ホルモンの知識
卵巣からのホルモン分泌
発情ホルモン (エストロゲン)
卵巣の発育卵子から分泌するホルモンで 雌性器の発育 雌らしい性質を
育成する
黄体ホルモン (プロゲステロン)
卵巣の卵子を排卵して後に黄体を形成して それから黄体ホルモン分泌し
ます。このホルモンは乳腺の発育 妊娠の維持 泌乳の準備をする
睾丸からのホルモン分泌
男性ホルモン (テストステロン)
睾丸で分泌するホルモン 雄性器の発育 雄らしい性質を育成する
精子を形成する
副腎皮質からのホルモン分泌
副腎皮質ホルモン (コルチゾール)
副腎皮質細胞から分泌するホルモンで生命維持に欠かせない貴重な
ホルモン
同じ性質を持った 人工的化学薬品を一般に ステロイドホルモンと呼んでいる
皆さんが、怖い薬品、副作用が強い薬品との概念を持っているのがこの人工的化学薬品で代表的にステロイドホルモンと呼ばれていますが、
この薬は用量、用法を間違えなければ「神の薬」とまで言われています
しかし使い方、用量、用法を間違えればこれほど怖い副作用の薬は有りません。
良く、熟練した、経験の深い獣医師ならば危険、副作用を完全に防げます
血液中の好酸球数を常時監視していれば 危険 副作用を防止して心配はいりません
ステロイドホルモンは炎症を抑える作用が特別に強いのです。即効性がありますから経験の少ない獣医師はすぐに使いたがる。
しかし、その効果が 2-3日で無くなると再度使用するときには同じ量では効かなくなり、ついつい使用量を増やさなけれは効果を示さない悪循環で次第に投与量が増えて行きます。
その結果 体の機能が減退して免疫力の低下、糖尿病、感染症、飲水多量 、多尿、水ぶくれ、肥満、心機能不全。
皮膚病の悪化などが発生しますので、普通に副作用が大変恐がれています
皮膚病の専門医で有ればその点を考慮して処方しますので、安全度が高いのです。
甲状腺からのホルモン
甲状腺からは代表的に「サイロキシン」と呼ばれているホルモンを分泌しています。大まかに分類すると T4 T3 fT4 fT3 rT3 TBG PBI 等多くのホルモン検査が有ります。
全部を検査する事はなく、症例により検査項目が選定されます
生体のエネルギー代謝に深く関係しているホルモンで体温、呼吸、心臓機能、心拍、皮膚、被毛の成長、色素、光沢、脱毛、生え替わり等皮膚病に関係が大変深く関係しています。
犬は先天的に甲状腺ホルモンの生産、分泌が少ないので血統書のある特定の犬種では特に甲状腺低下が多いのです。精密に検査をしないと診断が難しく 誤診をし易くなりますから丁寧に検査して、その数値を参考に診断、治療するのが大切です
立体的なホルモン相互関係の画像
脳下垂体と各ホルモン分泌腺の関係
脳下垂体は 直接に成長ホルモンを分泌しますが各ホルモン分泌腺をコントロールしている、睾丸、卵巣、副腎、甲状腺、各ホルモンの生産・分泌の指令する上位重要な機関の役目を持つている。
脳下垂体からの指令で末梢分泌ホルモンの生産・分泌はコントロールされている。
ホルモン相互の干渉作用
各ホルモンは正常に分泌が行われて 正常に健康が維持出来る仕組みになっている、上図の各ホルモンを車輪に例えれば 均等に生体を維持(加重)して健康体の生命を保っている。しかし 去勢・不妊手術によるホルモン分泌が無くなれば ホルモンのバランスが崩れて、残る他の車輪(ホルモン分泌腺)に負担が掛かる結果、疾病、病気、皮膚病が起き正常な方向に進めなくなるのです。
米倉動物病院 院長:米倉督雄先生より 転載の許可を頂き掲載しております
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獣医師先生によって、
賛否があると思います。
しっかりした裏付けのあるご意見をお待ちしております。
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