僕は20歳前後の頃、週3本ぐらい見るほどの大の映画好きであった。
年を取るごとに仕事など忙しくなるにつれ、今ではほとんど見なくなってしまった。
僕の好きな映画は、メリケンびいきの象徴系で、大統領、ホワイトハウス、CIAなどがタイトルに入っている映画は、手当たり次第ご鑑賞したものである。
そんな僕が初めて映画館でご鑑賞した映画は、犬嫌いだった少年ゴッティにしては意外だが、『南極物語』であった。
当時小学校3,4年だった僕は、映画よりも初めてのマクドナルドが目的であった。
さらに詳しく申すと、何らかのセットについてくるケン玉目的であった。当時ド☆貧乏少年だった僕は、クラスで大流行のマックのケン玉が欲しかった。
しかし、マクドに行った事すらない僕は、クラスメートのたいして仲良くもない連中が、映画→マクドと言う当時にしてはなんて大人なグループ行動を企画し、それに便乗した。
映画の内容はほとんど覚えていないが、リーダーのリキがシャチに襲われ喰われた時、シャチを応援していた。次の日『南極物語』ごっこをするたびにシャチ役を買って出てた記憶がチラり。
そう言えば、その数年後に上映された『ドン松五郎の生活』もご鑑賞した。犬嫌いだった僕も、何だかんだ言って、ドン.ドン.ドン.ドン松五郎♪と今でも歌えるぐらいである。
最近では『いぬのえいが』を少しだけ見たが、ヒドい内容であった。戌年、ペットブームに便乗してたくさんの新作が出てきそうである。
ユウコがセリフを覚えるほどハマッた、ビーグル犬『ルー』が主人公の『キャッツ&ドッグス』のような名作が生まれるのであろうか。
最近の映画紹介のCMで、試写会を見た素人が「感動しました」とか、いきなり「♂ぎです」みたいなのがよく流れている。
が、しかしそんなCMを見ても、何らその映画の良さは僕に伝わって来ない。
試写会に訪れた人は、その作品に何らかの興味を抱き、来てるわけだし、その時点で公平な評価とは言いがたい。
そして「♂ぎです」の場合は、♂ぎもそうであるが、水野晴Oや淀川長ーZもそうだが、みんな感受性が強いと言われる鯨である。
ケン達のように、作品を作る側に感受性は必要だと思うが、評価する側はどうであろう?やはり作る側と違った目線が必要ではないだろうか。
例えば徳光が絶賛する巨人の選手よりも、野村監督が欲しがる巨人の選手の方が、僕は活躍するような気がする。
僕は♂ぎが感動した映画よりも、SBIの北●CEOや●研の所長さんが涙する映画を見てたい。