しかし、空は青い。
この空は本当に2月の空なのか。
気温も10度を超え、本当に春の陽気すら感じる。
そして、どうやら春の開放感を感じているのは、私だけではないらしい。
リリィさん・・・・キモチいいっスか・・・・。
さてさて。。。
今日はアジリティー教室でのコース練習会に参加したリリィさん。
リリィさん、日頃の成果を出すときがきたわけですよ。
久しぶりにアナタのアジリティー姿を見学にきたジュンさんの前で
成長した姿をビシ!と見せつけなくてはいけませんぞ。
どりゃ〜!
そう、跳ぶのよ。
栄光に向かって走り抜けるのよ!
ちなみにここでいう栄光とは『パーフェクトラン』を指す。
『パーフェクトラン』とは、ミスが無く、ワンコが躊躇しないでゴールまで走りきったときの満点の走りのことである。
参加者みんなが欲しい言葉なのである。
そうそう、苦手だったタイヤも躊躇したり、タイヤの横をすり抜けることなく走っちゃってますやん。
よろしいやん、リリィさん。。。
今回の練習会は4コース×2走 計8走する。
リリィさんの調子も上々らしく、3走終わったところですべてパーフェクトランをもらっていた。
よっしゃ。リリィ、この調子で行くで〜!
私の中で、密かにガッツポーズを決めていたのだが・・・・・
人生、そんなに甘くはなかった。。。
そして・・・・・・・・事件は起きた。
スラロームが入ったコース。
リリィさんは、ここにきてスラロームをこなせるようになっていたので
心配はしていなかった。
それよりもハードルマニアのリリィさんが、スラロームの先にあるハードルを
決められた順番どおりに跳べるか、
また私の指示が出ていないハードルを跳びはしないだろうかという心配をしていた。
コースも難しくなってくると、ダミーのハードルなんてものが存在する。
タイヤ・トンネル・ハードルなどの障害物をどの順番に跳ぶかは決まっているので
それ以外の順番で跳んでしまうと失格になるのだ。
リリィさんは、無類のハードルマニア。
目の前に見えるハードルは跳ばなくてはいけないという信念をもちあわせているので
そのハードルが、順番とは違っていてもそんなことは気にもせず跳ぶのである。
私は、そのことを心配していた。
スタート。
いきなり、スラロームで失敗。
私の身体のナナメ具合がいきなりストップしたことを表している。
リリィ、もう1回やってみよ!
もう一度、スラロームの入り口に誘導した瞬間に・・・・・・
逃走・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あろうことか、写真にも写っている石垣をよじ登り
練習会を見学していた、通りすがり即ちまったくの初対面である
高校生ぐらいのオトコノコ3人組に挨拶をしたのである。
耳を折りたたみ、もう地面につくのではないかと思われるぐらいに身体を低く、あくまで友好的に・・・・。
リリィ〜〜〜〜!!!
この日、最高の怒鳴り声を響かせた私。
捕獲・連行する手にも力が入る。
リリィさん、これはちょっと話し合いちゅうもんをしなくてはあきませんな。
なんで、逃走するんですかねぇ・・・。
最近、やっと逃走癖がなくなってきたと思っていたんですがねぇ・・・。
これでもアナタのことを信じてるんですよ、私は・・・。
説教 話し合いの最中は、神妙な顔をするリリィさん。
しかし・・・・この後、何度も逃走を謀ったのである。
リリィさん結果。
1〜3走目 パーフェクトラン
4走 逃走
5走 逃走
6走 逃走
7走 クリーンラン ※途中、躊躇があったが逆走などのミスがない
8走 逃走
リリィさん・・・アナタのアジリティーは「一か八か」ってやつですな。
どういうことですかねぇ・・・。
確かに寝ていたアナタを叩き起こして、連れてきましたわよ。
昨日、まったりしていたアナタにちょっかい出して遊びましたわよ。
それでもですなぁ・・・これはないんではないですかねぇ・・・。
しかも、逃走先が若い男の子ちゅうのもねぇ・・。
・・・ま、ここはイイとして・・・・って、イヤイヤ、あきません、あきません。
リリィという女。
信念をもって生きる女。
目の前にあるハードルを跳び
目の前にある坂を駆けのぼる。
そして、通りすがりの人であっても、初対面の人であっても挨拶をかかさない。
それが、リリィという女。
・・・・って、それでいいのか!?
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
久しぶりに見学に来たジュンさんの前でビシッと決めたかった私。
やはりまだまだ人生甘くないとこれからの精進していこうと思ったあくまで前向きな私に
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