毎年我が家にやってくるツバメたち。今年は3月26日にひょっこりとあらわれました。彼らの所有する巣は玄関の軒下にあります。
5月13日頃、雛が5羽かえりました。すくすくと大きくなり今日でちょうど3週間。早朝から飛ぶ練習が始まりました。先に2羽が飛び立ち、昼頃には残りの3羽も飛び立った。初めての飛行はよろよろのヨチヨチでうまく飛べない。すぐに電線にとまって休憩です。
後発組3羽のうちの1羽に悲劇が起こりました。最初の飛行で猫の餌食になってしまったのです。パタパタと巣から飛び立ちコントロールもままならぬまま、斜向かいのお宅のベランダへ。降りた場所が悪かった… ちょうどそこで日向ぼっこをしていた猫につかまってしまったのです。猫は子ツバメをくわえ、姿を消しました。
実はこの猫、4月に我が家のベランダに侵入してきた猫であり(4月30日の日記参照)、その半月後にバスケットボールのシュートのごとく巣に飛びついてひとかきした(多少削られはしましたが、巣も雛も無事でした)事もある斜向かいのお宅の猫なのです。ずっと雛を狙っていた…その猫のふところに自ら飛び込んでいってしまった一羽の子ツバメ。運が悪かった。はじめの一歩を踏み出したその瞬間に命を奪われてしまったのです。これから大空に飛び立とうというときに… 私は何もしてやれなかった。これが生き物の世界、しかたがないことなのですが…
今回の事件は親鳥も知らぬ間に起こりました。子どもが1羽足りないことに、親は気づいていないかもしれません。かわいそうなことをしました。
写真上:まだ飛び立っていない子ツバメ3羽と、飛び立つことを促す親ツバメ
写真下:植木鉢や電灯の上で休憩中の子ツバメ