さかのぼる事時は年末、僕はユウコと『COUNTDOWN JAPAN‐WEST‐』にお出かけした。60のアーティストがくり広げる冬フェスで、今回が関西初開催である。
生演奏が大嫌いなナッティはお留守番、2日目にあたる30日に仕事を昼前でやりおさめ参戦した。会場はまたしてもインテックス大阪である。
去年に引き続き今年もよくここに訪れたものである。関西以外の人がこのブログ見たら大阪にはインテックスかなんばHatchしかないのでは、と思われるかもである。
ペット博やドッグショーの時とあい異なり、年末の南港は人気が無く、空っ風が吹き荒れ本当にこんな所でイベントが行われているのか不安にかられるぐらい静かであった。
そしてインテックス大阪に到着、ワクワクといった期待感からではなく、暖を求めて駆け込むようにご入場であった。
会場は2つのステージにグッズ売場、フードコートやDJブースがあり、それぞれの場所に行き来する為、中庭的な屋外を我先にと大移動していた。
クロークに荷物とダウンを預け、いざステージへ。まずはPLANET STAGEで行われていた『BENNIE K』、正直好きでもなく嫌いでもなくで顔見知り程度の興味であった。
会場はチケット即完の割には後方ではスペースがゆったりしていて、じっくり音楽に聞き入った。熱くるしい夏フェスとは違い、文化祭のようであった。
聴きなれた曲が続いた後、アルファがご登場!『DISCO先輩』で会場は酣に。高速トラックに高速ラップ、よくかまないものである。
BENNIE Kに続いてはドクターK、そうわれらのKREVAである。前線に飛び出し待機する事しばし、ステージに信じられない光景が!
さっそうと登場したKREVAは成金のカーテンレースのような金のノースリーブに金のジャンパー、そして金の折り紙であつらえたようなパンツであった。堀江でよく買い物をするらしいが、横山たかしの楽屋にありそうな代物であった。
髪型はロナウジーニョのパーマネントに、古きよき時代の浅野ゆう子をほうふつさせる高い位置からのポニーテールであった。
全身を金で着飾り、ポニーテールをふりかざしながら、「恥じゃない、その失敗恥じゃない」とくり返し自分に言い聞かせるように歌う姿に、勇気と熱バイブスをもらった。
そしてSONOMIがご登場、師走でこの忙しい時期に「1人じゃないのよ、わかるでしょ」とわざわざ来て、念をゴリ押し歌うその姿に、未だワンマンの予定が未定の彼女の切実さが心に響いた。
中途半端なリズムに中途半端な盛り上がりで終っていった。
そしてマキシマム ザ ホルモンをチラ見した後夜メシ、ケバブとグリーンカレーを喰らった後、AURORA STAGEへ。
チャットモンチーがライブ中、場所取りに前線へ、お目当てはその後の『ザ クロマニヨンズ』であった。
運良く前線に潜り込み待機、幸いにも僕の前は背の低い女性が多く視界は良く、絶好のポジショニングであった。が、背後に湿った男性が僕に密着、不快感がつのるもヒロトを一目見るためしばしの辛抱であった。
そしてザ クロマニヨンズがご登場!演奏が始まると後ろからなだれの如く男どもが暴れだし、前線でいた僕も1曲目のアウトロが終る頃かなり後ろまで流されていた。
ほんの少しであったが目の前で見たヒロトは、ガリガリであった。骨と皮構成されてるも、地球外的生物のようであった。そして四十路とは思えない、いや人類ではありえない動きであった。
僕が中学の頃からずっとよく見ていた人のパフォーマンスにしばし酔いしれた。残念ながら曲目は2曲ほどしか僕は知らずであったが、単調でキャッチーな歌詞やメロディーはすぐに浸透し、心からウキウキさせてくれた。
夢見心地の気分のまま会場を後にした。鬼に笑われるかもであるが、来年もぜひ来たいものである。
ナッティにも雰囲気をとパスとリストバンド、僕も40歳を過ぎても軽快なパフォーマンスでナッティを釘付けにしたいものである。