我が家に、初めてペットとして、
犬がやって来たのは、私が中学生の頃。
兄がアルバイト先で、
友人にもらって来たのが、縁でした。
それまでは、犬を飼うと、
家中が毛だらけになるからと、
キレイ好きの父親が反対していました。
それが、生まれたての可愛い柴犬を兄に見せらて、
首を縦に振らざるを得ませんでした。
ふわふわの薄い茶色の毛並みに、
クリクリの真っ黒な瞳。
そして、
垂れ下がったお耳。
本当に縫いぐるみのように、
愛くるしい表情をしていました。
通常は、生後三ヶ月までは、
母犬から離さないらしいですが、
たまたま大きく成長していたので、
一ヶ月も早く、親元から離してしまったようです。
そのせいか、我が家に来てすぐは
いつも小さく震えていました。