「アライグマ再来」

飼い主から強制的にやらされることになったこのミッションも何とかクリアすることが出来たリリィさん。

果たして、「水も滴るイイオンナ」になれただろうか・・・。

さて、水に濡れて、いつものようにくせ毛爆発させているリリィさんのお尻も

太陽の光でやっと乾きだしたころ・・・・

ある出会いがあった。

同じ時間にドッグランで遊んでいたジャックラッセルちゃんの出会い？

見知らぬお友達と一緒に遊ぶこの瞬間は素晴らしい。

初対面でも自分たちですぐに関係を築いて遊べる犬という動物は

ある意味、人間よりも逞しい。

こうみえても？人見知りな私にとって

初対面でもどんどん遊ぼうとする犬たちは師匠なのである。

しかし、飼い主が驚いた出会いはジャックラッセルちゃんではなかった。

それは・・・

リリィさんが私に呼ばれ、手に持っているおやつ一直線に戻っているときに

突然、出会った。

戻ってくる途中 

突如、方向転換をして、何かを追いかけだしたリリィさん。

？？？

おやつを捨ててまで、いったい何を・・・・・？

その出逢いとは・・・

被害者バッタＡさんとの危険な出逢いだった。

リリィさん、呼び戻しのコマンドをかけられている最中に

芝生を飛び回るバッタを見つけ、いきなり追いかけだしたのである。

あかん、あかん！！！

これは、口つつきのあげく最悪な結果を招く事件になってしまう！！！

バッタＡさんがボールのようになってしまわないうちに・・・

飼い主キチ、

カメラを片手にバッタＡさんを助けようと手を差し伸べた・・・・・・

・・・が・・・

飼い主キチ。

虫が怖くて触ることができず・・・・・・助けられず。

「大人になると、虫が触れなくなるのは何故ですか？」

いやいや・・そんな自問自答をしている場合ではない。

助けなければ、助けなければ！！

「事件は現場で起きてるんだ！」と青島刑事のように叫んでみても

虫に触ることができなければ、なんの意味もない。

結局、バッタＡさんを直接救出する作戦は中止して

その場からリリィさんを動かすことにした。

「リリィ〜！！おやつ、おやつ！！」

おやつで釣る作戦に出た　情けない　素晴らしい飼い主キチ。

それにまんまとひっかかる、これまた　情けない　素晴らしい飼い犬リリィ。

無事、バッタＡさんは草むらへ逃げることに成功した。

ともかく、事件を未然に防ぐことが出来た。

さてさて・・・・・。　

リリィさん、そろそろ帰りましょうか。

・・・・と、ごねてみる・・・が、通じるわけも無い。

和歌山の地にて。

飼い主から合格印をもらい、アライグマも再来し、危険な出逢いもあった。

心の底から堪能し、思い切り遊んだリリィさん。

帰宅後・・・

自分の食事机にアゴを置き、ウトウト。。。。

そして・・・・

正座が基本。

どこに行ってもハイテンション。

どこに行っても空回り。

そんなリリィさんと遊びに行くのが大好きな飼い主夫婦なのだ。

最後に・・・・

この日の天気予報。

台風一過とは言えないまでも「晴れときどき曇り」

雨が続いて溜まっていた洗濯物を一気に片付けて

ベランダいっぱいに干してから出かけたキチ。

そう、忘れていたのだ。

自分がアメオンナであることを・・・・。

夕方、大阪の地に入ったころ、スコールともいえる横殴りの雨が襲った。

そう、洗濯物はその雨でびっしょり濡れていたのである。

その光景を目の当たりにした私の目にも涙が・・・。

チャンチャン。