5月4日 TV朝日 23：00〜23：30放送
「ペットブームの光と影 Vol.4 出現！ハイブリッド猫の秘密 」を見た。
今や私たちの暮らしとは、切っても切り離せない存在となったペットたち。「誰も飼っていないようなペットが欲しい！」という飼い主の要望に、新種のイヌやネコが生まれている。アメリカでは、野生動物と家ネコを交配させた「ハイブリッド・キャット」が人気。
その象徴ともいえるのが、ヒョウのような猫“アシェラ”である。野生のアジアンレオパードという山猫に家ネコ、さらに野生のアフリカンサーバルを掛け合わせ誕生した、究極のハイブリッド・キャットだ。
一方、ペット人気の陰には、ペットが人を襲う事故や、無理な交配により障害を持つペットが増えるなどといった問題も起きている。人間の欲望が作り出したハイブリッド猫“アシェラ”（野生種のような大きさとひょうのような体型）を通して、ペットと私たち人間の良い関係とは何か、を考える内容であった。
先日もMIX犬の話題を、このブログに載せたばかりだったので、興味深く見た。
番組の中で、アシェラを作り出したライフスタイル社では、トイガーと呼ばれるネコを、１５年間もの間様々にかけあわせて作り出したという。おもちゃのトラのようなネコを作りたかったというのが、その理由だ。
その姿を人間の手によって作りかえられている犬やネコたち。日本でも販売計画は進んでいるという。“アシェラ”１匹３００万円。販売1年以内であれば、問題があれば新しい個体と交換可だそうだ。
アメリカの話だと思っていてはいけない。実際に日本でも、
チワプー、シュナプーなど９割がミックス犬で、人気の犬種同士を掛け合わせた新しい犬種なのである。１番人気はチワックス、プークスである。大人になるまでどんな風になるかわからないのが魅力で、個性的なのが良いのだという。その１頭のために何頭の命が犠牲になっているのだろうか？遺伝的な奇形に苦しむペット達もたくさん生まれているのだ・・・。
人気犬に忍びよる病、近親繁殖による遺伝的な疾患も増えているのだそうだ。ゴールデンレトリバーは、４割が股関節の変形という形で出てきている。
日本動物遺伝病ネットワーク http://www.jahd.org/
人間の手で新たに作られていくペットたち、そして消費者のニーズに合わせ様々に変化しているペットサービスの実態。例えば、１日あたり３千円程度でペットを飼っている気分になれる「レンタルペットサービス」。責任がない飼い方、接し方である。命と向き合うのに、本当にこれでいいのだろうか？
今、ペット達は仕事をする必要がなくなった。
我々は、次世代のペットを作り出しているだけなのだ。
次世代のペットを作り出す必要性はほんとうにあるのだろうか？それは、本当に正しい道なのか否か？考えさせられる番組であった。
