ワゴンの方の車検となって、代車が駐車場に。
言っちゃ悪いけれど、軽のボロ車である。紺色。シートベルトをするのに、ずっと右肩の後方にあるもので、引っ張ってくるのに腕が痛くなる。
外へ買い物に行って、家に帰る途中に、太郎のことを思い出した。
以前も、車検で見慣れぬ代車が駐車場に入っていく時、太郎よ!おまえさんは、(え〜?!なにこの車。乗っているのは、内のおばちゃんだけど。。。見慣れない車に乗っちゃってからに。。。)というような、???な目付きだったよね。
今でも、あの時の君の唖然としたような目を思い出すんだ。
吼えもしないし、まあ、素っ頓狂な目!いぶかしげな目!お口あんぐりのとまどいの目!
それに、駐車場で昼寝をしていても、自分の家の車二台のエンジンの音は承知していたからねえ。それと、バイク2台の音もね。
目も耳も、いつもいつも、家族が帰ってくるのをひたすら待ち続けて、帰って来たと思ったら、立ち上がって待っている君だった。
年老いてからは、やはりボケがきていたのか、駐車場に車を入れるときも、すばやく場所を空けるということがのろくなって、「太郎!退きや!車を入れるで!」と声を掛けることもしょっちゅうだったがねえ。。。