残念なお宿にイジけつつ、ナッティ的にもあまりお気に召さなかったようで。。。スリッパの履き替えやカーティンじゃなくふすま、何を持って犬飼いを呼ぶのか、それはワールドワイドウェブにのせた架空の世界である。
ホネはゼロの宿であった。が、1つだけ、そう1つだけここにしかない花が咲いていた。それは、“ 温泉 ” であった。
源泉かけ流しの浴槽は、硫黄臭、不潔感極まりないが、ひとたび足を踏み入れるとでら熱く、何じゃこれはとビクリツするも、ヌメッた体がウソみたくウルウル、35回転目にして温泉の効能はこれかい!と痛感した。
今までの温泉がバスロマンと化し、出の悪いシャワーもオンリーワンなドライヤーも、湯気と消えにし、わが身かな、一期一会の名湯を堪能、朝ごはんなしのプランでドロンドロン。。。
眠気覚ましに向かった先は三段壁、これまた大自然が創り上げた建造物に、恐怖すら覚える大スペクタクルであった。
踏み外すと確実に死す、この恐怖感こそここにある命である。ビルディングから見降ろすとはまた違った景色が広がり、ここでしばし風を感じた。
で、朝ごはん、何だかんだ言ってここしかなく、また切り目の入ったマグロがさばかれ、血を流す魚類を子供達は目を輝かせ見入った。
朝ごはんはOh!トロ、何だかんだ言っても日本人にとってマグロは見せもんじゃなく喰いもんである。これがびっくりするほどウマ五つであった。海の幸を喰らい尽くし、シャラ浜を後にした。
背後から襲いかかる武蔵坊も気にせず、野菜直売所よってってによってって、喰う・買う・散歩と大行進の旅路であった。
シャララ浜と平草原公園以外、ほとんど犬同伴可で、今回はトリオでお祭りマンボであった。今回のお宿はノーサンキューであるが、良い宿を見つけてまた訪れるとしよう。