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ジステンパーウイルス(パラミクソウイルス)
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とても感染力の強いウイルスです。臓器から 最後は脳に侵入します。 |
他には同じ仲間のキツネ・オオカミ・コヨーテなどやフェレット、ミンク、スカンク、イタチ、アナグマ、カワウソなどのイタチの仲間それにアライグマも感染動物になります。 |
このウイルスは感染した動物に接触することや手や衣服、靴などに付着して運ばれますから、いつ感染するとも限りません。
【症 状】
感染後3〜5日くらいで症状が現われます。発熱、食欲がなくなるなど風邪のような症状で初期段階でジステンパーと気づく飼主さんはほとんどいません。やがて下痢、嘔吐、高熱、咳が出るようになります。進行すると肺炎を起こしたり、数週間後にはウイルスが脳に入り脳炎のように神経症状が出ます。痙攣、運動機能の異常、体の麻痺などです。犬は錯乱状態になり失明することもあります。ここまでくると治療方法はありません。やがて衰弱し死に至ります。 |
フェレットの場合ウイルスが体内に入ってから症状が出るまでの潜伏期間は約7−21日です。
症状は、軽度の結膜炎や緑色ー黄色の目やに、発熱、食欲低下、元気が無く眠ってばかりいる、など様々ですが、中でも特徴的なのは、顎や唇、肛門周囲の皮膚が赤く肥厚し、やがてカサブタができます。また、足裏のパッドも大変硬く分厚くなります。その他の症状として、下痢、抑鬱、行動異常、ケイレンなどが見られることもあります。
このウイルスは動物の免疫力を著しく低下させるので、フェレットの多くは、細菌の二次感染が悪化して死亡するか、あるいはウイルスの侵入により神経症状が悪化して死亡します。また、この神経症状は、フェレットが若ければ若いほど、出やすいと言われています。
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呼吸器系の症状では クシャミや鼻水、咳がでます。やがて咳が激しくなり呼吸も速くなっていきます。進行すると気管支肺炎になります。 |
消化器系の症状では 嘔吐や下痢をします。粘液の混じった下痢便から血便になります。 |
泌尿器系の症状では 高熱が続いたり、脱水症状などが原因で腎炎を発症します。尿が濃い黄色になります。 |
脳にきたら 最後はウイルスが脳に侵入します。急に興奮したり、運動障害(同じ場所を園を描くように回ったりします)、麻痺が現われます。ここまでくると回復しても後遺症として麻痺が残ります。 | |
感染して改善した場合でも痙攣を起こしたりします。 | |
【治 療】 |
免疫の弱い子犬や病気の犬、老犬がかかると重症になることが多くなります。神経症状がでると有効な治療方法がありません。感染初期に発見するには定期的な健康診断と普段の健康な状態をよく知っておくことです。なによりジステンパーにはワクチンがあります。必ず受けるようにしましょう。 |
フェレットの犬ジステンパー感染症に対する有効な治療法はありません。病状がひどいときには安楽死も考慮されます。抗生物質や点滴、強制給餌、その他あらゆる看護を含めた対症療法を行います。フェレットによっては回復する場合もありますが、後遺症が皮膚やパッド、あるいは脳のダメージとして神経症状が残ります。 この病気は死亡率が100%と、とても致死率の高い伝染病ですから、ワクチンによる予防が大切です。生後14週齢までに3回の接種をし、その後は年に一回の追加接種が必要です。 | |
以上「アイン動物病院」より転載の許可を頂きました
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