ん?? ん!?…せ…せんぷう機にうんこー!!!
犯人はマイティ君です。 りちゃんがバイト行ってる間にやってくれました。
と、言うわけで… 実は…トリミングサロン、辞めました。。。
あんなに頑張るとか変わりたいとか言ってたのに、
皆様に応援してもらってたのに、本当にごめんなさい。
・・・実は、アシスタントトリマーとして入ったサロンでしたが
個人経営のそのお店は、日給4千円、交通費無し、
休憩無し、早出あり、残業あり、一日12時間労働が当たり前。
店長とチーフトリマー(りちゃが師匠と呼んでいた人)は30代の女性で、
店長の自宅(実家)を改装した一角がトリミングサロンと言う形でした。
店長とチーフトリマーの2人で、開業から3年間お店を盛り上げてきて、
ヨシ!これから!!と言う時期にりちゃんは入店したのですが・・
その店長とチーフトリマーの性格の悪いこと悪いこと・・・・・・。
りちゃんは仕事をしに来てるんだから人間関係なんて最初はあまり気にしていませんでした。
それに店長のこともチーフトリマーのこともトリマーとしてとっても尊敬していましたし、
自分もこのお店でこの人達について頑張ったら最強のトリマーになれるんじゃないか、なんて期待もしていました。
入店してから1ヶ月が経った頃、りちゃんの他に2人いた若手がいきなり辞めてしまいました。
辞めた原因は店長とチーフトリマーの嫌がらせです。
嫌味・皮肉・無視・悪口・陰口・・・・りっちゃんもこの被害をモロに受けました。
その子達も最初は自分が我慢して気をつけて仕事をすればいいんだと、
黙々と仕事をしていましたが、りちゃんよりちょっと先輩の一人はもうすぐ入店してから3ヶ月、
仕事も覚えてきたし、日給4千円からもうすぐ抜け出せる日が近づいていました。
でも、店長達のその子に対する扱いは以前より酷くなる一方でした。
そして、「あんたの代わりならいくらでもいる、そんないい加減な働き方だと一生4千円だよ、もっと安くすることも出来るんだよ」
店長は彼女にこう言いました。
別にお金目当てでここで働いてるわけじゃないけど、こんな扱いされたくないし、真面目に働いてる人に対しそれはないんじゃない?と思うのは普通だと思います。
。
そして次の日、もう一人の子も含め2人が辞めました。
りちゃんはその子達がいい加減な気持ちで働いていたつもりじゃないのを知っています、
まだ20歳の新卒の子で、顔も可愛くて人当たりもいい普通の子でした。
でも、りちゃんは何をされても言われても絶対に辞めない!!って決めていました。
だってりっちゃんはもう23歳だし、今までトリミングサロンに勤めてもすぐに辞めてきちゃったし、
自分にはもう後がないと思ってたからです。
2人が辞めてからも店長達はその子達の悪口で盛り上がっていました。
りちゃんはそれを耳にしながら、今まで3等分されてきた仕事が一気に全部ひとりでやらなくてはいけなくなり、右往左往です。
出勤日も増え休みの日も無給で手伝いに借り出されました。
8月の半ばに入ると店長の言っていた通り代わりの子、新しい子が入店してきました。
ちょっとは仕事の分量が減るかな?と思っていたら大間違い。
新人さんは何もわからないからりちゃんはその子に全てを教えていかなきゃいけなくなり、さらに忙しい。
忙しいとバタバタしてしまいます。
次は何をすればいいか、次の次は何をするべきか、新人の子にはどう気を使ってあげればいいか、お客様やワンちゃんにも失礼の無いようにしなきゃ、ちょっと風邪引いたっぽいけどコレくらいなら耐えられるか、あ〜モデル犬がウンコしたからとらなきゃ、あれ?この子具合悪いかも、商品が売れたから品出ししなきゃ、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ…。
正直、この忙しさは楽しかったです。
自分がいなきゃこのお店は回らないだろうし、頑張ってるな〜りちゃんなんて自分が誇らしかったです。
それに、こんなに頑張ってるんだからちょっとは評価してもらえるかな、とも思っていました。
でも違いました。店長とチーフトリマーに言われた一言、
「バタバタしないでよ!若い子は本当に思いやりがないね!」
個人経営のお店ですし、店長達の人間性を見ていれば誰でもどうしたらいいのかわかります、
「すみません」 「ごめんなさい」 「気をつけます」
この3つしか言葉は出てきません。
まるで兵隊さん、それか奴隷? どうしたらいいの?
そんな気分になります。でも辞めたくない、続けることが一番大事なんだ。
辞めたら今までと同じじゃん、下積みってどこいってもこんなもんだよ、我慢しなきゃ、店長達と友達になる為にここで働いてるわけじゃないんだし、頑張らなきゃ。
毎日そんなことを繰り返し自分に言い聞かせて来ました。
そして8月の半ばくらいから、ちょっとお腹痛いかな?くらいに慢性的な腹痛になりました。
風邪引いちゃったかな?でもこのくらいなら大丈夫。
あまり気に留めず、頑張らなきゃの一心で出勤し続けました。
仕事はと言うと、お盆に入りホテルを利用するワンちゃんが増え、
トリミングルームにある建付けのケージはいっぱい、ワンコは溢れてお店中にケージを引っ張り出して重ねてその中に入れます。
モデル犬7頭、ホテルの子10頭以上、トリミングが一日10頭くらい、常に20頭以上の犬たちがギャンギャン吠えています。
うんこもしますし、オシッコもします、ゴハンを食べなかったり、ストレスで血便になる子もいます。
ただでさえテンパってるりっちゃんに更に仕事が増え、しかも腹痛、気をつけているつもりでもミスを犯してしまいます。
狭い店中がドライヤーの熱気と糞尿の匂い、犬はギャンギャン吠え続ける、掃除をしないと店の中は毛だらけになる。
店長とチーフトリマーのイライラの捌け口はりちゃんに向かいます。
「ほんとに使えない!」 「働く姿勢がなってない!」 「代わりならいくらでもいる」
りっちゃんはこの時まだ働き始めて3ヶ月ちょっと、
「すみません」 「ごめんなさい」 「気をつけます」を繰り返すしかありません。
お盆の忙しい時期も終わった頃、
家を出るために化粧をして髪をキュッと結わいて自転車に乗ろうとした瞬間、
お腹痛い…って言うか胃が痛い・・・?って言うか気持ち悪い…。
でも頑張らなきゃ、社会人はこんなことくらいで会社休まないし!
お店に着くと、夏なのに何か寒い? でも汗がダラダラ出てくるし、何これ?
あまりのつらさに勇気を出して「あの、具合が悪いので早退していいですか?」と言いました。
グチグチいわれながらもなんとか早退して、そのまま病院へ。
風邪と胃炎が併発していました。熱は40℃近くありました。
帰宅して店に連絡すると、「今日帰らせてあげたんだから明日は出て!」といわれ、
次の日、一日で熱が下がる訳でもなく、胃痛が治るわけでもなく、
「ご迷惑をかけてしまいごめんなさい、こう言う状態なので今日一日だけ休ませて下さい、次の出勤日には必ず行きます」とりっちゃんが言うと、
「あんたの変わりはいくらでもいる、許せない、あなたはもういらない」とだけ言われていきなり電話を切られてしまいました。
ブチッ…ツーツーツー。
電話が切れた後、りちゃんは号泣しました。
体が弱いのかな、頑張りが足らなかったかな、根性ないのかな、自分を責めました。
その日の夕方、店から自宅に電話がありました。
その電話に弟が出て、熱で寝込んでいるりちゃんに気を使ってくれました、
「姉は熱で寝込んでいるのでいま出られません、折り返しかけるように伝えますか?」と言うと、
「はぁー!?電話にも出れないの!?」と言って電話はいきなり切れたらしいです。
後からこのことを聞いたりっちゃんは本当にびっくりしました、
て言うか、あり得ないと思いました。
そしてりちゃんの中で何かがブッチン切れました。
店長達が遊び半分で店をやってるわけじゃないのはわかるけど、
こっちも遊びじゃないんです、いい様に使われたくはありません、
陰険な嫌がらせで精神的にも肉体的にもボロボロ、おまけに胃に穴が開きかけてんじゃん、でもあたし頑張ってたと思うよ?
んで、いらないって。
なんで電話かけ直してきたのかはわからないけど、弟にまでそんな態度とったってことはきっとりちゃんに更に何か言ってやろうって思ってたに違いないし、
て言うか、そもそも開業してから3年のその店、
今までに何十人と言う若手が入店して、3〜4ヶ月経つと辞めてしまってたらしく、
最長記録の2年間いた女の子は店を辞めたとき、同時にトリマーも辞めてしまったらしいです。
トリマーとしての彼女は店につぶされちゃったんです、今はOLさんになったと聞きました。
りっちゃんもその内の一人です、4ヶ月間、頑張れるところまで頑張ったけど、やっぱり無理でした。
そしてトリマーを職業にしていいのかどうか、今とても悩んでいます。
足りなかったかも知れないけどりちゃんは頑張った。
でもトリミングの世界だといくら頑張っても不当な扱いを受ける、それが嫌ならトリマーを辞めるしかない、
今までのりちゃんも今回のことも、自分が情けなくてしょうがないし、
やっぱり口だけだったんだって自分が許せないし、
だからもう、頑張るなんて二度と言いたくないし、
頑張れとも言われたくない、しょうがないとも言われたくない、
トリマーもトリミングサロンも動物病院もペットショップも全然信用できないし、
信用できるのは愛犬家だけ、でも本当にそうです。
仕事になると中の人間は犬を犬と思うことはタブーとされるフシがある。
どこいってもそうだった、口では犬の気持ちを考えるだとかなんとか言うけど、だったらモデル犬ってなに?
モデル犬の気持ちはいいの? そんな大きいこと言う前に自分の犬はこれでいいの? って思ってた。
アメだってそうだった、可哀想と思ってリカ姉ちゃんに飼ってもらった。
小龍だってマイティだってパジーだってジャックだってそう、
放っておけないから家族になったし、その子の家族を探した。
トリマーもこの嫌なペット産業の一部なのかな、
なんだか意味がわかりません。
それで、今りちゃんはただのウエイトレスさん、こんな自分が一番信用できない。
辞めたことに後悔してるわけでもないし、でもなんなんだろう、
この感じ、心が揺れ動きます。
また店を探せばいいじゃないか、でもまた同じこと繰り返すんじゃない?
こんな嫌な思いしてまで続ける意味ほんとうにあんの?
じゃあもうトリマーなんて辞めたら?辞めて普通の仕事したら?
本当にそれでいいの?
そんな気持ちで何も出来ず、ただただ毎日がバイトで終わってく。
来年24歳か〜、ちぅかあたし早生まれだから25歳の人と同い年か〜。
大人じゃん、普通の人は社会人何年目なんだろう。
いつまでもこんなこと続けてらんないよ、
トリマーを職業にしたい何て人がいても絶対すすめないな、
もーわかんないや。
だってロクデナシだから(笑) なんも、もうわからん!
わからん、わからん、なるようになれ。