ビション・フリーゼと言うマルチーズとプードルを足したような犬種がトリミングに来るのですが、ビションは非常に柔らかくカールした真っ白の被毛が特徴でぬいぐるみのように愛らしいカットをすることが有名な犬種ですが、元々は1574−1589年フランスの宮廷で香水をつけられたり、リボンで飾られたりと、とても甘やかされていたようです。しかし何故そんなにも可愛がられたのか、それは見た目の愛らしさだけではなかったようです。気質は敏感で遊び好きで愛情深い、この犬種の品質証明と言える程にいつでも機嫌が良い。となっていますが本当にいつでも機嫌が良い!そして全く落ち着きがありません、そして集中力もなく、物覚も悪いです。そこに天性の明るさが加わり本当に可愛いヤツ!と思えてしまうのがビションなんです。
まぬけ日記のレオンちゃんスタンちゃんにビションが加わったらそりゃもうまぬけに拍車がかかると思います(笑)
しかしこんなに可愛いのに全く人気の無い犬種も珍しいと思います、原因はいくつか見受けられるのですが、まず赤ちゃんの時にあまり可愛くないからだと言われています。赤ちゃんの時のビションは大きくて子犬らしさにかけるようで、隣にマルチーズの子犬がいたら10人中10人はマルチーズを買っていくに違いないと言うくらいにビションの赤ちゃんは可愛くないのです。それでも成犬になればとても愛いらしい純白のぬいぐるみのように大変身するのもビションの魅力だと思うのですが、もうひとつの原因はビション・フリーゼが未だに固定化が難しいとされている犬種の一つでもあるからです。成長したらただの大きなマルチーズみたいになってしまったり、マズルがやたら長く太ったプードルのようになってしまったりと言う子も中にはいるので、良い子を見つけるには相当な根気と知識が必要とされます。そしてお手入れも半端じゃなく大変です。ビションはダブルコートなのでキッチリ2週間に一度のトリミングと毎日のブラッシングやコーミング、ゴハンを食べた後、お散歩に行った後等も清潔に保たなければ毛玉だらけの汚ない犬になってしまいます。更に被毛が白なので怪我なども天敵です、怪我をしてしまうとその箇所にくすんだ被毛が生えてしまいます。
これだけ入手から何から何まで大変な犬種なので、やっぱり人気はでないかな。でも明るく活発な性格と手をかければかけるほどに可愛らしくなる容貌に私はかなりメロメロです。いつか飼ってみたいな〜…無理か。トリマーって自分の犬には手をかけられないんですバイバイ、ビションちゃん(泣)