昨日の写真の
がビロード。
ビロード(=ベルベット)を逆撫でしたような毛並みだから、そう名付けました。
ビロードは二番目に産まれた子で、一番初めに先生を起こす原因になった子です。
その次に産まれた3号も同じように小さくしか産声を上げなかったのですが、3号はごくごくと母乳を飲んだので、安心できました。
しかし、ビロードは母乳を飲めませんでした。
飲もうとする気はあって探してはいるのですが、上手く咥える事が出来ず、一滴も飲まない時間がどんどん過ぎていきました。
私がお乳を搾ってみて、ビロードを近づけてもダメ。
手に付けてやってみても、たまに偶然ぺろっと舌を出すぐらいで、積極的に飲もうとはしませんでした。
朝、電話した時は、「子犬は丸一日ぐらいなら、何も食べなくても大丈夫」って言われたのですが、始め鳴かなかった事もあり、もしかしたら飲むか飲まないかが生死の分かれ目かも知れないなぁと思い、辛抱できず、昼過ぎにまた先生に電話してしまいました。
「人口乳の味を覚えたら母乳を飲まなくなるかも」と先生は乗り気ではなかったものの、最後には人口哺乳にチャレンジする事を認めてくれました。
しか〜し!ビロードは飲まなかった。
乳首を咥えてもごもごするのですが、ミルクが減ってる様子がない。
取り敢えず、夕方、病院が開くまでの時間まで頑張ってみましたが、結局、全然飲んでる様子がないので、再び先生に電話して「飲まない子の為の飲ませるセット」みたいなのを貰いに行く事にしました。
て言っても、スポイトと注射器(の針なし)だけですが。
スポイトで母乳を吸って飲ませろという事だったので、乳搾りの得意な私(←これだけは自慢できる)がルルから搾乳してスポイトに集めました。
けれど、どんなに得意な私でも、スポイトに半分(小さじ半分ぐらい?)集めるだけでかなりの時間と労力を費やしました。
しかし、そうやって集めた母乳をスポイトから口に入れようとしても飲まず。
「もう無理なんじゃ・・・」と、ちらっと頭をよぎった事は内緒です。
ビロードがやっと飲んでくれたのは、母の指先に置いて口元に持って行った時でした。
ぺろぺろぺろっと弱弱しく舐め始めました。
少しずつ少しずつそうやっているとだんだんと元気になってきたのと、スポイトの母乳がなくなったので、「ひょっとしたら・・・」と思い、ルルのお乳の前に置いてみる事にしました。
すると、何ていう事でしょう!(←しつこく、ビフォーアフター風)
ビロードがお乳を飲むじゃありませんか!!
始めは少しずつ、最後には誰よりも元気にごくごくという音をたてて。
結局、ビロードは飲まなかった長い時間を取り戻すがごとく、その日は誰より遅くまでルルのお乳を離す事なく、いつまでもいつまでも飲んでました。
諦めずに頑張って、本当に良かったと思ってます。
まだまだ安心できないですが、取り敢えず、今はビロードが一番元気です。