイケナイ、と云う事だけですので、所謂、”引き運動”による股関節への衝撃と理解していましたが、”早くないスピード”と云うのは、人がゆっくりと駆ける程度の速度で、私だと15分も息が続かないので、そこを自転車で、との理解をすると、肯けて、効果が有りそうですね。余談ですが、以前、私が筋肉性の腰痛を発症した時、雪道の上では如何も無かったのですが、融けて舗装の露出した所に差掛ると、腰にズンズンと衝撃が伝わり、こう云う物かと、納得したのを覚えています。そして、最大の難所であった我が家のオールフローリングはやっぱり恐すぎるのでクッションフロアを敷くことにしました。今は半分だけ敷けたのですが、ぜんぜん違います。掃除機すら滑りにくくてお掃除がちょっと大変なほどです。


我家でも、術後、安物ですが裏に滑り止めのラバーコーティング加工して有るカーペットを敷きましたが、前は、カシャカシャと落着きの無い歩様だったのが、敷いてからは、安定した歩様と為り、具合が良いようです。あとは水泳が良いとよく聞きます。土曜日に生まれて初めての海に行きました。一緒に泳げるお友達ラブと行ったので最初はびびっていたのですが、真似してジャブジャブやっていました。


泳がなくても砂浜を歩くのもいいそうです。水泳が良いと言うのは、良く聞きますね。後、草地での自由運動も良いとの事です。


最初に行った病院(獣医多数の総合病院系)では、「これは人工股関節に取り替える手術しかない」と診断されました。費用は、片足で検査入院を含め60−70万円、とりあえず片足だけ人工関節に換えて3本脚であと1本を支えるのが一般的。この手術を受けた方がいらっしゃいますが、うちの近くには大学病院も整形外科の権威の病院もないし、執刀は関東から獣医さんをお呼びしての執刀になるということで、話を聞くにつれ不安がいっぱいになりました。この病院では、上記の手術以外の治療法を提示してもらえなかったので、もう一軒の病院に診断を受けに行きました。
ここでは、いくつかの選択肢があると教えてもらいました。
1.炎症を抑え骨の変形を抑える薬の服用と体重制限。
2.恥骨筋を切る手術。根本的治療ではないが、痛みは軽減される。ただし、効果は症状が進むと薄れてくる  ので、次の手段をうつ必要がある。手術は簡単。
3.骨頭を切る手術。骨の接触がなくなり、骨の変形による痛みや炎症がなくなる。歩行には支障なし。手術   は比較的簡単。
4.骨盤に三個所の切れ目を入れる手術。切れ目を入れることで衝撃を和らげるクッションの役割を果たす。手  術は難しく、設備の整った病院でする必要があるが、人工物を体内に入れる人工股関節の手術より、リス  クは少ない。
5.骨盤側の向きを変えて、寛骨臼を痛みのない位置にもってくる。手術は難しい。
6.人工股関節に取り替える手術。手術は難しく、日本では執刀できる医師が限られている。まだ確立された  技術ではないので、完全な無菌室と熟練した医師チームがないと失敗する可能性は高い。そのメリットに   ついては、雑誌などでも紹介されていてご存知のことと思いますので、以下、あまり紹介されないデメリット  について書きます。
まず、人工関節と骨をつなぐセメントに問題が起りやすい。無菌室がないと感染症が起ったり、またセメント中の僅かな雑菌で、早い場合は術後3ヵ月で、セメントがぼろぼろになり、再手術の必要が起る。再手術は最初の手術より難しい。問題がなくても、人工関節の寿命は10年くらいであるので、手術の時期(犬の年齢)をよく考える必要がある。
整形外科や大学病院、手術経験の豊富な医師の指導のもとにしないと、所謂「新しい手術をやってみたい医師」は、この手術のメリットを強調し、結果として失敗に終るケースが出ている。総じて、ハイリスクの割にロー・リターンである。他の方法を試して、それでも症状が進んだ場合に検討しても遅くはないので慎重にするべき。ただし、いずれの手術も、体重制限と運動制限をしないと意味がない。走り回るような運動は、どの場合も不可。一生、病気とのお付き合いになります。


股関節形成不全の愛犬と暮らしていらっしゃるみなさま、その疑いがあるのでは・・・と心配していらっしゃるみなさま、薬やダイエットの情報など、引き続き情報交換していただければ幸いです。今1歳半ですが、8ヶ月頃に判明しました。はじめはショックでした。チョコは未だめずらしいらしくこどもをとるつもりでしたのでなおのことでした。7ヶ月で最初のシーズンがやってきて体重は26キロまでいきました。でもその重みが引き金になって股関節がわかったのです。それからはしばらくの間は痛みを和らげるサプリメントと体重維持で自由運動は控えめに。まだ一歳に満たなかったので減量はちょっとできませんでした。でも1歳になって自転車引きができるようになったころから減量作戦開始。去年の夏から本格的なダイエットを始めて一ヶ月1キロ前後のペースで減らしました。元気なんです。いつもハイパー。すごいんです。犬が大好き。走るの大好き。アイリッシュセッターと一緒に走っている姿なんてまるで馬。当時、公園で走り回ると帰りはびっこ。がしばらく続きました。でも24キロ前半に落ちてからはびっこもほとんどなくなりました。骨のうごき具合によって痛いスポットがあるらし (獣医さんのお話ではお皿の骨が浅いのできっと痛みはジンタイでしょうとのことです。) 数分間動けなくなったことが数回あります。程度によって様々だと思いますが、きっと軽いのだと思います。今はサプリメントも止めて気孔でヒーリングをしてもらっています。痛みだけに効くらしいのですが、それで今のところは大丈夫です。


私も股関節が発覚してから一年弱になりますが、最初は大変だぁ!と思いました。今もいたずらとしつけの方の大変の分量は減っていませんが、脚に関しては落ち着いています。おしりの周りの筋肉を減らすことがないように運動をしていくことが課題です。今年の夏は水泳に挑戦の予定です。


病気が発覚してからは、走る飛ぶ跳ねるは厳禁で、歩く散歩にしていました。そのとき体重26キロ、散歩は朝晩1時間ずつテクテク歩くようにと自分なりに気をつけていたのが、それでも負担が大きすぎたようで、今は獣医でもらうフードで24.5キロ、散歩は歩いて朝晩30分ずつにしたところ、痛みがなくなったようです。運動不足のストレスも特にありません。見た目がガリガリなので、散歩していると、よく可哀相とか言われて辛いのですが、獣医さんから「飼い主さんがそれでダイエットを諦めると結果として犬には可哀相なことになる」と励まされました。逆に、あまり神経質になって運動量を減らしすぎても、筋肉が落ちるとそれこそ歩けなくなります。筋肉で支えて歩いているようなものなので・・・。症状の程度によっても、運動量は一概には言えないと思います。獣医では、歩き方を診たり、関節がどれくらい動くか(症状が進むと関節の動く幅が狭くなる)を診たり、レントゲンで骨の変形と炎症の程度を診て、そのうえで指導してくれました。最近は、とても調子がよく、この2ヶ月ほど、散歩中に脚が痛むようなことはないですが、大粒の砂利道は苦手なようです。足元が定まらないから??


ラブちゃんの腰のことを知りお便りさせていただきました。去年の11月にアメリカのOFAに股関節の診断をお願いしたところ,なんと中程度のCHDと診断されました。生まれてから今までそのような兆候がなかったので,青天の霹靂でした。CDHは進行性の病気なので,今は良くてもこれから年と共に悪化するとのこと。のんびりしているわけにはいきません。生後4ヶ月の時,ウィルス性腸炎(パルボではなっかったのです。)で死にかけ、その2ヶ月後には乳腺が腐るというホルモンの病気でやはり死にかけました。その後,抗生剤やら消炎剤やらの薬のためか免疫力を落としてしまい病気ばかり繰り返すようになっていました。そんなときにいろいろお世話になったペットフードやさんのことを思い出しました。そこでいろいろな製品のPRを見ていてこれはと思いました。「シャークカーティレージ」です。今ガンに効くと言うことで知られていますが,痛みを押さえることと炎作用が結構あるとのことです。その上副作用が全くありません。今年から食べさせています。もう一つ「コンドロイチンコンプレックス ウィズ グルコサミン」です。リュウマチの方によく効くそうですが,骨関節炎になるというところはCDHと一緒だと思いまして食べさせています。こちらも副作用が無くその上痛んだ組織を修復してくれるそうです。こちらはアメリカの健康食品やさんで取り寄せています。ついでに「シャークカーティレージ」も一緒に頼むようにしました。CDHは筋力を落とすと痛み出すようなので,筋肉をつけるハーブを食べさせています。
幸いにも、痛くも痒くも無く好きなだけ自由運動しておりますが、これが一生続くことを願って頑張っていこうと思います。わが家はこのようにしておりますが,少しでもお役に立てたら幸いです。ラブちゃんのためにこれからも頑張ってください。


それぞれ年齢も程度も違いますが気をつけていることはいっしょなので参考になれば、と,思います。
1 体重制限
2 運動制限(ジャンプしたりブレーキをかけたり、アスファルトでの駆け足、横からの衝撃 etc)
3 筋肉をつける運動(坂を登る、芝生でのトロット、水泳)
4 冷やさない
5 家の中での階段、フローリングはやめる
6 情報はたくさん集める
7 信頼できる獣医にかかる
セラミックの人工骨頭をいれる手術は本当に最後の手段だと思います。セラミックも2〜3年しかもたないと言う話も聞きます。兄弟は手術をしましたが,術後も大変でした。まずは、痛みが出ないようにケアしていき、痛みが出てしまったらレーザー治療や痛みを和らげ関節をきれいにするサプリメントや関節液を増やすような注射があるそうです。骨の病気は歳とともに悪くはなっても完治はないのでオーナーがしっかりと勉強してその子に合ったケアをしていかなければいけないと思っています。そして近い将来には、こういう子の出ないしっかりとした繁殖が求められる。


丸山さんのラブちゃんと同じで、生後3ヶ月ころから後ろ足(特に右)をひきずるようになり、 「なにかな?」と思っているとその1ヶ月後くらいには散歩は3歩歩くと終わり(洒落じゃなくて)、無理に引っ張ってもぴくりとも動かず、しまいには立てなくなってしまいました。足を引きずる段階で獣医さんには見せたのですが、「大丈夫」といわれて、レントゲンもとってもらえませんでした。立てなくなったとき、違う獣医さんに連れていったら、すぐにレントゲンを撮られました。やはりラブちゃん同様でした。完全な重度のCHDでした。大腿骨頭は扁平化しており、寛骨臼のへこみがなく、先生も関節をはめる努力をしてみしたが物理的に不可能でした。そこの獣医さんからは犬がつらい思いをするだけだからと安楽死をすすめられました。 4ヶ月しか一緒に暮らしてはいないけれど大切な家族です。安楽死だけは避けたいと思い3件目の獣医さんに連れて行きました。そこでは「もっと重症の犬もいるけどちゃんと歩いているから心配するな。」と言われ、やはり体重管理とリハビリに気をつけるよう言われました。手術は個人の病院では無理。山形から一番近い病院(岩手)でもこの手術はやっていない。藤沢(神奈川県)にある日大農獣医学部の大学病院でも成功例は数少ないとも言われました。ペットショップにいる友達にも相談したところ、やはり体重管理には気をつけるよう言われました。若いうちは筋肉がついているので筋肉で立っていられるが、歳をとると筋肉が衰えるため、体重が重いとそれだけ足に負担がかかるのだそうです。リハビリは縁の下のようなところをくぐらせたりしています。ビタミンDが主成分の薬だそうです。しかし高い・・・・・・
それと日光浴これが大切ですよね。友達に相談するまではクッキーのベットはコンクリートに畳を敷いてその上に絨毯を敷いていましたが、アドバイスによりすのこを引いてあげました。 コンクリートの上にいくら畳を敷いても冷えるので関節に悪いそうです。(特にここは山形)階段は下るときに足に余計な負担をかけるらしいので避けています。フードはニュートロのライト(黒ラブの絵が書いてある)です。でも、私が仕事に行っている間両親がおやつをあげている・・・そのせいで体重が35Kです。獣医さんには30Kまでと言われているのに・・・
何のアドバイスにもならない、愚痴のようなものですがこれからもよろしくお願いします。



丸山家へのメールはこちらから
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感想など頂ければうれしいです。メール下さい!



Mar 18, 2006
抜け毛に「ピロコーム」

抜け毛に関してピロコームが良いとのご意見を頂き早速調べました

 

ピロコーム

 

 

 

 

貯まった冬毛をゴッソリ取り除き抜け毛を処理
毛の飛び散りがないから絨毯にも汚れナシ

ペットの毛があらゆる所に飛び散ってしまう、毛の生え変わりの時期。クマデの原理を使ったこのブラシがおススメです。ピン先が深く滑り込むので通常のブラシでは取りづらかった毛の生え際の死毛までしっかりキャッチします。普通にブラッシングするだけで驚くほどたくさん取れるので、今までのようにカーペットやスーツなどにペットの抜け毛がベッタリなんてこともなくなります。しかも力を入れずにサッととかせ、ブラッシングが手間をかけずに終わるので、面倒なシャンプーの回数も減ります。


▲数回とかすだけでゴッソリと取れる。


▲内側に向いている先端が抜け毛をしっかりキャッチ。

 

ペットの毛が飛び散らない

 

遺伝性疾患についての意見 

遺伝性疾患についての意見 

 

 

 2006年2月

 

近年血統書のついた犬種が増えてきたことにより、雑種犬というのを最近では、見かけなくなりました。「雑種犬は強い!」という言葉を 皆さん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?逆に、純血種だから弱い?なんてよく聞かれますけど、純血種には純血ゆえの悩みがあるのです。
さて、雑種犬は強いのです。
遺伝学で言うところの「雑種強勢」というのがあるからです。


雑種強勢とは、生きていく上で、 強く生きるための情報を残していくということです。
遺伝的に弱い情報を持つのは封印されてしまいます。

で、強い形質だけが出るように都合よくできています。遺伝子というのは一対のものなのです。お父さんとお母さんから一個ずつもらって、それが組み合わさって一つの情報を作っています。その組み合わさった二つが、たとえば、片方は病気の情報や、体質が弱いという情報を持っていた時に、もう片方が、強い情報を持っていたら、弱いほうを打ち消したりします。そして、子供ができた時には、どちらか片方が子供に受け継がれます。弱いほうを受け継ぐことになると、もう片方の親からも、弱いほうの遺伝子をもらったら、そこで病気が現れたりします。おじぃさんの体質が遺伝したりするのはそういう意味があったりします。

 

 


「病気になっていなくても  遺伝病が隠れている。」
 

そういう危険性を常に考えて交配させていかないといけません。特に日本では、いい加減な交配が繰り返されたりしたこともあり、ひじょうに病弱な血統が多かったりします。何代にもわたって、健康でない子を交配に用いることで、特定の病気・体つき・体質が血統的に固定されてしまったりします。純血種を作り出すときには、目指す体つきや性格の固定を行うことがなされてきました。ここで少し犬種の歴史を書いていこうと思います。


長い歴史の中で犬は用途に応じ改良されてきました。
特に犬種の歴史をざっと眺めれば、1600年代以降に固定された犬種が多いです。

この時期は、 無理な繁殖を繰り返した時期だったのかもしれません。 現在でもこのときの名残が残っている可能性が否定できないことがあります。

 

遺伝病の歴史を考える時に本当に参考になるのが、この時代以降に作り出された犬種に遺伝病が多く、 古代からの犬種には比較的少ないということです。
遺伝病が多いというのは、犬が病弱というのではなく、 狭い範囲での繁殖をくりひろげるうちに 遺伝子が固定されていったということです。 例えばシベリアンハスキーは、限られた地域での繁殖を繰り返したことにより 遺伝的に認められる疾患が多いのです。

 

では、犬ごとにどの程度遺伝子が異なるのか?最近はそういう研究が進んでいます。参考までにそれを書いておきます。犬の遺伝子解析(DNA解析)がどんどん行われていますが、調べれば調べるほど様々な違いがわかってきます。たとえば、大まかな犬の遺伝子解析は2004年に結果が出ました。それ以降様々な犬種の遺伝子解析がなされてきました。遺伝子の中には、様々な情報を決定するための配列(塩基配列)があります。

 

犬では、この配列は24億個にのぼります。24億個の塩基配列において、どの程度の差が出るのか?ボクサーとアラスカンマラミュートを比較したら、787個に1個の違いがあり、グレーハウンドとボクサーでは、945個に1個の割合で違いがあったそうです。

 

この違いが大きいのか小さいのか?この数字だけでは到底わからないと思いますので、人間と比較してみます。人間では、各個人、遺伝子配列を比較すると、違いは900個に1個ということです。

 

ほとんど、どの犬種でも、差はないと考えられます。しかし、遺伝子は、様々な要素を決定しています。人間でも、欧米人、東洋人、南米の方々、アフリカの方々。全て見た目も違えば、かかってくる病気も異なります。犬であっても同じことだと思います。すなわち犬でも、人と同じ数の遺伝する病気があると言ってしまっても間違いではないと思われます。

 

現在犬の遺伝病としてわかっているものは500弱。人間では、すでに15000を越えていると言います。まだまだ未知な部分が多い犬の遺伝病ですが、科学技術や医療技術の急速な進歩の後押しを受けて、10年もすればかなりの数の遺伝病を発見し、そして不幸にも生まれながらに病気になる遺伝子プログラムを持った子たちを減らすことができるようになると考えています。

 

さて、話を戻します。

 

純血種は作り出される過程(遺伝子を固定して、生まれてきた個体に差がでないようにする過程)で、様々な犬種が使われています。ダックスを例にあげさせていただきます。ダックスには スムースヘアー、ロングヘアー、ワイアーヘアーがあります。

 

それぞれ、スムースは、 古代の短脚のハウンド犬(現存しない犬種、ダックスやバゼットの祖先)と 初期のピンシャー(現在存在しない犬種)、 ダックス・ブラッケとの交配により誕生しました。ロングヘアーは、スムースにスパニエル系、アイリッシュ・セッターなどを異種交配、ワイアーはテリア系、 ラフ・ヘアード・ピンシャーと 交配させることにより作り出されました。

 

ダックス同士での交配では、様々な毛質の交配がおこなわれていますが、 毛質についての遺伝形式では、 ワイアーは、スムースにもロングにも優性で遺伝します。


また、スムースは、ロングに対して優性と言われています。 ロングは、他の犬種と掛け合わせたら常に劣性です。 また、お互いの毛質を大切にするなら、 ロングとワイアーは掛け合わせない方がいいです。ロングヘアーにはスパニエル系が入っているので、ロングを作り出す以前にはダックスには少なかった目の病気がスパニエルからダックスに入ってきています。

 

ダックスにスパニエル系が導入された時期からスムースにも眼の疾患が増加傾向になったようです。ロングに入ったスパニエルの持つ眼科疾患の遺伝的要因が スムースという隠れ蓑でうまく隠されているとも考えられます。最近ダックスでは本当に眼の病気が増えています。その多くが遺伝病です。実際、ダックスでは遺伝する可能性が示唆されている病気は、80種類を超えます。え?そんなあるの?えぇ、そんなにあります。

単純にダックスだから、というだけで、ブラックタンのロングのダックス、ワイアーヘアーのダックスを同一と考えるのは早計かもしれませんね。 別の犬種としての認識を持つくらいの気持ちが必要ではないでしょうか。

 

  こうやって考えたら、どこにどのような病気の情報が入っているのか?
ということをデータ的に解明していく必要が あるのではないでしょうか?

そうすることで、 今後不幸な子を減少させることって十分可能なはずです。


不幸な子を減少させることも必要ですけど、不幸になる飼い主さんを減少させるのも必要だと思います。特別知識のない飼い主さんに対してそれをケアしていけるのは、
獣医師であり、ブリーダーさんであり、

 

そのデータを管理して意識向上の啓発を行うのは、血統書発行の団体であるべきだと思います。近年徐々にそれに対しての取り組みがなされてきました。しかし、その効果を打ち消すように、無知な繁殖が横行しています。犬種毎に遺伝する病気も違うんです。では、あなたの飼っている犬の子供が欲しい場合に注意しないといけないことは?まずそれを考えてください。そして、その答えが出ないうちには、子供を作らないでください。

 

産まれてくるからには、何らかの意味を持って産まれてきていると考えています。ペットとなる子では、飼い主さんに可愛がられるために産まれてくるという意味を持たせてあげたいと私は考えています。病気になるという運命を持って産まれてくる子を作り出してしまうようにならないようにしていただきたいと思います。

 

知らないでは済まされない現状が今、目の前にあります。誰かを不幸にすることを知らないままで作り出す無知の罪を犯さないためにも、少しだけ考えてください。

 

新庄動物病院

 
院長 今本成樹
    Penn HIP認定医
 
Jan 30, 2006
動物病院の上手な利用方法
●いつもの様子に詳しい方と来院しましょう●
●わからないことは遠慮無く聞きましょう●
●診察時間内の早い時間に行きましょう●
1.動物をうまくコントロールできるように準備しましょう
●ワンちゃんの首輪をぴったりサイズに合わせ、嫌がって後ずさりしても抜けないようにしましょう。
●リードは短く持って他の犬と接触しないように。

●いつも面倒を見ている方、扱いが良くわかっている方、動物の癖などがわかる方と一緒に来院してください。思わぬハプニングが起きることがあります。
猫ちゃんは、横から出し入れできるカゴより、上に扉のあるものやできればネット類(洗濯ネット等)、スポーツバッグ等の方が安心し、おとなしくなるようです。また、この方が暴れても平気。猫自体を抱っこしての来院はやめてください。犬の姿や自動車の音でパニックになることがあります。
●来院前のシャンプーや激しい運動などはやめましょう。また、来院直前の食事は控えた方が無難です。血液検査や他の検査に影響することがあります


2.家庭での様子がよくわかっている方と一緒に来院してください
獣医師や動物看護師は家庭での様子を詳しくお聞きします。それらの情報で病気を考えることができ、的を絞った検査や処置ができます。
例えば食欲はいつもの何割程度?
いつもは何を食べさせていますか? 
いつもの元気はありますか?便や尿の回数と色はどうですか?
呼吸の状態に異常はありませんか?
咳はしませんか?
歩き方に異常はありませんか?  
等です。
3.わからないことは遠慮無く聞きましょう
獣医師か看護師が説明することの中で、専門的な用語を使ってしまう事があります。意味がわからなかったり、今後のことに不安が残る場合は遠慮無く聞き直して頂くか、その旨をお伝え下さい。
私達は毎日同じような動物の病気を診たり説明をしていますが、飼い主様のとらえ方はまちまちかもしれません。疑問を持ったまま帰宅されることは動物にとって良いことではないと思っていますのでお気軽にお尋ね下さい。
4.診察の後は薬の注意や家庭での注意事項を守りましょう
私達は薬の飲ませ方や外用薬の使い方などを毎回説明します。特に注意を要する薬もありますので注意事項をお守り下さい。家庭でもしわからないことや聞き直したいことなどありましたら、お電話でも結構ですのでお気軽にお問い合わせ下さい。
5.診察時間内の早い時間での来院をお待ちしています
午前中の診察が終わると、手短に食事をして、午後1過ぎからはほとんど毎日手術や重傷動物たちの検査を行っています。午後のこの時間は私達が一番緊張する時間です。午前中の診察が長引くと、これらの手術や検査に支障を生じることがあります。
●このため、できることなら診察時間終了の30分前くらいまでに来院されるとお時間に余裕があり、時間をかけた診察ができると思い
ます。

6.電話でお聞きするだけでは診断・指示はほとんどできません


●お電話だけで症状をお聞きしても、私たちは、もし考えている状態と違っていたら?とか、色々な病気を考えます

●ですから、ご相談だけであればいいのですが、動物を診て初めて的確な診断名をお伝えしたり、お薬を出したりすることができることをご理解下さい。

 

以上終わり

 

ペットの病気大百科 http://members2.jcom.home.ne.jp/pepara/pet.html

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