足早に過ぎ去る4月と言えば、元日に掲げたダイエットや禁煙などの目標を、ためらう事無く大好きなリセットボタンを押して、一年の初めとし新たに始める月である。
子供の頃の4月と言えば新学期であり、新しいクラスでのポジショニングを左右する重要な時期であった。
この1ヵ月での友達やグループ作り次第で、1年を決めると言っても過言ではなく、男子は必要以上に強さや面白さや身体能力をアピる時期である。
そして新1年生の頃と言えば、友達100人作りといった壮大なスケールのプロジェクトを、リズムに乗せ歌わされたものである。
100万や100%と言った100と言う数字が大好きなわが国民であるが、実際100人の6歳児が狭苦しい校区内でウロウロしていたら、不気味な社会現象であろう。
4月からと言う訳ではないが、ナッティの犬★友達作りに右往左往するこの頃である。ドッグランなどで仲良くなる犬はあれど、家近にナッティと仲良く走ったりする犬はいない。
ペログー仲間である“おとさん”のブログで頻繁に見かけるが、放飼いで犬同士楽しそうに遊ぶ姿がとてもうらやましく、僕の家近にも同じ思想を持つ同志に出会おうとさすらうこの頃である。
こちらはナッティの幼なじみであり、ナッティが唯一犬名前で記憶しているピット君である。僕以外の男性とナッティ以外の犬には吠えかかり、去勢後何故かナッティと同じおネエお座りになった運命を感じる犬である。
しかし放飼いにして一緒に走るといった事は1度も無く、顔見知り程度である。やはりゴッティンガム周辺はドッグランが無い事や住宅事情などで、犬同士挨拶程度だけで終わり、犬同士遊ばしたり走らせる文化は無いようである。
ある時期車で近くの河川敷までお散歩に遠征に行っていたが、最初は多くの犬飼いが放飼いなどしていたが、近所の人の苦情や愛玩犬同士のトラブルがあり、リード着マナーが定着して僕の足は遠のいた。
ナッティの犬★友ダチ作りよりまず、法を犯してまでノーリードで犬同士走らせたい情熱と、呼び戻しや絶対に危害を加えないしつけが出来た犬飼い探しが先である。
家近の公園など色々巡っては見たものの、連戦連敗であった。
悪戦苦闘するある日、家から徒歩20分とやや遠めの『弥生公園』で、ノーリードの意外な犬にナッティは興味を抱いた。普段あまり近づこうとしない大型犬のバーニーズである。
名前はライム、ダックスのレモンと二頭飼いのおじいか孫の高校生ぐらいの男女が連れており、いつもこの公園で放している。
しつけが行き届いているわけではないが、呼び戻しは出来るしとても大人しく人や犬に危害は加えるようではなく、レモンとナッティが小競り合いを始めると仲裁にはいる気の利く優しき犬である。
ナッティはひっくり返りながらも近づいて行き、逃げては誘いまたひっくり返るを繰り返し楽しんだ。
お散歩時間が少し早く公園も少し遠いが、楽しそうなナッティの姿見たさに通う犬バカボンである。
ライムは公園で遊ぶ子供達にも大人気で、ナッティを加えいつも子供達に囲まれ戸惑う日々である。ライムはバレーボールをナッティはテニスボールを持ってくる姿に子供達は大喜びである。
僕は子供達からビーグルのお兄ちゃんからナッティのお兄ちゃん、そしてテニスボールでリフティングを披露すると、サッカーのうまいお兄ちゃんと出世魚の如く呼ばれているが、口の悪い関西のガキどもにナッティのおっさんと呼ばれる日は今日明日なのであろうか。
どう見てもおっさんかもの某国国営放送の体操のお兄さんも健在だし、100歳まで現役でいられるよう明日もさすらうとしよう。