夜も更け、静寂という言葉が似合うであろう午前3時。
それは、突然、始まった。
「ワホ〜ン!ワホ〜ン!ワホ〜ン!!」
!?
私は飛び起きた。
なにごとだ!?
ふと、リリィさんを見る。
彼女もまた何が起こったのかわかってないようだ。
しばし、沈黙。
ジュンさんが、口を開いた。
「今の、なんなん?」
「わからん・・・。リリィが吠えたんやんなぁ・・・?」
「そう、リリィが吠えたんやけど・・・」
私は今まで聞いたことがないような声だった。
遠吠えとはまた違う。とにかく悲しい声。
リリィ・・・。何か怖い夢でも見たのか・・・?
悲しい夢でも見たのか・・・?
リリィさんが悲しむ夢。それは何だろう。
「おやつ・ごはん」絡み?
それにしても、こんな夜中にリリィさんが吠えたのは初めてだ。
寝言らしきものは何度かあったのだが
寝ている私が飛び起きるほどの寝言は初めてである。
リリィさんが怖い思いをしてなければいいが・・・・・。
そんなことを思いながら、また眠りに入った。
そして、今朝。
私は言った。
「リリィ、真夜中に吠えるなんて初めてだったなぁ〜。なにがあったんやろ・・・。」
「そやな、ちょっとびっくりしたなぁ〜。
それはそうと、キチ・・・。リリィが吠えたのは真夜中でもないで・・・。」
「えっ!? 午前3時ぐらいやろ?」
「・・・・・・・・。キチ、リリィが吠えたのは11時過ぎやで・・・・。」
「・・・・・・? 私、昨日何時に寝た・・・?」
「10時すぎ。爆睡してた・・・。」
「あっ・・・そう・・・。寝る子は育つもんね・・・。既に育ちすぎやけど・・・。」
リリィさんの遠吠えもびっくりした私だが、それ以上に自分の睡眠時間の長さにびっくりした。
昨日のブログを書き終え、布団にもぐりこんだ直後にリリィさんが吠えたのだ。
我が家は布団に入って、映画などを見ながら寝ることが常である。
いつもそのまま寝てしまうのだが、寝入って30分後程度の出来事だったとは。。。
私の中では、すでに何時間も寝た後の出来事のように感じていた。
ちなみに、私はドラえもんの野比のび太に負けないぐらい眠りにつくのが早い。
特技と言ってよいだろう。
「1・2・3・ハイ!」で、眠れるぐらいだ。
そして、リリィさんも昼寝が趣味であり、そして特技でもある。
眠れないよりイイっすよ、多分。
そう。素晴らしい特技っすよ、多分。
そうやって自分とリリィさんに言い聞かせる私だった。。。
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今日もすでに熟睡しているリリィさんを見て幸せを感じる私。
私の寝顔を見て、ジュンさんも幸せを感じてくれていると健気に信じている私に
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