実家滞在期間中、連日連夜のみならず、朝昼晩の豪華な食事、にビールを流し込んだ。
今回の旅でも食を通じ大阪との格差を痛感した。ゴッティンガム周辺ではグラム1000円越えの和牛の五臓六腑がゾロゾロはもちろん、出てくる地元の人達が自家用に作った無農薬野菜に今回はビクリツであった。
鍋などに入った白菜やネギや焼野菜など味が本当に濃く、噛むほどに甘みが湧き出てきて、大阪では味わえない宝石箱であった。
大阪や東京に出荷するビジネス用は農薬がフリフリ、同じ国産のこの町産でもハンパない格差であった。中国産をバカにする都会人は多いけど、国産と言えどピンきりである。
ナッティもリンゴの甘さによだれダラりであった。僕らの食文化もそうであったが、ナッティ的には朝昼晩、1日三回のお散歩が非日常的で何よりのお宝になったかもである。
山、公園、そして普通の田んぼ道、どこに行くのもノーリード、山や森にはゴミや吸殻などなく、犬の誤食の危険は人間が作ったものしかなく、人の訪れない場所は拾い食いチャンピオン飼い的にシャングリラである。
格差もそうであるが、温度差もハンパなかった。扉を開けるたび忍び寄る冷気にナッティも僕の懐に忍び込む次第であった。朝昼晩と全裸でお外を駆け回っていたのに、冬将軍に対しては外弁慶である。
一緒に過ごす時間と寒さのおかげで、メッキリ僕とナッティの距離は近づいたようである。