浩太が家族になったのは先代のウサギがなくなって少したったころでした。
こんなに涙が出るのかと泣きはらしたその後で、浩太が家族になったのです。
先代のウサギは一人暮らしの苦楽を共にした言わば同士のような存在で、庭に忍び込んだ不審者を察知して守ってくれたのも彼でした。
そんな別れの後、ペットショップのゲージの中でえらく元気に飛び跳ねる子が浩太だったのです。「この子は元気いっぱいでいいよ。」主人の一声で決定!お尻も目も口も毛並みの良さも合格して帰路につきました。
手のひらサイズの浩太はまるでケーキの箱のような小さい箱の中に入れられてガサゴソガサゴソいっています。早く触りたい!!っていう気持ちをグーッと抑えて新しいケージの中へ・・。
「2.3日はなるべく触らない事」を厳守して静かに過ごしました。
ウサギを優しい子に育てる方法ーその1は小さい頃にあまり構わない事だとおもいます。自分から人間に興味をしめすまで無理に触らない事です。
浩太はそんな感じでうちの子として成長していきました。