最近、巷では小さい犬が流行っています。カニンヘンダックス、豆柴、極小チワワ、ティーカッププードル等です。たしかにとても小さく成犬になってもまるで子犬のようです。
しかしカニンヘンダックスくを除くその他の犬は犬種としてJKCに認められている訳ではありません。何故ならただの未熟児だからです。小さいと言うのはそんなに魅力的なことでしょうか?私はそうは思いません、その犬種の本来あるべき姿に近く、より性格の良い丈夫で健康な子の方が断然魅力的だと思います。ダックスもそうですが、プードルはプードル以外の犬種の血を入れずに日本・アメリカではスタンダード・ミニチュア・トイと3種類の大きさに分類されています、ヨーロッパではスタンダード・ミディアム・ミニチュア・ドワーフ・トイと5バラエティーに分類されます。これらはプロブリーダーの方々が何百年もかけ形成し固定化された望ましいサイズです。そして他犬種同様にこのサイズ同士の繁殖しか認められていません。少し体高がオーバーしたから、家の子はトイだけどミニチュアってことにしてミニチュアとの交配はできないかしら?と言うのは認められないと言うことです。トイは大きくてもトイでしかないのです。サイズがオーバーになった時はそれ以上の繁殖はしてはいけないのです。何故そんなにも繁殖に関して厳しくしているかと言うとそれは未熟児や奇形児、先天性疾患をもった犬を増やさない為です。そのためにスタンダートと言うものを定め、より健康で丈夫、性格の優れた優秀な犬を残して行く為なのです。それなのに小さい方が可愛いから、と言う理由だけでこの約束を破り素人ブリーダー、利殖目的のブリーダーはティーカッププードルを作り続けます。目の見えない犬、歩けない犬、耳の聞こえない犬、自分で排便もできない犬を見たら誰でも可哀相だと思うに違いありません、しかしそう言った犬が増える理由は買う人間がいるからです、買わなければ売れません、売れなければ作りません。今はまだ売れるから作る、作るから疾患をもった子犬も増えると言った悪循環が続いています。どうか一人でも多くの方にそのことを理解していただけたらと思います。