以前に書き込んだことがあるが
キチは10年ほど前に飼っていた柴犬が「アルファ・シンドローム」になってしまったという苦い経験をしている。
結局、この柴犬のために何もしてやれなかったという想いから
リリィさんを迎えるにあたって「しつけ教室」には必ず通うということ決めていた。
しつけ教室に行ったことで、ジュンさんもキチさんは色んな経験を積み知識も得て
リリィさんはたくさんのワンコ友達ができ、色んなドッグスポーツを楽しむことができている。
しかし、キチさんがリリィさんに一番望んでいることは散歩中に引っ張らないことではない。
もちろんそれも本当に大事なことだ。出来ると出来ないとでは大違いなのだから。
キチさんがリリィさんに望む一番重要なこと。それは・・・
「人間に決して歯を当てないこと」
私はアルファ・シンドロームになってしまった柴犬に何度とも無く噛まれた。
手の甲には10年も経つというのに噛まれたときにできた傷が残っている。
このときの痛さといったら・・・思い出すだけでも痛い。
自業自得といえばそれまでなんだけど、それでもあの痛さは忘れられない。
今日、仕事中にふとこの古傷を見て
リリィさんに嫌がらせをしてみようと思い立った。
それは、手からおやつをあげるときに行った。
「リリィ〜おやつどうぞ。」
「キチさん、もらっていいの〜?美味しそうなジャーキーですやん。」
「それじゃ、遠慮なく・・・。」
ここで、キチさんはおやつを離さなかったのだ。
すると・・・・
リリィさん、そっぽ向いてジャーキーを見ようとしません。
何度か口を持ってきて、ジャーキーを取ろうと試みてましたが
キチの指に歯があたりそうになったら、すっと横を向いてジャーキーは無かったことにしています。
ほほぉ〜。
リリィさん、キチさんの気持ちがわかっちょる、わかっちょる。
そこなのだよ。そこ。
これからも色んな人と接していくだろう。
その中には子供も居ればご老人もきっと居る。
そんなときにそんな対応をしてくれるとキチさんも安心して暮らせるのだ。
これからも精進するように。
こんなリリィさんを見ていると、手の甲の傷がなんだか薄くなったように感じる
今日この頃なのでした。
・・・結局、自己満足なんですがね・・・。