今日はお墓参りに行く日だったが、師匠も四万十城に登って行ってるし、
おいそれとは帰って来れない。姉弟子は、仕事に行った。
兄弟子は、やっと仕官の口が決まったけれど、
さてどうするのかわからない。このまま放浪の旅をするのか、浪人として生きていくのか・・・。
君が、仙人犬となっているので、家から離れられない理由も無くなったけれどね。
かつて、兄弟子が、花のお江戸に修行に行った時、(遊山か?)君が近所のおばんとトラブルを起こした時、すぐに兄弟子は帰ってきたよね。あれは、故郷にそろそろ帰ろうかな?と思っていたのかも知れないが、君のことを心配して帰ってきたんだった。
君も、あの頃、姉弟子との散歩は楽しかったと思うけれど、やはり、兄弟子がいないことが堪えられなかったんだろうね。
鬱になっていたのではないかね?いや、番犬として、家を守らなければと必死で、余裕が無かったのかも知れない。