忍者犬と言われた太郎は 仙人犬となった。太郎にいつも呼びかける。太郎!元気かい?

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PROFILE
太郎=タロー

平成3年5月18日生まれ。(1991年)オス犬。忍者犬として良くわきまえている。2005,11,08.忍者犬太郎は仙人犬となる。女忍者ピーを高い空から今日も見守っている。

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2006/05/09
師匠のエッセイ その3
 あるとき、猫に襲われ大けがをしたことがある。外から内臓までも見えるほどだったが、獣医に診てもらい、何とか一命を取りとめた。そのときは、普段はあまり面倒を見たがらない子供たちも、交互に薬を飲ませたり、塗り薬を塗ったりした。犬も心配していたのか、心もち元気がなかった。
 このように書くと、なんだか賢い鶏と犬を飼っているように思われるかもしれないが、決してそのようなことはない。普通以下の鶏と犬である。ただ、ひなのころから手に乗せたり、犬と一緒に遊ばせたりしてきた。そして、いつも声を掛け、エサも犬と一緒に与えるなど、何となくかわいがってきただけである。ペットを飼うにはそれで十分だと思う。当初は、鶏を飼って卵を産ませてそれを食べることをもくろんでいたが、現実はそうもいかない。卵はコンスタントに産むものの、家族はだれも食べようとせず、結局、近所に分けることになるからだ。エサ代、治療代がそこそこ掛かるという誤算はあったが、それも育てる楽しみ、喜びに比べれば安いものである。そして、何よりもそれを通じて家族共通の話題ができることは有意義と思う。読者諸氏にもおすすめしたい。(犬小屋で卵を産む鶏のピーちゃん)
2006/05/08
師匠のエッセイ その2
 ピーちゃんが主人公だから、もう少し紹介しておこう。子どものペットにと思い飼いはじめて、もう四、五年になる。同じ飼うなら卵を産むメスに限る、と日曜市でひなを一羽買ってきた。数千円の経費を投じた割には見栄えのしない鶏小屋も作り、犬小屋の近くに据え付けた。
 以来、家族一同、愛情を注いできた。エサやり場は、専ら犬小屋の前である。鶏用のペットフードのほか、何でも与えてきたが、特に、牛乳と鶏肉を好むようだ。牛乳の入った器の中に犬とともに頭を突っ込み、我先にと飲む。また、フライドチキンを与えると、それを犬と取り合いしながら食べる。どちらかと言えば、ピーちゃんに分がある。犬が口にくわえているチキンでさえ、飛び上がってくちばしで奪い取ることも日常茶飯事だ。このピーちゃんは、ひなの当時から犬と遊ばせていることもあってか、自分のことを犬だと思っている節がある。近所までではあるが、タローの散歩にもついてくる。そして、道端の草むらで雑草をはじめ、雑多のものをついばむのを至上の喜びとする。これらの日常生活は近所の評判となり、マスコミの取材も数回に及んだ。
師匠のエッセイ その1(平成9年か?)
 鶏が犬小屋で卵を産んではいけないという決まりはないが、それにしても少しおかしい。と言うのも、事実上、放し飼いに近い状態にある我が家の鶏のピーちゃんは、何を思ってか、ここ数年来、愛犬タロー(雑種)の犬小屋で卵を産むのを日課としているからだ。犬も犬である。鶏が犬小屋に入ろうとすると、当然のごとく進んで自分の居場所を明け渡す。そして不思議なことに、我が家、つまり犬小屋の前で、ピーちゃんが卵を産み終わるまでおとなしく待っている。まさに、番犬である。鶏と犬の保護者としては、野良猫もウロウロしていることだから、まあ、それはそれで良いと安心する。ただ、雨の日など、濡れながらじっと待っている姿を見ると少しかわいそうな気がする。