実家に帰っております☆
一番上の2枚はテンションが高く、静止してくれないお昼の3人。
二番目のお写真はハシャぎ疲れて寝んねしちゃった夜の3人。
わんこのお写真撮るのって一苦労だわ〜。
と言うわけで、前回の記事を読んでくださった皆様から、
シャンプーしてもフケが気になるとのご質問をたくさんいただきました。
非力ながら、りっちゃんがお答えしていきたいと思います☆
まず、フケとは、なんなのか?
皮膚はおよそ28の層でできていて、その一番下の基底細胞が毎日分裂し、新しい層が作られています。
各層は皮膚表面へと押し上げられ、徐々に角質化していきます。この角質化した古い細胞はやがて役割を終えて皮膚から剥がれ落ちます。これがフケと言われるものです。
フケは新陳代謝によって起こるので基本的に避けることができません。しかし通常よりもあまりにも多い場合にはフケ症と呼ばれ、かゆみを伴う場合があります。
通常、新しい細胞がフケとなってはがれるまでの期間は人間の場合約1ヶ月(正確には28日)ですが、ホルモンの分泌や栄養バランスの異常、細菌の異常繁殖によってこのサイクルが短くなるとフケが増大します。
フケ症はかゆみを伴い再発しやすく、放っておくと爪でひっかいて皮膚を傷つけて炎症を起こしたり、抜け毛や脱毛の原因にもなります。
角質だから避けることができない、と言ってもフケの少ない犬、多い犬がいることがあります。
りっちゃんが思うに原因はケアにあると思います。
フケについてのご相談をして下さったほとんどの方は多分トリミングサロンを利用せず、
ご自宅でわんちゃんをシャンプーしていませんか?
もちろん、自宅でシャンプーをしちゃいけない、トリミングに出さなきゃいけないと言ったことはこれっぽっちも思っていません。
しかし、フケが出てしまう原因を改善してわんちゃんをもっと綺麗に、健康的にする為にはちょっとの工夫でいいんです☆
シャンプーひとつでわんちゃん達は見違えるほど美しくピカピカのコートを手に入れることができます。
ですから、今回りっちゃんはそのシャンプーの方法を書きたいと思います。
まず、シャンプーをする前に、スリッカーまたはピンブラシを使用し、全身の毛の絡みを解いて下さい。
この時スリッカーは針金で出来ているので皮膚を傷つけないように、少し浮かして使用して下さい。
※どうしてもチカラ加減がわからない場合は自分の腕でスリッカーを動かし、
どの程度なら痛くないか確かめてから作業して下さい。
次にコームを皮膚に対し斜め30°くらいに傾けて、抜け毛を除去します。
コームはステンレス製のものをオススメします。
抜け毛は大分取れたかな?と思ったら、今度はコームを皮膚に対し直角にして、全身をくまなく梳かして上げてください。
※この時もコームが直接皮膚を引っかかないように注意してください。
全身のブラッシングが済みましたら、お耳掃除・爪切り・耳毛抜き・足裏バリカンなどはこのタイミングで行って下さい。
爪切りは必ずシャンプー前です、シャンプー後は血流が良くなるため、血がでやすいです。
足裏バリカンも刃物を使う作業ですので、万が一出血した時のことを考えると、シャンプー前に行った方がいいと思います。
ここまでがシャンプー前の作業です。
毛玉や毛のもつれがあるままシャンプーに入ってしまうと、シャンプー液が残ったり、毛の絡みが余計にヒドくなります。
また、抜け毛を除去しないままシャンプーしてしまうと乾くのに時間がかかってしまうので、
必ずシャンプーに入るまでにこのことを済ませておきます。
いよいよシャンプーです。
お湯の温度は36℃くらいがベストです。
小型犬の場合は洗い場に連れて行ったらまず肛門線を絞ります。
肛門線の心配のいらない犬種の場合は、お尻側・足の方からシャワーを当てます。
※後ろ・下から前・上へと覚えてください☆
お顔まできたらマズルを持ち上げ鼻にはいらないように気をつけて下さい。
※この時、目ヤニがついていたら指先で軽く取ってあげてください。
シャワーまたはホースは毛の中に入るようにしっかりと全身を濡らします。
※濡れてない箇所は泡立ちが悪くきちんとあらえません。
全身をよくぬらしたら、シャンプーとお湯を混ぜたものを背線にそって垂らします。
※シャンプーは原液で使うものと水に混ぜて使うものがありますが、
最初によくわんちゃんを濡らしてもまだ乾いている部分があるかも知れないので、
お湯と混ぜて使用して下さい。
※ボトル自体に水は入れないで下さい、シャンプーが腐ってしまいます。
背線にシャンプーを垂らしたら、爪を立てずに背中でよく泡立てます。
この時、毛を洗うと言うよりも皮膚をマッサージするようにします。
よく泡立ったら後ろ足から洗います。
※泡立ちが足りない場合はシャンプーを足して洗ってください。
背線→後ろ足→お尻→尻尾→お腹→胸→前足→首→の順番です。
首まできたら、泡を頭に乗せます。
※頭にはシャンプーをかけないで下さい、目に入ると大変です。
頭に泡を乗せたら片方ずつお耳を両手で持って親指を使い汚れを落とします。
※お耳の穴にシャンプーが入らないように気をつけます。
次におでこをゴシゴシ、目に入らないように注意しながら目元・頬・マズル・アゴ下を指先で洗います。
よく洗ったら、マズルを持ち上げてアゴ下からシャンプーを流して行きます。
アゴ下→マズル→頬→目元→おでこ→頭→お耳→背線から下にむかって、
シャンプーした時と逆の順番で洗い流します。
※前・上から後ろ・下に向けてシャンプーを流します。
お顔付近を洗うときは湯量を少なくし、鼻や目に入らないように気をつけます。
全身を泡がのこらないように濯いだら、
もう一度シャンプーをはじめからします。
※二回目のシャンプーはお顔の毛が短いわんちゃんの場合は首から下だけで大丈夫です。
※どんなに汚れていないわんちゃんもシャンプーは基本的に2回です。
一回目は毛の汚れを落とす、二回目は皮膚の汚れを落とします。
2回目のシャンプーが終わったら一回目の濯ぎよりも、より丹念に濯ぎます。
時間をかけてしっかりきちんと、
排水溝に流れるお湯に小さい泡も見えなくなるまでシャワーを毛の中に入れて濯いで下さい。
しっかりシャンプーを洗い流したら、リンスです。
ほんの少量をお湯で薄めて、背線に沿って垂らします。
リンスはボディのみにします、お顔・お耳・頭など首から上はリンスを入れない方がいいとりっちゃんは気づきました。
トリミングサロンではリンスをお顔にも入れるのですが、
りちゃの経験上、入れない方がいいです。
※リンスは本当にごく微量にして下さい。ベタつきの原因になります。
リンスの入れすぎによっては逆にコートの艶をなくしてしまう恐れがあります。
リンスを入れたら最後の濯ぎです。
しっかりと時間をかけてくまなくすすぎます。
これでもか! とくらいに濯ぎ終えたら、わんちゃんにブルブルを2〜3回してもらって、
タオルドライしてから、目の粗いブラシで軽くブラッシングをして、ブローしてあげて下さい。
※お耳に水が入っているので、シャンプー後のお耳掃除(軽くでいいので)してあげて下さい。
以上がフケの出なくなる(ハズの)シャンプー方法です。
一回のシャンプーに15分〜20分くらいかかるかも知れません。
でも、しっかりシャンプーして、しっかり濯いだら、フケはかなり減ると思うし、
コートの艶も以前とは全然違うと思います。
あと、ラブラドールなど水系の犬種は元々コートが脂っこいです。
その分、フケも出やすいと思いますので、シャンプーはしっかりと☆
ちなみに、リンスinシャンプーは使用しない方がいいです。
リンスの量は犬種によって変えなくてはいけません。
リンスinだとシャンプーと同じ分量のリンスが入ってしまい、よくありません。
いま、りっちゃんが使用しているシャンプー・リンスは、
ミラクルコートの『ジェネラル シャンプー』と『クリーム リンス(コロン入り)』です。
ジャックもパジーもマイティもこれを使ってます。
香りもいいし、泡立ちもよく、シャンプー後のコートもピカピカでいい感じです☆
その他、ゾイックシリーズ、サンディーズシャンプー、マーマルシャンプー、スーパークレンジングシャンプーなど、
たくさんのシャンプーがありますが、わんちゃんの犬種やコートの状態によって
使い分けてください。
どれがいいかわからない場合は、うちの子こんな状態だけどどれがいいかしら?
と一言ご相談下さい。
あぁ、りっちゃんオーナーさんの為のスクールでも開こうかしら(笑)