今日、キチさんが買い物をしてルンルン気分で帰宅したら

いつもは玄関ドアを開けた瞬間に出迎えに出てくるリリィさんが居ない。

「リリィ〜！」と呼んでみるが、姿を見せないし声も聞こえない。

！！！？

キチさん、慌ててリビングに走った。

しかし、リリィさんは見当たらない。

・・・・留守番中はリビングには入れないようにドアを閉めているから居るはずがないのだが・・・。

えぇぇぇぇ！？

キチさんがパニックになりそうになったときに、ある部屋から「ヒャン」という声が聞こえた。

リリィさんにはカイヌシから入ることを許されていない部屋がある。

そこは洋服部屋と化している部屋で、リリィ毛が洋服に付着することを避けるために入室を許可していない。

ちなみに、その部屋はリリィさんが留守番中に過ごす玄関・廊下に一番近い部屋であり

夏などはその部屋のドアを開けておき、エアコンを稼動させている。

ドアは開けているものの、決して入室はしていけない部屋なので、バリケードを設置している。

・・・・リリィさん、そのバリケードを突破しておりました・・・。

しかも、中途半端に突破したため、入室に成功したものの、今度は脱出不可能になっていたもよう・・・・。

・・・・リリィさん、あなた、蛸壺に入った蛸と同じですな。。。

入ったはいいけれど、出られないなんてオマヌケも過ぎるわよ。。。

まさか、その部屋で粗相なんてもんはしてないでしょうね・・・。

キチさんお気に入りの洋服に臭いが移ったなんてことになったら

クリーニング代を稼いでもらいますわよ、本気で。

部屋の隅々まで眺めて、粗相が無いことを確認。

リリィさんを洋服部屋から強制退出させて、リビングで説教をしたキチさん。

・・・リリィさん、キチさんはアナタがあの部屋に入室することを許可していないわよ。

あの部屋にはキチさんの大事な洋服っちゅうもんがありますやん。

そのことはアナタも重々承知だったと思ってたんですがね・・・。

キチさんに説教されているあいだ、ずっと耳を折りたたんで神妙な面持ちで話を聞くリリィさん。

その顔がちょっと笑えてしまったので、思わず激写したオマヌケカイヌシ、キチさん。

説教が終わったあとは、リリィさんはテーブルの下にもぐりこんで出てこない。

カメラを向けようが、呼びかけようが一切キチさんを見ない。

なんですか・・・その顔は・・・・。

キチさん、思い切り猫なで声でリリィさんを呼ぶ。

「リリィ〜、もうええから出ておいで〜」

・・・・そっぽ、向くんかい！！

許可なく入室したことを叱ったものの、洋服部屋の中で粗相をせず

脱出した瞬間にトイレに走り大量の尿を放出させたあっぱれなリリィさんに

ちょっとだけ感心したキチさんなのだ〜。

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明日、リリィさんはある練習会に参加します。その練習会の先には本番が待っています。いったい何の練習会なのか・・・。

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