実は。。。
バジルの件には続きがあります。
また長くなりそうですが、今日はそれを書こうと思います。
月曜日(あの悪夢の翌日)。
パパがお店(切った本人)に事実確認(クレームとも言う)のTELを入れてました。
いろいろ話した結果、少しでも元の状態に戻せるよう皮膚や毛に良い水(アトピー患者さんが使うような水らしい)を送ってくるという話になる、返金の話も出たがパパが見栄はってきっぱり断る
水曜日。
朝から私の携帯や自宅にお店から連絡が何度か入る。携帯は出れず自宅も留守。
夜、私が帰宅するとお店からの電話が入る。
(ちなみに電話の相手は店長、バジルを切ったのはその妹だそうです。)
妹さんがパパに送ると言った水ですが、そんなのは失礼なので直接家に持ってきたいとの事。
でもいろいろ話してるうちに言い訳ばかりで途中でキレた私
やっぱり郵送してもらう事に..。
その後パパが帰宅!
電話のやりとりを少し話すと、短気なパパは店長にすぐ電話。
やはり同じようなやりとりがあり、パパももれなくキレる
その時の言い訳にしか聞こえなかった事は↓だいたいこんな感じです。
●カットに関しては、「頼んだのに全然切れていない」のクレームが最近非常に多く、妹もちょっと神経質になっていて大胆に切ってしまう傾向にあり(でなくクレーム多かったら普通余計慎重になりませんか)自分も妹とは意見が食い違い何度も衝突していた。
●前回バジルちゃんが来てからこの日までに、1000頭以上のコを扱っていて、全員の細かいことを把握できていなかった(だからカルテみたいなのがあるんでは?あれには毎回その日のやった事や飼い主との会話みたいのも細かく記録して次回の時は必ずチェックしてから仕事に入るそうです...)
●ただ、バジルちゃんに関してはヒゲ(と耳毛の勘違いだと思います)は絶対切ってはいけないコというのを、最初のカルテと前回の奥様との会話でよく覚えていた!
でもプロとしては気になってた部分でここは切った方がすっきりしていい、という思いが妹には強くあった(そうだったら余計覚えているだろうしプロだからって自分の感性で切るのはおかしいし、そうなると私には確信犯としか言えませんそれに言い訳にもなってませんがちゃんと今回もヒゲは希望通り切ってありました)
●従業員がアメリカで修行をしてきた子たちで、その影響を受け妹も自分の好みでカットなどをしてしまう傾向にあり、お店でもそれを問題視していた矢先の出来事。従業員はそれがひどいので今月でクビにする事になっている!(だから何?って感じ・・・)
こんな感じで、だからなんでバジルの差し毛は切られたのっていう全然言い訳にもならないような言い訳が延々と続き、なんで被害者のうちがこんな事を聞かされなければならないのか、嫌気がさしちゃいました
ただそんな中でも、言いたい事は全て言いました。
その中で私が言った言葉「でも2,3cmじゃないんですよ6cmも7cmも勝手に切るのは常識から言っても、誰が考えてもおかしい話じゃないですか?」
これには相手が「・・・」絶句
そんなやりとりがあり・・・
パパが、そんな言い訳はこの場に及んでお店側の立場として決して言ってはいけない事である事を冷静に話してくれました。
すると・・・・・。
事の重大さにやっと気づいたらしい店長。
「やっぱり今からお邪魔してもいいですか」
夜10時ちょっと前、店長が菓子折りを持って我が家に・・・。
かなり長時間話してましたが、会った印象(お店では会った事がない方でした)は電話とは違い、すごく誠意が感じられました
切った本人(妹)は一緒に来るつもりが、盲腸を患っていて調子が悪くこれなかったそうですが
電話で絶句だったのは、妹からの話で最初2,3cm切りそろえた程度!と思って電話してきたからみたいです。
6,7cmと聞いて妹に確認したらそのぐらいだったかもしれない、と認めたそうですあの日も店長は不在だったのでバジルを実際見ていないのです!
バジルが切られる前の写真と今のバジルを見比べてもらったら本当に驚いていました!
これは完全に100%うちの過失です、と
カルテの方にもうち(我が家)がちゃんと注意事項として書いていた記録もあるし、前回妹が奥様に切った方が・・・と言った時に「そこは絶対切らないで下さい」と言われた事=なのでそれはより注意すべき事として3重丸で囲んだしるしがあったぐらい妹は厳重に注意していたはず!
なので当日それを見逃したのは全面的にこちらのミスです。。。と
お店でも今回の件は大きな事故ととらえ、バジルの毛をどうにかして元に戻せないかを検討し、動物病院にも相談してからきたらしいです。
そして九州から取り寄せたという皮膚や毛に良い水をもらいました。
ただ効果があるかは全く分からないのですが
とにかく皮膚にいい水なのですが、つけすぎると日射病の症状を起こすらしい水なので慎重に使ってみようと思います。
スプレーで1日2回ほどつけるそうです・・・
店長と話をしていて、この人だったら絶対こんな事故は起こさないだろうって思うぐらい慎重そうな動物に関する知識もある感じの人でした
自分も昔、あるところでプードルを鳥のヒナみたいにカットされてしまったつらい経験があったので、今の私とパパの気持ちはすご〜くよく分かる、と
それがきっかけで、自らこのお店を始めたのに今回の事が起きてしまって、ととてもつらそうでした。
そしてお店から我が家まで来る間に「こんな遠いところ、うちの店を選んでわざわざ来てくれていた事を改めて知り、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました」と。
電話の対応で私を怒らせてしまった事も深く反省してました。
そして今回の件は、決してこれで終わらせるのでなく、今後もバジルちゃんの為にきちんとしたフォローを必ずしていく・・・と。
そして結局、料金も全額というかだいぶ上乗せして返して頂きました
パパがこれ以上事を荒立てる気はない事、ただ今後は顧客の希望以外の事は決してやらない、やるならきちんと確認してからやるという事を約束してください、と言ってました。
そうしないと今後このような顧客とのトラブルはいくらでも起きうる、下手すれば裁判で訴えられる事になる!
そうなったらこういう業界では致命的、本当に死活問題ですよ、と
A級トリマーがいるお店、たとえベテラン揃いだとしても、そんな最低限の事ができないのであればトリマーとしては私は最低だと思います。
とも言いました。
店長は深々と何度も頭を下げて帰っていきました
でもなぜか「この人はいい人だ」と思ったのか
店長が帰る時、それまで私の腕の中にずっといたモカが「ク〜ンク〜ン←帰っちゃやだの事」と泣いたんですへんなコです(笑)
こんな事は初めてで、何か通じるものがあったんでしょうか(^^;)
・・・というわけで、今後もバジルの差し毛伸びろ〜作戦は続きます(笑)
お耳の毛は切られたけど体のポヮ毛ちゃんはこ〜んな感じでかなり
すっきりしたバジルです
バジル本人はこんな事件がおきている事になーんも気にしてないです(笑)
あたりまえですが・・・。
「これからもあたしをよろしくお願いしましゅ!
すごく長くなっちゃってすみません。記録としても残したかったので
最後まで読んでいただいてありがとうございましたm(ーー)m