キャバリア らいす の Blog

July, 2008
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PROFILE
らいす

【犬種】Cavalier King Charles Spaniel。 【生年月日】1997年 4月30日生まれ 【年齢】11歳 2ヵ月 【性別】女の子 【性格】おっとり、のんびり、おとなしい。裏を返せば、こわがり、おまぬけ、さみしがり。 【特技】噛まずに丸呑み、ゆえに早食い。 【特徴】いつまでも童顔…。 【通称】ネコイヌ(イタチイヌ) 【愛称】らいちゅ、おこめちゃん、およねばあ、あまちゃん、ひめた、りも、などなど。          2005年 6月27日から僧帽弁閉鎖不全症のお薬とお付き合いを始めました。  ********************

らいす母

【略称】母、米母、おかあちゃま。【性格】のんきだけど、あわてんぼうでおっちょこちょい。心配性。極めて不器用。【特徴】らいす溺愛の超親バカ、試したがりの実験好き、知りたがりの質問魔。らいすの健康管理がライフワークです。                ********************

ぶちゃいく・しもぶくれーず

きゃばらいす 別館。らいすのぶちゃいく顔・しもぶくれ顔を集めた写真館です。このところ更新を怠ってます。。。
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らいすの心臓のお薬候補その1
らいすは「どこが悪いの?」と聞かれるほど元気です。(嬉)
元気といっても、自由にお散歩できるという意味ではありませんが。

心エコーで僧帽弁の状態をご存知の獣医さんも、不思議がられていました。

つまり、病気はそれくらい悪化しているということなのですが、
先生に「うまくいっていますね」と言われて、母は有頂天。(笑)
なんとかこの状態をキープしたい!と思っています。

例えば、咳、息切れ、食欲不振、心拍数の増加とか、日常的に見られて、
今、らいすの状態が悪ければ、
お薬の追加や変更を急ぐ必要もあるのでしょうけれど、
先生も母も信じられないくらい、とても落ち着いているので、
手を出して却って悪化させてしまいたくないな〜(汗)
という気持ちがあります。

ですから、慎重に次の一手を考えています。


ヒトの心不全の基本的な治療薬といえば、
・ACE阻害剤もしくはAII(本当はローマ数字の2)受容体拮抗薬=ARB
・カルベジロール(β遮断薬)
・スピロノラクトン(抗アルドステロン、カリウム保持性利尿薬)

これが三種の神器。(笑)

イヌでも、ヒトに倣って、ACEIだけでなく、
スピロノラクトンやカルベジロールを初期の僧帽弁閉鎖不全症から投与する
という治療もあるようですが、まだ確立しているわけではないようです。
まだまだ研究段階ということだと思います。


まず、上記のお薬それぞれがどのような薬なのか?を簡単に書いておきます。

●アンジオテンシン変換酵素阻害剤(略:ACEI、ACE阻害剤)
 ※アンギオテンシンとも言います。
 ・ヒト用は省略します。
 ・動物薬として、日本で承認されているものは、
  1) マレイン酸エナラプリルのエナカルド錠
  2) 塩酸ベナゼプリルのフォルテコール錠
    (↑ネコの慢性腎不全の治療薬でもある)
  3) ラミプリルのバソトップ錠
  4) 塩酸テモカプリルのエースワーカー錠
  5) アラセプリルのアピナック錠
●β遮断薬のカルベジロール
 ・成分名 carvedilol カルベジロール。
 ・日本での製品名はアーチスト等、海外では、ロシュのコレグ Coreg 等。
 ・一般に、ベータ遮断薬に分類されていますが、実際にはαβ遮断薬で、
  α1受容体遮断、β1受容体非選択性(=β1とβ2両方遮断)です。
 ・α1遮断:β遮断=1:8と言われています。(ある獣医さんの本では1:10)
 ・血管を拡張させる作用と心拍数・心収縮力を低下させる作用があります。
 ※α1、β1、β2受容体の説明は、
  Wikipedia 『アドレナリン受容体』などをご覧ください。
●カリウム保持性利尿薬スピロノラクトン
 ・利尿薬でありながらNa再吸収抑制率が低く、利尿薬としてはイマイチです。
 ・利尿薬フロセミドと併用することで、低カリウム血症の予防になります。
 ・注目されているのは、心保護作用です。


らいすは、既にACEIとスピロノラクトンを飲んでいます。
ということは、残るのはカルベジロール!

「追加して飲んだら、いいかも〜?」と思いますよね?
しかし、そう簡単なお薬ではないんですよ。(汗)

カルベジロールって、基本的に慢性心不全患者には禁忌とされていた薬です。

末梢血管を拡張する作用、これはありがたいものです。
でも、心臓に楽をさせる心拍数・心収縮力を下げる作用が曲者なのです。

一般に、僧帽弁閉鎖不全症の場合、心収縮力は亢進します。
らいすも、心エコーの結果、%FS が 51% でした。

%FS とは「パーセントえふえす」と読み、% Fractional Shortening の略で、
左室内径短縮率という意味です。

心臓は、ご存知の通り、拡張したり収縮したりを繰り返しています。
で、この「左室内径短縮率」というのは、簡単に言うと・・・
拡張した時の大きさと収縮した時の大きさをもとに算出した値で、
心臓の収縮力の目安になる値です。

イヌの場合、だいたい 28〜40% が正常範囲だそうです。(らいすは 51% )

少し難しくなりますが、式を書いておきます。
  %FS=(左室拡張末期径−左室収縮末期径)÷左室拡張末期径×100

つまり、らいすの心臓は、必要以上に頑張って収縮しているんですね〜。
なぜかというと、らいすの心臓には僧帽弁逆流があって、
普通にしていてもしっかり血液を送り出せないので、
心臓の筋肉が力を入れて?(笑)ぎゅぅぅぅぅぅっと縮むことで、
血液の拍出を維持しているのです。
これは、僧帽弁閉鎖不全で逆流があると、代償的に起こるものです。

収縮しすぎるんだったら、カルベジロールで収縮力を低下したら、
ちょうどいいんじゃない???って思いますよね。

ところが、“ちょうどいい”加減にするのが難しいのです。
心臓の収縮力を下げすぎると、却って心不全が悪化してしまうのです。

心拍数を低下させる作用にも、同じことが言えます。

らいすの場合、もともと徐脈ぎみかも?と言われています。
僧帽弁閉鎖不全症がこれほど悪化しているにも関わらず、
起きて動き回っているときは、80〜90回/分、
たまに100回を超える時もありますが、
睡眠時の心拍数は、未だに60〜70回/分です。

この状態でお薬の力を足すと、特に寝ている間にお薬が効いてしまうと、
「ぎみ」ではなく本当の徐脈になるかも?

過ぎたるは及ばざるが如し、です。

しかし、合わないからといって、すぐに止めると、
心不全が悪化することもあるそうで・・・
とにかく難しいお薬です。

ヒトの場合、カルベジロールの使用上の注意には、赤い色で警告として、
「慢性心不全患者に使用する場合には、慢性心不全治療の経験が
 十分にある医師のもとで使用すること。」
と書いてあります。

そうなんです。
ヒトの場合、できれば入院中に、しっかりモニターできる状況下で、
少量から投与して漸増させていくべきお薬なんです。

それを母が自宅で投与する〜?
万一、心不全が急激に悪化したら、どうしよう?
正直、ビビリます。(爆)

ヒトの場合、気管支喘息、高度徐脈、II度、III度の房室ブロック、
洞房ブロックなどがある人には使ってはいけないことになっています。

らいす、イヌなんですけど、I度の房室ブロックならあります。(汗)
いや、I度だから、禁忌ではないはずですが。
洞不全もちょっと疑われているし、軽い徐脈もありそう。(爆)

ん?
これじゃ、獣医さんは勧められないですよねぇ。(笑)

何より、イヌへの投与は、まだ始まったばかり。
我が家の近くの動物病院では、あまり使わないお薬です。


イヌの僧帽弁閉鎖不全症、心不全の治療に
カルベジロールを投与されている方、いらっしゃいますか〜?
ご経験をお聞かせください。m(_ _)m

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http://dog.pelogoo.com/rice/rtb.php?no=1192269649790985



この記事への返信
はじめまして。我が家の犬ケンタの心臓病についてネット検索していてたどり着きまいた。カルベジロールの投与体験ありますので参考までにと思いメールいたしました。
我が家の犬はチワワ・オスで僧房弁閉鎖不全治療4年目になる8歳です。昨年12月より薬が一気に増えて、2月にアーチスト錠を進められ服用初日の深夜心停止のような状況になりそれ以来服用していません。心臓病専門の頼れる獣医さんなので、進められるお薬も飲ませましたがケンタには残念なことに合わなかったようです。飲ませることで心筋に良いようなのですが。ケンタの病気も進行し、2週間前から、ピモベンダンを服用開始となり使えるお薬を全て服用している状況です。
ピモベンダン服用から、病態は少し落ち着いていますが、あまり元気はありません。それでも、頑張って前向きに生活しています。同じ病気のワンコの参考になればと思います。
Posted by ケンタママ | 18:27:40, Oct 28, 2007
ケンタママさん、はじめまして。
ありがとうございます。
ケンタくん&ケンタママさんのご経験、大変参考になりました。m(_ _)m

カルベジロール、やはり難しいお薬なのですね。
ケンタくんが深夜に心停止のような状況・・・
さぞかしご心配だったと思います。
万一ということにならなくて、本当によかったですね。

らいすがお世話になっている獣医さんからも
「カルベジロールという薬は合う合わないがあります」と
お聞きしました。
合う合わないは、“半々ぐらい”と仰っていました。
そのせいでしょうか。。。
先生は、らいすの治療薬として、勧めにくいような雰囲気でした。
らいす母=私は心配性なものですから、できるだけ多くの情報を得たくて、
3軒の病院を掛け持ちしていますが、
他の2つの病院でも、どちらかというと、カルベジロールには消極的でした。
らいす母(=私)は、投与した or 投与中の症例が多くなく、
効果があるという実感や実績がまだ足りなくて、勧めにくいのかな〜?
と思ったのですが、かなりリスクが高いということかもしれませんね。
らいすは、副作用が少ないと言われる硝酸イソソルビドで、
不整脈が出てしまい、中止しました。
お薬を飲む前に、合う合わないがわかるといいんですが。

現在、ケンタくんはピモベンダンを始められたのですね。
ACEI、利尿薬、ジゴキシンなど他のお薬も続けられていらっしゃるのでしょうから、
その費用は相当なものですよね。
らいすは、現段階では適当ではないとして
ピモベンダンの服用が見送られましたが、
「後学のために1カプセルいくら?」とお尋ねしたことがあります。
以前、1カプセル1,000円と聞いたことがあったのでビクビクしてました。
お尋ねした2軒の病院では、それよりはずうっと安かったので、
ほっとしましたが、他のお薬に比べると大変高価なお薬ですよね。
下世話な話ですが、
「イヌを飼って最期ま大切にしてあげようと思ったら、
 やっぱりお金がないと無理だわ・・・」
と本気で思いました。

同じ病気で頑張っているケンタくんのお話がうかがえてよかったです。
心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
ケンタくんの穏やかな時間が続きますようにお祈りしております。
らいすもケンタくんを見習って頑張らなくては!p(^-^)q
Posted by らいす母 | 22:12:36, Oct 28, 2007


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