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6/4（水）、大学病院に行ってきました。
前回3/5（水）の遠足のお話は、こちらに。→ らいすと母の遠足 第4話
3ヵ月の間に、これといって大きな問題はありませんでしたが、
疑問がたくさんありましたので、箇条書きにしたメモを持って伺いました。
※毎回のことですが、長文です。お暇な時にお読みください。
お聞きしたいことは、こんな↓感じ。
(1) 心電図検査にコメントされていた「心室期外収縮」について
(2) 心電図検査にコメントされていた「右房負荷」について
(3) 血液検査のアンモニア(NH3)及び総胆汁酸(TBA)の上昇について
(4) NT-proBNP検査の値（濃度）の上昇について
そして、
(5) 本日の検査結果について
いつものように、問診→検査→説明という順番で進みました。
問診の際、お聞きしたいことをお伝いえして、必要な検査をお願いいたしました。
本日の検査のメニューは、
血液検査・心電図検査・超音波検査（心臓と肝臓・胆嚢）・X線検査だと思います。
検査結果をこの目で見たわけでもなく、いただいたわけでもないので、
「思います」という表現になっております。
検査の後しばらくして、説明の時間が来ました。
先生の総合的な評価としては、前回とほぼ同じ状態とのことでした。
(1) 「心室期外収縮」について
地元の病院で検査した際にコメントされていましたが、
大学病院での心電図検査では、心室期外収縮は見られなかったそうです。
洞性不整脈（＝呼吸性不整脈）のみで、問題無しだそうです。
つまり、心室性の不整脈は無し、ですので、治療（投薬）も無しです。
よかった〜。ほっ。
ちなみに、心電図結果に打ち出されるコメントの信頼性は低いそうです。
機械は、所詮、機械ということかな？
でも、ビックリするような内容があれば、心配するのが飼い主だと思うんですが。
誰のために、何のために、コメントはあるんでしょう？？？
(2) 「右房負荷」について
心臓の左側だけでなく、心臓の右側でも聴こえる心雑音が、ずいぶん前から
気になっていました。
しかし、それが、僧帽弁領域での雑音が響いて聞こえるものなのか、
実際に心臓の右側で雑音がしているのか、わかりませんでした。
僧帽弁に加えて三尖弁も閉鎖不全になり、両房室弁閉鎖不全になっているかも？
と最初に疑ったのは、どれくらい前だったか・・・
ブログの過去ログを見ると、2006年7月のようです。
もうずいぶん昔です。
あの頃は、根拠となる検査結果もなく、ただ右側でも雑音が聴こえるから、
三尖弁閉鎖不全症(tricuspid regurgitation, 略 TR )かも？と思っていました。
その後、数回（大学病院でも）心エコー検査をしていますが、
三尖弁も閉鎖不全だよ、と指摘されたことは一度もありませんでした。
心電図検査で「右室肥大の疑い」が初めてコメントされたのは2007年6月。
以降、時折（2007年9月と12月）コメントされていることがあったのですが、
2008年4月には、「右房負荷」というコメントが出ました。
本当に三尖弁閉鎖不全になっているのではないか？と思いました。
気になりつつも、いつもお聞きするのを忘れておりましたが、
今回こそは大学病院でお尋ねしよう！と思っておりました。
検査の結果、「三尖弁閉鎖不全もあります」とのことでした。
はぁ・・・やっぱり。
三尖弁閉鎖不全症 TR は、この病気を単独で発症することは少なく、
僧帽弁閉鎖不全症(mitral regurgitation, 略 MR )と関連して起こることが
多いようです。
[参考]
JBVP - 日本臨床獣医学フォーラム 飼い主向け 犬の病気
ttp://www.jbvp.org/petlovers/dog_shinzou.html#03
わんだ〜て〜る
ttp://www.vets.ne.jp/~rinmama/
※コンテンツの『疾病名一覧表』の第2章 循環器疾患 にあります。
らいすの場合は、
MR発症 → 悪化 → 左心不全＆肺うっ血 → 肺高血圧 → TR発症
ということなのだろうと思います。
しかし、僧帽弁閉鎖不全症と同じように、
ある程度病気が進行しなければ、右心不全の症状は表れないようで、
らいすもまだ、三尖弁閉鎖不全症・右心不全としての胸水や腹水といった症状は
ありません。
今後、TRの症状が表れた場合は、それに合わせて投薬を行うことになるそうです。
ということで、今回は、事実確認のみ。
(3) 血液検査のアンモニア(NH3)及び総胆汁酸(TBA)の上昇について
NH3とTBAということで、念のため、肝臓胆道系の項目の血液検査とエコーも
していただきました。
今年2月の大学病院で、1月の血液検査で、ALT(=GPT)が基準範囲を少し超えた
ということで、エコーをお願いしていました。
その際、、問題なし（正常）という結果をいただいておりましたので、
不要かな〜？と思ったのですが、3ヵ月以上経っているので念のため。
自分でも心配性だと思います。（爆）
今回の結果も、異常なし。ほっ。
血液検査の解説をしているサイトや血液検査に関する本には、
疑わしい病気がいっぱい書いてあって、読めば読むほど不安になります。
しかし、血液検査の数値は、異常がある時には大きく上昇または低下するので、
ほんの少し上がった or 下がったは、気にすることはないそうです。
これは、以前から、かかりつけの先生にも言われていたことなんですが。（汗）
わかっています。（爆）
でも、母は、心配なんですよね。
異常の早期発見を目的として検査しているのに、“たぶん大丈夫”で、
見落としてしまわないかと。（汗）
過去に、検査をして異常値が出ていたにもかかわらず、原因の追究を怠り、
判断を誤り、治療が遅れた経験があるので。
まぁ、これからは、ほどほどにするよう、心がけます。（笑）
(4) NT-proBNP検査の値（濃度）の上昇について
2,971 → 1,141 → 820 → 1,020 （単位 pmol/l）と推移したNT-proBNPの値。
今回、お聞きしたかったのは、
・200 という差が、意味するものは何か？（心不全が悪化した？）
・今のお薬が、もう効かなくなってきたということなのか？
さて、先生からいただいたお答えをまとめると、（誤解があるかも？）
まず、NT-proBNP濃度の 200 という差は、簡単に言えば、誤差。
820 が 1,020 になった 200 pmol/l の上昇を、即悪化と捉えることは不要、
1,020 だから、お薬の追加や増量が必要、というものでもないそうです。
寧ろ、一時的にしろ、3,000近かった値が3桁に下がったということは、
それだけ改善していると考えてよいそうです。
まだ現在のお薬は効いていて、病態は落ち着いているという解釈です。
したがって、お薬の増量、追加、変更は一切なし。
NT-proBNP検査は、その値で病態を把握するようなタイプの検査ではないので、
「値がいくつだったら○○する」というものではなく、
らいすの臨床症状や胸部レントゲン、心エコー、心電図など他の検査結果も
総合的に判断するのが基本です。
しかし、例えば・・・
NT-proBNP検査の値が、再び2,000を超えるようになったら、
悪化していると判断し、お薬の処方内容を再考するということでした。
「じゃ、1,999まではOKね！」ということではありませんので、念のため。（笑）
検査結果の値には個体差もあるので、一概には言えませんが、
たぶん、2,000や、さらにその上の3,000という大台になると、
心不全も重度で、放ってはおけない異常が出ているはずで、
当然現在の治療（投薬）の見直しが必要になるということだと思います。
らいすの経験からすると、2,971という値は、かなり危ない感じでしたから。
先生のお話を伺って、すごく気が楽になりました。（先生に感謝！）
母は、もともとの“のんき”という性質を活かして、極めて大雑把に考え、
「とりあえず、800〜1,800くらいまでは、そんなに違いがないってことね〜」
と思うことにしました。（笑）
(5) 本日の検査結果について
『らいすと母の遠足 第4話』の前回の大学病院3/5から、3ヵ月。
聴診、心エコー検査、X線検査の結果は、
数値だけを見ると、良くなったもの有り、悪くなったもの有りで、
「もしかして、微妙に悪化しているのかな？」と思ったのですが、
心臓は常に動いていますから、これらの結果も誤差の範囲ということで、
総合評価は「前回並み」でした。
心臓の収縮性を表すFSの数値(%)は、更に上がっていました。
これって、ピモベンダンの力かしら？
もし、そうだとしたら、本当にすごいお薬です。
らいすは、ピモベンダンを服用開始（昨年11月1日）から7ヵ月経過しましたが、
まだ、お薬の効果は続いているようですね。
らいすは、今のところ、副作用らしきものもありませんし、とても快調です。
心臓疾患がある子に危険な3月〜5月を、どうにか乗り切ったということで、
小さく万歳してもいいかな？（笑）
らいすの心雑音は、Levine分類で、既に6/6。
これは、もうずいぶん前からですが。
安静時の頻脈傾向は、あるようなないような・・・
日によって異なりますが、少ない時は60回/分、多い時は80回/分。
心拍数の上昇傾向があるピモベンダンを飲んでいるわりには、少ないかも？
安静時の心拍のリズムは、一定ではありません。
しかし、大学病院での心電図検査の結果、いわゆる不整脈（期外収縮）は無し、
ということなので、これは洞性不整脈？
大学病院でもかかりつけの病院でも、緊張する場面では、心拍数も上昇します。
診察台の上で、100〜120回/分になってしまいます。（汗）
こういうときは、洞性不整脈は消えているので、
先生に「これは何でしょう？」とお聞きすることができないんですよね。
これから先は、病気に加えて、気温と湿度とも闘わなければなりません。
今日もだんだん晴れてきて、気温は既に25度まで上昇しています。
家の中は、もちろん冷房中。
らいすのために高額な電気代もなんのその！（・・ってホントは痛いけど）
とにかく、頑張ります！（笑）
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Posted by rice | 13:30:00, Jun 06, 2008 | TrackBack:x | Comments:x |
