夕方、散歩の用意をしていると
娘から電話があった
『クラスメートのお母さんが亡くなり 通夜に行くので
交通費を届けに来てくれ』というものだ
娘の学校は 自宅から1時間
普段、出不精の私も
こればかりは 断るわけに行かず 散歩の格好のまま飛び出した
飛び乗った電車の中で 私はどこか遠くを見ていた
高校に上がったばかりの息子さんと中2の娘さん2人を残し
(我が家と同じ年の子たち)
くも膜下出血で倒れた母親と自分を重ねれば
想像すればするほど 心が遠くへ行ってしまいそうだった
涙よりも 無念さで胸が苦しくなった
入学後初めての 楽しみしていた体育祭の朝 お母さんは倒れたという
その日 友人は気丈にも参加
しかし 翌日からは 学校へ来なかった
今日で ちょうど一週間
長い 辛い時間であったであろう
男だから泣くまいと踏ん張る友人と大泣きの妹さんの対照的な姿が
一層 娘達の心には辛かったようだ
そんな中
クラスの男子の数人が『死体の横に座ったら何万円やる』
『学級委員でも 死体を見には 行きたくない』
そう言った数人の男子がいたらしい
自分に置き換えたら どうなる
こうしたら どうなる・・・
相手を思いやるのは 経験と想像力だとすれば
この発言をした子は 想像力も 愛の経験も足りないのであろう
それは 高校生という年から考えれば
欠陥だと言っても過言ではないだろう
人には寿命がある
今日一日 本当に悔いなく生きないといけないと切に感じた
そして
これほどまでに 状況を読めない
判断力のない子らに 憤りを感じた
クラスメートお母様の心からのご冥福をお祈りします