イヌとネコは2大ペットとして長い年月人間と共に暮らしてきましたが、性質や行動は非常に異なります。
■イヌ科動物とネコ科動物は元をたどるとミアキスと呼ばれる肉食系の森林生活をする小型の動物だったと言われています。ミアキスは体長30cmくらいの小動物で胴長短足で樹木上での生活でした。今から約5千万年〜6千万年前に生息していたようです。まだその頃には恐竜もいたと思われています。
動物は子孫を残し絶滅しないためにも生活環境にあわせて変化してきたもので決して進化ではありません。
■ミアキスから森林生活を選んだものと、草原に生活を選んだものに分かれたと考えられます。
【ネコ】
■森林生活者が小型のリビアヤマネコを祖先とし、もともとは単独生活者ですから、主人の命令に従うという行動はとりません。トラやライオンもネコ科です。
食器の前や冷蔵庫の前に座って待っていれば、好物が与えられるので、人間とは「母子関係」に似たきずなができます。
【イヌ】
■草原生活者がイヌ科動物になったと言われています。(例外はあります)
犬の祖先のオオカミは、リーダーに従って集団生活を営み、階級制もきちんと守られて行動しています。
現代の犬にも、この行動特性は遺伝子の中に組み込まれているので、家族を仲間として認識し、きちんとしつけをすればリーダーの命令に従い、愛情深く主人に忠実なになります。
■猫の一匹の留守番は平気ですが、犬はいつも仲間(家族)と一緒に行動することを楽しみにしていますから、買い物のお供や、散歩や運動が大好きです。
■動物が生きていく上で最も重要なことは食べることと、身を守ることです。これに基づいて様々な形態に変化していきます。その結果、次のような違いが生まれてきたのです。
■森林で生活する場合、獲物を追跡して捕らえるよりも忍び寄ったり待ち伏せたりして捕らえる方が効果的で、待ち伏せて獲物を発見するには獲物の足音などで確認するのが都合がよく、そのため聴覚が発達してきました。それに対して草原で生活する場合は隠れるところがほとんどないので追跡して獲物を捕らえる方が効果的で、見えない獲物でも発見することができる嗅覚が発達してきました。
また、それぞれの狩猟法に応じた身体的特徴として、ネコ科動物の多くは隠れる方法として小型化or擬態(黄色と黒の配色は光に反射する)し、一瞬で獲物を捕らえるためにしなやかな身体と俊敏さを身に付けました。それに対してイヌ科動物の多くは長距離でも追跡できる持久力とスピード、それに合わせて適度に大型化した身体になりました。
そして、それぞれの生活形態としてネコ科動物は単独生活(待ち伏せる場合は多数より単独の方が都合が良い)を選び、イヌ科動物は群れ生活(組織プレーで獲物を捕らえる方が確立が高い)を選んだ。
■単独生活をする動物は自分のことは自分でという考え方なので、人間と生活を共にしていても一緒にという考え方を持たないので、「自分勝手」とか「クール」といわれるのである。そして、自分で考えて行動するという生活なので人間から何かを学ぶということが少ないのである。(ネコには訓練が入らないと言われる理由)時々、イヌっぽいネコというのがいるが、それはネコと人間との関係が親子関係になった場合に起こると言われています。
■群れ生活をする動物は、元々みんなで一緒にという考え方なので、人間と暮らした場合でも仲間という意識をもつので良く馴れるといわれるのである。また、元々誰かの指示のもとに組織活動するので、人間の指示にも従うのである。ただし人間が組織の上位者である場合に限ります。
この記事は
Pet・Clubさまのご理解、ご協力で掲載いたしました。
次回は【イエイヌの起源】です
http://imahome.fc2web.com/dog-koinuerabi.htm
http://pepara.com ペットの病気大百科 犬・猫の病気